2月23日~26日まで横浜市のパシフィコ横浜で開催されたカメラと写真映像の展示会「CP+2017」においてマウスコンピューターのブースでは、複数のセミナーが開催された。その中で本稿では、1ページ目に写真家の秦達夫氏による同社のクリエイター向けのノートPCを使ったセミナー「撮影・再生・確認・納品。モバイル環境でもサクサクできるラップトップPC『DAIV-NG7610』の紹介」、2ページ目ではNVIDIAによるセミナー「写真・動画編集 に最適なNVIDIA Quadroのご紹介」について紹介していこう。
写真家・秦達夫氏による「DAIV-NG7610」シリーズを紹介するセミナーを開催
まず、写真家・秦達夫氏は自身のワークフローについてスライドをまじえて紹介。一般的な話であるが、撮影依頼を受け、ロケハンや撮影地情報の収集などを含めた撮影、撮影した写真の確認、データの納品といった流れが多いが、作業を進めるうえでもっとも重要なのは"確認"であると語る。最近ではカメラの液晶モニタもキレイになっているので、それだけでよしとする人もいるかもしれないが、プロとして責任あるものを納品するには大きな画面で正確な色などもしっかりと確認したうえでなければいけないという。
それに加え、最近は納品までのスケジュールがタイトである案件が多く、よりスピード感を求められているそうで、そうした中で持ち運びができて、ストレスなく、しっかりと確認して写真をセレクトできる高性能なノートPCは、「事務所がいらない。車の中に置いておけば、それだけで仕事がまかなえる」非常にありがたい存在だと強調した。
最近ではドローンを使った動画撮影も行っており、撮影した動画とそれをすぐに確認できる高性能なノートPCを活用しているそうだ。特に4K動画になると非力なノートPCではカクカクとした描写になり、むしろ心配になるのに、スムーズに再生できるDAIVのパフォーマンスに満足している感じがうかがえた。また、確認と同時にノートPCにバックアップできる点も大きなメリットだと語った。
このほか、自身が使用しているカメラを例に、写真1枚当たりのデータ量を紹介。キヤノンの「EOS 5Ds」なら63.4MB、「EOS 5D Mark IV」なら44.5MB、フェーズワンの「IQ3 100MP」に至っては139.5MBとサイズが大きく、非力なPCだとセレクトするにも現像するにも作業効率が極端に落ちてストレスが溜まり、それが原因でときには自分が思ってもいないものをセレクトしてしまうなど、甚大な悪影響を及ぼすそうだ。画像をサクサクと閲覧したり、編集できるPCは非常に大事だと念を押したうえで、PC選びのポイントを次のように紹介した。
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CPU:頭脳なのでパフォーマンスの高いものにする
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HDD:引き出し。量が多いとデータを一杯収納できる
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メモリ:机の広さ。マルチタスクがはかどるので、メモリ容量は多ければ多いほどよい。ノートPCは増設するにも制限が多いので、最初から容量が多いものか、増設可能なものを選ぶ
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グラフィックス:ノートPCは非力なものが多いが、高性能なものもある
- 液晶モニタ:色がしっかりと見れるパネルを装備している
これらを備えたノートPCがDAIVの「DAIV-NG7610」シリーズで、このPCがあれば「事務所がいらない」とあらためてアピール。デスクトップPCとノートPCで迷っている人にもオススメでき、スペース的な問題が解決できるほかに、気分によってリビングだったり寝室だったり、天気がよければ庭先でと手軽に持ち運びができるのはノートPCならではのメリットと力説した。また、DAIVは細かくカスタマイズすることが可能で、予算に合わせて自分好みの仕様にできる点もポイントだと語っていた。