AS SSD Benchmarkのファイルコピーは850 EVOが格段に高速

今度は、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。転送速度の測定では、850 EVOのシーケンシャルリードが506.65MB/s、シーケンシャルライトが492.66MB/sだったのに対し、840 EVOのシーケンシャルリードは505.13MB/s、シーケンシャルライトは493.17MB/sとなった。誤差の範囲程度だが、850 EVOのほうがリード、ライトともに高速であった。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088の転送速度結果

Samsung SSD 850 EVO

Samsung SSD 840 EVO

誤差の範囲程度だが、850 EVOのほうがリード、ライトともに高速

また、AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このテストの結果は、比較的体感速度に近い。

850 EVOのファイルコピー時の転送速度は、ISOが362.20MB/s、Programが262.97MB/s、Gameが304.33MB/sとなり、コピーにかかった時間はそれぞれ、2.97秒、5.35秒、4.54秒であったのに対し、840 EVOのファイルコピー時の転送速度は、ISOが347.96MB/s、Programが218.73MB/s、Gameが278.75MB/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、3.09秒、6.43秒、4.95秒となった。すべてのテストで、850 EVOのほうが高速だが、特にProgramとGameでの差が大きい。Programでは、実際のコピー時間に1秒以上の差が出ており、実環境での850 EVOの840 EVOに対する優位性がはっきり現れたといえるだろう。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088のファイルコピー結果

Samsung SSD 850 EVO

Samsung SSD 840 EVO

すべてのテストで、850 EVOのほうが高速だが、特にProgramとGameでの差が大きい

さらに、コンプレッションベンチマークを計測した。コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないまったくのランダムデータから同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて転送速度を計測するテストである。書き込み時にデータ圧縮を行うSSDでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、850 EVOおよび840 EVOは、ほぼ水平になっており、圧縮のしやすさに関わらず、安定した性能が得られていることが分かる。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088のコンプレッションベンチマーク結果

Samsung SSD 850 EVO

Samsung SSD 840 EVO

850 EVOも840 EVOも、圧縮しやすいデータ、しにくいデータに関わらず、安定した性能が得られていることが分かる