2年前のMac Book Pro、SSD換装で現役続行

7月下旬にリリースされた「Mountain Lion」。v10.0(Cheetah)から数えると9代目となる、Mac OS Xの現行バージョンだ。対応モデルには2007年発売のiMac(Mid 2007)、同じくMacBook Pro(Mid/Late 2007)が含まれ、Intel Core 2 Duoプロセッサはまだまだ現役。最新モデルに搭載されるIntel Core i5/i7の速さに心惹かれるとしても、サポートされるかぎり使い続けたいのもまた人情だろう。

約2年半前に購入した筆者のMacBook Pro(13-inch、Mid 2010)も、その例に漏れない。Intel Core 2 Duo(2.40GHz)というスペックでは、アップデートすると動作が遅くなるかも? というMountain Lion発表当初の心配は杞憂に終わり、現役続行の意思を固めた。

しかし、MacBook Pro 13インチ Retinaディスプレイモデルなど最新機種に触れると、その決断が揺らぎはじめる。アプリケーションを起動するときの速度、ファイルアクセスが発生したときのレスポンスなど、体感速度が明らかに異なる。それは、内蔵ディスクがHDDかSSDかの違いによるところが大きい。

幸い、MacBook Pro(Mid 2010)は内部にアクセスしやすい構造で、ドライブの換装が容易だ。出荷時点で搭載されていた2.5インチHDD(ST925031ASG)は、回転数が5,400rpmと低速なこともあり、速度面でのボトルネックとなっていることは確か。ここを改善できれば、体感速度の大幅向上が期待できるのだ。

ノートPCの2.5インチHDDをSSDに換装すれば、Mountain Lion時代も快適に過ごせる。写真は「Samsung SSD 840」(250GB)、Samsung SSD 840の下が筆者のMacBook Pro(13-inch、Mid 2010)

そこで、日本サムスンから登場したばかりの最新SSD「Samsung SSD 840」(250GB)へと、MacBook Pro(Mid 2010)の内蔵ストレージを換装してみた。Mac OS Xでのパフォーマンスに加えて、今回は仮想化ソフトの「Parallels Desktop 8」を使ってインストールした、Windows 7のパフォーマンスも紹介したいと思う。

仮想化ソフトは何となく遅いという印象があるかもしれないが、結論から言ってしまうと、そんなことはない。Samsung SSD 840への換装後、Parallels Desktop 8で動くWindows 7は、とてもキビキビしている。正直これは大きい。約2年半前のMacBook Pro(Mid 2010)でも、Mountain Lionはもちろん、Mountain LionのParallels Desktop 8上でWindows 7が快適に動作するので、まだまだ現役で使い続けられそうだ。

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