CPUの取り付けから組み立ての手順をしっかりおさらい!

本誌読者にはPCの組み立て手順など釈迦に説法かもしれないが、おさらいも兼ねて一通りの手順を追いかけておこう。なお、この手順は一例であり、実際には作業を行いやすいように適宜アレンジしていだたいてかまわない。

まず、マザーボードのCPUスロットのカバーを開き、CPUを取り付けてカバーを閉じ固定する。次に、その上にCPUクーラーを装着する。CPUに同梱されている新品のクーラーを使用する場合は、クーラーの底面に熱伝導材が塗布されているのでそのまま装着すれば良いが、一度使用したクーラーを再利用する場合は熱伝導グリスを塗る必要がある。クーラーを固定する四隅の脚をマザーボードの真上から押し込み、裏側で固定用のツメが開いた状態になっていれば正しい装着状態だ。脚は、矢印が書かれている反時計方向に回転させるとロックが解除されて引き抜くことができる。再びマザーボードに装着する場合は、時計方向に回してロックが有効な状態にしてから押し込む必要がある。

一度使用したCPUクーラーを再び取り付ける場合、クーラーの底面とCPUに付着している熱伝導材を一度きれいにふきとり、CPUに新しいグリスを塗布してからソケットに装着する

CPUは決まった向きにでしかソケットに装着できないようになっているので、ソケットとCPUの形を良く見て確認しよう

クーラーは四隅のピンを真上から押し込むことで固定される。ピンは矢印(反時計)方向に回転させると引き抜けるようになる

正しく固定される位置までピンが押し込まれると、マザーボードの裏側で固定用のツメが開く

次にメモリを装着する。たいていの場合メモリスロットは複数のグループに色分けされているので、同じ色のスロットに2枚のメモリを装着する。GA-Z87X-UD4Hの場合、黒/グレー/黒/グレーの順にスロットが並んでいるので、今回はグレーのスロット2本にメモリを装着した。

メモリスロットは同じ色のグループを使用する。反対向きには装着できないようになっているので、メモリとスロットの形をよく確認すること

メモリがスロットに正しく固定されると、左右のレバーが立ち上がってメモリ横のくぼみにはまる

次はケースの横のフタを開けてマザーボードを内部へ固定するのだが、買ったばかりのケースにはマザーボードをネジで固定するための基台となるスペーサーが取り付けられていないため、マザーボードのネジ穴と同じ位置にまずスペーサーをねじ込んでおく。また、マザーボードに付属するバックパネルをケース背面の開口部に装着する。ここまで済んだらマザーボードをネジで固定する。CPUクーラーやケースのファンから延びている電源ケーブルもここでマザーボート上へ接続しておこう。

ケース背面のネジをゆるめて外し、側面のカバーを開ける

マザーボード上のネジ穴とケース内部のネジ穴を見比べて、配置が一致するところの穴にスペーサーをねじ込む

マザーボードには背面ポートの配置に対応したバックパネルが付属するので、これをケース背面の開口部に内側からはめ込む

マザーボードをケースに固定する際、バックパネルがバネのように押し返してくることがあるので、ネジ穴の位置がずれないように押さえながらネジを締める

CPUファン、ケースファンの電源ケーブルをマザーボード上に接続する