全体的にシンプルなフォルムで安定性が高い
次はデザインを見ていこう。円形のベースにネックの短いスタンドと、ナローベゼルのパネルを組み合わせた、全体的にシンプルなフォルムをしている。エントリークラスのためか、スタンドの動作はチルトのみ。チルト角は-5から20度と広く取られている。TN方式は特に上下方向の視野角が狭いので、チルトの調整幅が広いのはありがたい。昇降機構は持たないので、パネルの高さは固定(パネル下端は設置面から約95㎜。ベゼル幅は約15mmなので、表示域は約110㎜の高さ)となる。ベース部はスウィベル用のターンテーブルは持たないものの、円形なのでパネルを左右に振ってもケーブルや机上の物を巻き込むことがない。
信号入力用の端子はパネルの背面に下向きで並んでいる。映像入力用の端子は、先に書いたHDMIのほかにD-SubとDVI-Dの都合3系統を装備している。また、本機はスピーカ機能(1W×2)を搭載しているため、オーディオ入力とヘッドフォンジャックを映像入力端子の横に配している。
豊富で使いやすい調整機能を有する汎用モデル
OSDの操作は縦並びに配列された5つのボタンを使用する。ボタンはパネルの背面にあるが、前面には各ボタンに対応した位置に5つのマークをプリントしているため、操作に困ることはない。
ボタンの機能は上から上、下、右、左、メニューオン・オフとなっている。また、上の3ボタンは調整機能へのショートカットの役割も持たせており、ユーザーが自由にカスタマイズ可能だ。割り当てできる調整項目も、画像モード、画面モード、輝度、コントラスト、自動調整、音量調整、ミュート、入力など、多彩にそろえている。
OSDの調整項目は非常に豊富で枚挙にいとまがない。そのため、メニューの階層が深くなっているのがネックではあるが、前述の通り、使用頻度が高い項目はショートカットとして登録できるので、さほど煩雑さは感じない。
OSDの機能で眼目となるのはベンキューの画像処理技術「Senseye3」を使用した画像モードだ。プリセットとして標準、ブルーライト、動画、ゲーム、写真、sRGB、エコの7つを用意しており、ユーザーモードと合わせた計8モードから選択が可能だ。ブルーライトとは青要素を可能な限り排した表示を行うモードだ。マルチメディア(-30%)、ウェブサーフィン(-50%)、オフィス(-60%)、閲覧(-70%)の4パターンから選ぶことができる。単純にオン、オフをするだけだとアプリケーションによっては非常に使いにくくなるので、段階的な選択肢を用意していることは大いに評価できる。これらの各モードに対しては、輝度、コントラスト、シャープネス、ガンマ、色温度(標準、薄青、薄赤、ユーザー設定)、色相、彩度、DCRの設定が可能だ(モードによって調整不可な項目もある)。
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ルートメニューは5つのボタンに対応した構成となっており、3種のショートカット、メインメニュー、メニューオフ |
輝度やコントラスト、色相、彩度など表示の細かな調整を行うための機能を用意している |
表示モードの設定やDCRのオン・オフ、スケーリング(全画面/縦横比)など、表示の大枠な設定を行う |
このようにGL2460MHは実に汎用機らしい汎用機である。本機の特徴を挙げるとすれば、HDMI端子、豊富な調整機能、フリッカフリーといったところだろう。前二者はより広い汎用性を得るためのものであり、HDMI端子の搭載によって用途をPCに限定しないマルチユースを目指し、豊富な調整項目によって多彩な用途・環境に対応できるようにしている。これだけでも十分に競争力は高いが、フリッカフリーバックライトの採用がさらに拍車をかける。コストのかかるDC調光方式をエントリークラスに搭載している製品はごくごくまれだろう。"コストパフォーマンスの高い製品"にとどまることなく、使用者の健康にも配慮していることは大いに好感が持てる。エントリークラスのモニタを求めている人ならば、候補の筆頭に据えておくべき製品だ。
(マイナビニュース広告企画)
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