DS216playは、本体で各種メディアを再生するだけでなく、ストレージに保存したメディアファイルを他の機器へストリームする機能も有している。そのためのパッケージが「メディア サーバー」だ。再生機器がDLNA/UPnP対応クライアントであれば、ネットワーク上からDS216playを見つけることができる。そしてDS216playに保存したファイルを、ストリーミング再生できるというわけだ。

身近にあるネットワークプレーヤーでストリーミング再生を試す

DLNA対応プレーヤーとして今回用意したのは、発売当時メディアプレーヤーとして高い評価を得た据え置きゲーム機「PlayStation 3」と、Amazon.co.jpより10月に発売された「Amazon Fire TV」、そして「Chromecast」だ。

「PlayStation 3」を起動し、ホームメニューのビデオを確認すると、Synologyのアイコンとともにサーバー名"DS216play"がしっかりと表示されている。音楽フォルダなどの4つのフォルダの中からVideo Stationを選択すると、フリーデータベース上でデータを拾えた作品はしっかりと画像も表示されていた。

PlayStation 3は何度か筐体のモデルチェンジが行われたが、拙宅にあるものは2代目モデル。いまだ現役という方も少なくないのでは?

ホームメニューの中にあるビデオを確認すると、すぐにSynologyのアイコンと、設定したサーバー名"DS216play"が見つかった

フリーデータベースからデータを拾えた映像作品では、DSM時と同様にパッケージ写真も確認できる

続いて「Amazon Fire TV」だ。こちらは標準ではDLNAクライアントアプリを備えていないため、「AirPlay/DLNA Receiver」をあらかじめ追加した。もともと処理能力の高いFire TVとDS216playの組み合わせだけあって、再生は非常にスムーズ。アプリを選ぶというひと手間が必要であるものの、再生してしまえばヌルヌルと動く。

先月発売したばかりのAmazon Fire TV。4K動画も再生できる、数少ないネットワークメディアプレーヤーだ

Fire TVは標準ではDLNAクライアントが用意されていないため、AirPlay/DLNA Receiverをインストールした

DS216playに保存してあった動画をストリーミング再生しているところ

次に「Chromecast」を使ってみよう。こちら、価格が安かったため勢いで購入したはいいが、結局使っていない方も多いのではないだろうか。今回はNexus6に「LocalCast for Chromecast/DLNA」をインストールし、DS216playからのストリーミング映像をキャストしてみた。こちらが思いのほか快適で、操作性だけならばもっとも楽かもしれない。

Nexus6に「LocalCast for Chromecast/DLNA」をインストールし、Chromecastでストリーミング映像を再生。操作はもっともしやすかった

最後に、4K動画の再生を確認しておきたい。DS216playは、HD動画のリアルタイムエンコードが可能となっており、最新のH.265(HEVC)コーデックにも対応している。今回は実際4Kディスプレイ上でWebブラウザを起動し、、4K (3840×2160ドット)、H.265(HEVC)、29.97FPSの動画を再生してみたが、みごとに再生が行えた。

DS216playにH.265(HEVC)、29.97FPSでエンコードした4k動画を保存。Webブラウザから再生したところ。重い動画ファイルであるにもかかわらず、スムーズに再生できた

今冬の録画ファイルはSynology NASにため込もう

NAS専門メーカーの雄、Synologyの「DS216play」は、その高い技術力を反映するかのごとく、2つや3つの記事では追いきれないほど多機能だ。それでもやはり、"Play"の文字が象徴する本機の目玉機能は、マルチメディア機能。家庭内でNASを使用する場合、多くのお宅でその中身は画像、動画、音楽ファイルが主となっているだろう。「DS216play」はまさに、家族でファイルを共有するのにぴったりなモデルといえる。今冬の録画番組のどれを再生するかで揉める前に、強力なマルチメディア機能を有した本機にデータをまとめ、NAS環境の見直しを行ってみてはいかがだろうか。

なお、すでにDS216playをお持ちのユーザー、もしくはこれから購入しようと考えている方には朗報がある。それは、DSMの最新バージョンである6.0 beta2が近日公開(2016年1月予定)される予定となっていることだ。DSM 6.0 beta2では、Video Stationに革新的なリニューアルが行われる。新しいVideo Stationはスタイリッシュなデザインに加え、ユーザーインターフェイスの改良により、さらに直感的な操作が可能となる予定だ。そのスクリーンショットは以下の画像。最新バージョンを楽しみに待っていてほしい。

今冬(2016年1月予定)公開予定のDSM 6.0 beta2では、Video Stationに革新的なリニューアルが行われる。完成を楽しみにしたい

(マイナビニュース広告企画:提供 Synology)

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