2012年の地上放送完全デジタル化からはや3年が経過し、映像コンテンツはHD画質での制作が当然となった。そして、昨今ではさらに次世代の映像コンテンツを生み出すべく、4K化への気運も急速に高まりを見せている。そんな進化を続ける最先端の映像コンテンツを制作するのにも欠かせないクリエイティブな映像関連機器およびソフトウェアを多数開発・販売するのが、ブラックマジックデザイン社だ。その名は、ビデオコンバーターやビデオキャプチャボードの大定番メーカーとして、プロフェッショナルのみならず、コンシューマにも広く認知されており、一度は製品を目にしたことがある方も多いはずだ。

今回、ブラックマジックデザイン社のテクニカルサポート部マネージャー 岡野太郎氏に、最新の映像コンテンツを強力にサポートする同社のハードウェア製品やシステム、また特に最近では重要性がさらに増している記録媒体の役割と要件などについてお話を伺った。

進化と成長を続ける現在進行形のモノづくり企業

プロクリエイターからも高い支持を受け続けているブラックマジックデザイン社とその製品について岡野氏は、次のように語る。「弊社は、2002年に設立された比較的若い会社(日本法人は2008年設立)であり、今も進化と成長を続けている現在進行形のモノづくり企業です。弊社製品では、最先端の機能をコストパフォーマンスに優れた形で実現することをコンセプトとしております。これは、弊社CEOであるグラント・ペティもそうであったように、アイディアはあるがそれを実現するための手段に恵まれないクリエイターの皆様に、より手軽かつ高品位にアイディアを具現化していただけるような環境をご提供したいという強い想いがあるからにほかなりません」

Blackmagic Production Camera 4K

従来では4Kカメラの多くが数百万円レベルの製品であったが、同社の「Blackmagic Production Camera 4K」は、プロスペックの4K対応シネマカメラが30万円台からのシステム構成が可能になるなど、他の追随を許さない圧倒的なコストパフォーマンスを実現している。

「弊社では、3年程前からカメラ製品をリリースしており、世界初の4K120P対応デジタルフィルムカメラ『URSA』をはじめ、手に持てるサイズのプロ仕様4K対応デジタルフィルムカメラ『Blackmagic Production Camera 4K』、高解像度2.5Kセンサーを搭載した『Blackmagic Cinema Camera』、さらには世界最小のプロ仕様スーパー16デジタルフィルムカメラ『Blackmagic Pocket Cinema Camera』など、そのラインアップも現場のニーズにお応えできるよう拡充を続けています。現在では、プロフェッショナルはもちろん、多くの個人クリエイター、アマチュアユーザーの方にも、製品をご愛用いただけるまでになっております」と岡野氏は語る。

SSDの採用で4K動画も高速かつ安定的に記録

本稿冒頭でも紹介したように、現在のクリエイティブの現場においてはHDを越えたより高解像度での映像制作へのニーズが俄然高まっており、同社Blackmagic Production Camera 4KやBlackmagic Cinema Cameraは、その高性能とコストパフォーマンスから大きな注目を集めている。これらカメラには、いずれも記録媒体としてSSDが採用されており、4Kまたは2.5Kという非常にヘビーな映像データを安定的に記録することに大きく寄与しているという。「弊社でSSDを記録媒体として採用しているのは、『Blackmagic Production Camera 4K』、『Blackmagic Cinema Camera』に加え、レコーダー製品である『HyperDeck Shuttle』、『HyperDeck Studio Pro』、『HyperDeck Studio』などです。また、SSDを直接4台までマウント可能なドック『Blackmagic MultiDock』もご用意しています。基本的に、製品の記録媒体の選定にあたっては、物理的なサイズそしてアクセス速度といった2つの要素が大きなポイントといえます。特に、最近では4Kなどの膨大な量の画像データを高速かつ安定的に記録しなければなりませんので、記録媒体に対する要求はますます厳しくなってきています。現在市場には、さまざまな記録媒体が登場していますが、サイズ、速度、さらにはコストのバランスを考慮すると、SSDは弊社Blackmagic Production Camera 4Kをはじめとしたコンパクトかつ高画質な製品にはベストマッチする記録媒体といえるのではないでしょうか」と岡野氏は語る。

HyperDeck Shuttle(左)とHyperDeck Studio Pro

4Kフィルムカメラの推奨SSDリストに「Samsung SSD 850 PRO」追加

プロ仕様の機器では、記録媒体として専用のメディアやストレージを要求される製品も多いが、ブラックマジックデザイン製品では、極力一般に市販されているメディアを採用し、ユーザーにより多くの選択肢を提供したいとの意向があるとのこと。とはいえ、同社では制作現場において必要不可欠な安定的な記録を行うために推奨する記録媒体のリストを公開しており、ユーザーは安心して記録媒体を選択可能となっている。

Samsung SSD 850 PRO

「先程も申しましたが、4K映像などでは記録媒体に非常に厳しい条件(速度・容量)が要求されることになります。弊社が公開している推奨リストに掲載されている製品は、スペック的な数値だけでなく長期かつ厳密な検証期間を経ており、メーカーとしてあらゆる面で快適な運用が可能であると判断された製品のみです。最新の推奨リストでは、現在最高レベルのスペックを要求される4K30PのRAW収録にも対応可能な記録媒体として、新たに『Samsung SSD 850 PRO(要別売スペーサー)』を追加させていただきました」と岡野氏。

続けて、「Samsung SSD 850 PROは、記憶容量も最大で1TBとなっていますので、4K30PのRAW収録時に1時間もの映像を安定的に記録でき、思う存分クリエイティブな作業に集中していただける環境を実現可能です。現在の弊社製品の性能を余すところなく活用していただくのであれば、Samsung SSD 850 PROをはじめとした推奨リスト記載のストレージをぜひともご使用ください」と高性能なSSDの必要性とメリットについて解説する。

Samsung SSD 850 PROは、3次元構造のNADAフラッシュ、3D VANDを世界で初めて搭載したSSD ※1。性能と信頼性への要求が厳しいアーリーアダプタ層向けのハイエンド製品だ。ブラックマジックデザイン社の評価環境においても、大容量データの再生時のコマ落ちが発生しなかったという。

ラインアップは128GB / 256GB / 512GB / 1TBの4モデル。最大転送速度は、シーケンシャルリードが550MB/秒、シーケンシャルライトが520MB/秒(128GBモデルは470MB/秒)。ランダムリード/ライトは各モデル共通で、4Kランダムリード(QD1)が10,000IOPS(約39MB/秒)、ライトが36,000IOPS(約140MB/秒)、4Kランダムリード(QD32)が100,000IOPS(約391MB/秒)、ライトが90,000IOPS(約352MB/秒)。同製品の性能は、マイナビニュースの別稿で詳しく解説しているので、一読いただきたい。

日進月歩で変化する映像テクノロジーの世界は、いずれはHDから4Kへと移行し、やがては8K、さらにはその先の次世代規格へと進化を続けていくだろう。最後に岡野氏は「弊社製品のみならず、今後はより高い解像度やより高いフレームレートでの収録を可能にするカメラやレコーダーが次々に登場してくるであろうことは想像に難くありません。当然ながら、それに合わせ記録媒体もより高速かつ高性能なものへと進化を遂げていくはずです。その際に採用される記憶媒体がSSDとは限りませんが、弊社は今後もクリエイターの皆様に、収録から編集、送出に至るまでのトータルな映像制作環境を、より快適かつ安価にご提供できるよう日夜努力を続けてまいります。」と力強いコメントで締め括った。

※1. 2014年12月現在、サムスン電子調べ

(マイナビニュース広告企画)

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