未来工業グループとして、主に東海圏でプロバイダ事業やレンタルサーバ事業を展開する、岐阜県大垣市のミライコミュニケーションネットワーク。同社は、平成27年に省エネ型データセンター「ミライネットデータセンターパーク」を稼働させた。このデータセンターに、富士通カスタムサーバを納入しているのが、パソコン工房などで知られるユニットコムの法人営業部だ。今回は、最新データセンターに富士通カスタムサーバが採用された理由を探るべく、ミライコミュニケーションネットワークのみなさんにお話を伺った。

未来工業のグループ会社の一事業部から始まったミライネット

株式会社ミライコミュニケーションネットワークは、未来工業株式会社のグループ会社である未来精工株式会社の、ミライネット事業部を前身とした企業だ。事業部が誕生したのは平成8年。モデムを使用したインターネット接続がメインとなっており、各市町村に中小さまざまなプロバイダが乱立していた時代だ。ミライネット事業部もまた、「ミライインターネットサービス」というプロバイダ事業を行っていた。しかし、将来的に各企業が独自のドメインを持って運営を行う時代が到来することを見越して、サーバ事業を展開。平成12年にデータセンター業務を開始し、平成13年に、株式会社ミライコミュニケーションネットワーク(以下、ミライネット)が設立される。

サーバ事業を行うには、当然サーバを入れておく器が必要となる。その器として平成15年に建設されたのが、大垣第1データセンターだ。その後12年にわたりサーバ事業を支えてきた大垣第1データセンターだが、近年の情報量の増大により、新規サーバの増設が難しくなった。こうして、さらなるサーバ事業の拡充に向け、平成26年にミライ大垣第2データセンター「ミライネットデータセンターパーク」を着工、平成27年9月に稼働がスタートする。

ミライネットが行うサーバ事業の特色とは

ミライネットは、インターネットプロバイダからレンタルサーバ、データセンター運用、ドメインサービスまで、ITにかかわる諸業務を広く取り扱う企業だ。サーバ管理を代行し、企業規模に合わせた細かなサーバ運用の提案に定評があり、東海圏、特に岐阜県内においてデータ運用では厚い信頼を寄せられている。ミライネットの事業の特色と支持を受ける理由とは何か。ミライネットの営業部、技術部のみなさんにお話を伺った。

未来工業グループ 株式会社ミライコミュニケーションネットワークのみなさん。右から営業部 マネージャー 山口 龍太郎氏、技術部 マネージャー 上野 麻記子氏、営業部 営業チーム 佐藤 修三氏、技術部 磯野 正雄氏

──ミライネットはITに関するさまざまなサービスを取り扱っていますが、特色はどのような点にありますか?

山口氏:弊社の一番の特色は、お客様の都合に合わせたレンタルサーバサービスです。一般企業様では、サーバの管理を行う人材は不足しがちで、専任担当者を置くのは非常に難しい状態にあります。大手レンタルサーバ会社では、大量のサーバを扱うため、サービスが一律に成らざるを得ない状況があります。決められたサービス外の要望は基本、断られることが多いでしょう。

ですが我々は、技術的に可能なことであれば、可能な限り提供させていただこうというポリシーでサービスを提供しています。この柔軟な対応が、弊社の強みでありウリである部分です。ユニットコムさんのカスタムサーバは、このレンタルサーバサービスで利用しています。