ラバーコーティングが心地よい

「MB-W870S-SH2」の天板とパームレストにはラバーコーティングが施されており、滑りにくく触り心地が良好だ。底面はマザーボードを覆うカバー、カバー一体型のバッテリーを個別に脱着でき、メンテナンス性が高い。メーカー保証外となってしまうが、経験豊富なユーザーであれば、ストレージやメモリを自分で交換・増設することも可能だ。

全面にラバーコーティングが施され、手触りの良いブラックの天板

底面もブラックカラーで統一。基板やバッテリーを覆うカバーは3ピースに分かれている

ディスプレイ上部には、200万画素のWebカメラを搭載。ビデオチャットなどに対応できる点は旧モデル「MB-W831X-SH2」と同じ。バッテリー容量や電源アダプタの仕様にも変更がない。

液晶ディスプレイ上部中央に、200万画素のWebカメラを搭載

底面カバーと一体となった5,400mAhのバッテリー

少々大きめだが薄型のACアダプタ。端子はメガネ型の3Pで新・旧モデル間に変更はない

キーボードは、テンキーを備える。配列は新旧同じで、Enterキー周りに多少くせがあるものの、おおむね違和感なく使用可能。バックライトが内蔵されており、消灯から5段階で明るさを調整できる。タッチパッドにはパームレスト同様にラバーコーディングが施されており、さらさらとした触感になっている。クリックボタンは左右が独立したタイプ。スイッチにはキーボードと同じものが採用され、確実に押せる。

バックライトを内蔵したテンキー付きキーボード。スピーカーやキーを除いて、ほぼ全面にラバーコーティングが施されている

パーツにアクセスしやすい構造

続いて、底面のカバーを外して内部構造を見てみよう。CPU、GPUには銅製ヒートシンクが取り付けられており、ヒートパイプによって左右背面へと熱を移動させ、ファンによって排気される。

底面のカバーを外し、内部基板を確認したところ。各種パーツにアクセスしやすく、交換や増設も行えそうだ

システム用のストレージはM.2スロットにSATA3接続されたSSD。容量はどちらも256GBだが、新モデル「MB-W870S-SH2」と旧モデル「MB-W831X-SH2」で搭載されている製品が異なっているので、後ほど速度を比べてみよう。HDDはどちらも5,400rpmの1TBモデルだ。また通信モジュールとして、最大433Mbpsに対応したIEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2+LE準拠モジュールを備える。メモリスロットは、最初に紹介したとおり、新モデルがDDR4、旧モデルがDDR3だ。

新モデル「MB-W870S-SH2」が搭載する、DDR4メモリ

旧モデル「MB-W831X-SH2」ではDDR3Lメモリが採用されていた