通気性の高い全面メッシュ構造のフロントパネル

フロントパネルを外すと、69JDの構造がさらにはっきりとわかる。フロントパネルは上部の樹脂製キャッチを外すと、すんなりと取り外し可能。全体がメッシュ構造となっており、本体内部へほこりが混入しないようフィルターが取り付けられているのがわかる。オープンベイは5インチ×2、3.5インチ×1の3基のみとなり、内蔵ベイに比重が置かれた構成だ。LEDは光がうるさくならないよう、透過部よりも下寄りに取り付けられている。2.5インチベイの前には12cmファンを備えており、ストレージやグラフィックスカードをしっかり冷却してくれるだろう。

フロントパネルを取り外した69JD。オープンベイが5インチ×2、3.5インチ×1という3基のみに減少した分、内蔵ベイ数が増えている

フロントパネル裏面の様子。メッシュ構造の裏側にはフィルターが取り付けられており、本体内部へのほこりの混入を防いでくれる

フロント中央部に設置されたインタフェース。LEDはまぶしすぎないよう下寄りに取り付けられており、間接光のような形で照らされる

2.5インチベイの前には12cmファンを備えている。外部の空気を取り込み、ストレージやグラフィックスカードなどをしっかりと冷却してくれるだろう

ASUS製のZ97マザーボードにDevil's Canyonを搭載

新型ケースを一通り確認したところで、続いてG-GEAR「GA7J-H63/ZE」カスタマイズモデルのハードウェア構成を確認していこう。試用機に搭載されたCPUは、6月に発売され2014年の定番モデルとなった"Devil's Canyon"ことIntel Core i7-4790K。定格動作クロック4.0GHz、ターボ・ブースト機能利用時には最大4.4GHzまで上昇するこのCPUは、シングルコアの性能が重要なゲームにおいて、現状ではトップクラスの能力を備えているといえるだろう。マザーボードには、ASUS製のZ97-Aを採用。Z97 Expressチップセットの定番ともなっているこのマザーボードは、SATA 3.0の6Gbpsを超える10Gbpsでのストレージアクセスが可能なM.2スロットやSATA Expressポートを備えており、信頼性だけでなく将来の拡張性にも優れた製品だ。LANコントローラにIntel製のI-218Vを内蔵している点もうれしい。

CPU-Zで確認したCore i7-4790K。CPU温度に余裕があれば、最大4.4GHzという高いクロックで動作する

グラフィックスカードやメモリを外した内部の様子。マザーボードにはZ97 Expressチップセットを採用したASUS製のZ97-Aを搭載している

10Gbpsもの帯域を誇るM.2スロットが用意されているため、対応した製品を利用すれば現在のSATA 3.0対応SSDを超える速度でストレージアクセスが可能

SATAポート周辺の様子。10Gbpsでアクセスが可能なSATA Expressポートも見えるが、こちらはまだ対応製品が発売されていない

CPU周辺の様子。CPUクーラーはIntel純正のものだ。また排気用の12cmファンの下には、IntelのLANコントローラとギガビットLAN端子が確認できる

バックパネルの構成はUSB 2.0×2、USB 3.0×4、PS/2ポート、ギガビットLAN、光出力端子付きのHDオーディオ。CPU内蔵グラフィックス機能用の映像出力端子としてDVI、VGA、HDMI、DisplayPortも備えているが、別途グラフィックスカードを搭載している本機では使用しないため、こちらはシールで封がされている。グラフィックスカードの出力はDVI-I、DVI-D、HDMI、DisplayPortとなっており、どのようなディスプレイにも接続が可能だろう。

本体背面、バックパネル周辺の拡大写真。USBやPS/2ポート、LAN端子、オーディオ出力が確認できる。マザーボードの映像出力端子は使用しないため、それぞれシールで封がされている

最新アーキテクチャ"Maxwell"を搭載したGeForce GTX 970

グラフィックスカードには、NVIDIAの第2世代Maxwellを採用したGeForce GTX 970を内蔵。2014年9月に発売されたこのGPUは、その高い3Dグラフィックス処理能力からは想像できない消費電力の低さで、ゲーマー垂涎のアイテムとなっている。試用機では80mmデュアルファンを装備したZOTAC製を搭載。そのワットパフォーマンスは次ページのテストで検証することにしよう。

メモリはSanMaxテクノロジーズ製となっており、DDR3L-1600 4GBを2枚搭載している。信頼性の高さで人気の高いSanMaxメモリを標準で搭載している点も、G-GEARの大きな魅力の一つだ。ストレージは256GBのSSD 1台のみとなっており、Crucialの定番製品であるMX100が採用されている。これは試用機ゆえの構成だろう。実際に購入する際は、必要に応じてSSDやHDDを追加できる。電源ユニットはCWT製の550Wモデル・GPK500S。あまり聞きなれないメーカーかもしれないが、CorsairやThermaltakeなどのOEM元となっている、電源の専門メーカーだ。80PLUS BRONZE認証を取得しており、省電力面でも貢献してくれる。

ZOTAC製のGeForce GTX 970。2014年末~2015年初頭に発売される最新ゲームでは、ますます3Dグラフィックス性能が求められるようになったので、ぜひこのクラスのGPUを用意したい

CPU-Zで確認したNVIDIA GeForce GTX 970。GDDR5のビデオメモリを4GBも搭載しており、高解像度テクスチャにも十分対応できるだろう

信頼性の高さに定評のあるSanMaxテクノロジーズ製のDDR3L-1600メモリを4GB×2、計8GB搭載。Windows 7 64ビット版でも十分な容量だが、必要に応じて追加も可能だ

ストレージはSSD 1台のみとなっており、Crucial MX100 256GBが搭載されている。実際に注文する場合は必要に応じてストレージを追加しよう

Corsairなどの有名メーカーにOEM供給を行っている、CWT製の550W電源ユニットを採用。80PLUS BRONZE認証を取得した高効率電源となっている

最後のページでは、G-GEAR「GA7J-H63/ZE」カスタマイズモデルの実力をベンチマークで検証しよう。