マンガやイラスト制作に欠かせないセルシスのグラフィックツール「ComicStudio」と「IllustStudio」。このたび、これらのソフトをより快適に操作可能にする新デバイス「Tab-Mate Controller(タブメイトコントローラー)」が誕生した。本稿ではこの新デバイスについて、その魅力を紹介しよう。

新デバイス「Tab-Mate Controller」

ComicStudioは、紙とペンでマンガを制作する工程を、パソコン上で実現させた画期的なツール。ネーム、下描きからペン入れはもちろん、トーンや効果線などの仕上げまで、これ1本でマンガを完成させられる。いままでアナログで培ってきたマンガ制作の環境をパソコン上で行えるようにしたことに加えて、消耗品であるトーンやインクを気にすることなく使えるのも、プロのクリエイターにも仕事道具として採用されている理由の一つだ。

ComicStudio

一方、IllustStudioは、イラスト制作に特化したグラフィックツール。多彩なブラシやフィルター、定規のほかに、遠近感を持ったイラストを作成する際に役立つガイド線の設定にも対応する。水彩塗りや厚塗り、アニメ塗りなど、さまざまな表現方法が可能だ。また、それらに使用するブラシはカスタマイズ可能で、ユーザーが自由に自分だけのオリジナルのブラシを作成でき、一度使ったら手放せなくなるグラフィックツールだ。

IllustStudio

ComicStudioとIllustStudioの強力な新デバイス誕生

Tab-Mate Controllerは、USBでパソコンに接続して使う左手用のデバイス。6つのボタンとコントロールスティックを備え、手の中にすっぽりと収まるサイズとなっている。

手に収まるサイズの新入力デバイス「Tab-Mate Controller」

従来のイラスト制作環境はペンタブレットとキーボードを使用するのが一般的だった。Tab-Mate ControllerはComicStudioやIllustStudioでマンガやイラスト制作をする際に頻繁に使う機能が各ボタンに割り当てられているため、右手にスタイラスペンを持ったまま、左手でキャンバスの拡大・縮小や回転、スポイト、アンドゥ(取り消し)・リドゥ(やり直し)などを行える。スタイラスペンとTab-Mate Controllerから手を離さず作業に専念できるため、制作効率は大幅にアップするだろう。

ペンタブレットと併用してTab-Mate Controllerを使用している様子

このように、本製品は常に左手に握って扱うデバイスのため、違和感なく長時間使えるよう配慮されている。セルシスの設計担当者によると、第一に考えたのは「使いやすさ」。樹脂製のボディーは滑らかな局面を描いており、手にしっくりくるエルゴノミクスデザインとなっている。現在のカタチが完成するまでは何度も試行錯誤を繰り返したそうだ。重量バランスも考慮し、ストレスなく創作活動に没頭できるような工夫が施されている。実際に筆者が使ってみた感想は、重すぎず軽すぎないという印象。本体を持つときは左手の腹と薬指と小指で包みこむようにするのだが、ちょうどこのあたりに重心がきている。そのため、ボタン類を操作しているときもTab-Mate Controllerがブレず、安定して扱えた。

Tab-Mate Controllerには、6つの操作ボタンが搭載されている

慣れたら手放せないキャンバスの回転とスポイト機能

筆者が注目した機能は、キャンバスの回転とスポイト機能。新しいデバイスなので慣れるまでは戸惑いもあったが、使い続けて10分もすれば手に馴染んでくる。左手の親指でコントロールスティックを押し込んで回転させると、キャンバスをグルグルと回転できる。ペンタブレットとキーボードで回転させるよりも直感的で簡単だ。また、回転に慣れてきたらスティックを倒す操作も便利。スティックを倒すとキャンバスの向きを一瞬で変えられるので、いきなり90度、180度、270度に回転させることも可能。

親指でコントロールスティックを倒す。すると ご覧の通り。キャンバスを倒した方向へ瞬時に回転させることが可能なのだ

紙に鉛筆で絵を描くときは、無意識に紙を回しながら鉛筆を動かす人も多いだろう。本製品を使えば、その動作と同じような感覚で絵を描けるのだ。キャンバスの角度を決めたら右手のスタイラスペンで線を描き、再びキャンバスの角度を調整し線を描く。この流れをストレスなく行えるのは絵を描いていて気持ちがいい。また、ボタンひとつで拡大と縮小ができるため、細部を描き込んだあと、全体のバランスの確認も瞬時に行える。さらに、本製品の底面にはスポイトツールのボタンが備えられており、このボタンを押している間はスポイトツールに切り替わる。着彩時に多用する機能をボタンひとつで使用可能にしたのは多くのユーザーに歓迎されるはずだ。このボタンは本体表面から少しだけ沈んだ位置に配置されており、誤動作を防ぐ設計になっている。

Tab-Mate Controller底面にある、スポイトツールの切替えボタン

ここで、Tab-Mate Controllerの使い方をまとめた動画を紹介しよう。実際に動かしている様子が気になる方は、是非ご覧いただきたい。


そして、イラスト制作とは直接関係ないが、「マウスモード」という機能も搭載されており、本体右側の「モード切り替えボタン」を押すと、コントロールスティックでマウスカーソルを操作できる。こちらのモードになっているときは、本製品を「HID準拠」の標準マウスとして扱える。そのため、WEBブラウザの操作やパソコンを使ったゲームをする際にも本製品をマウスモードにし、使うことができる。

バンドル・単体にて販売

Tab-Mate Controllerを使うには専用のドライバーを必要としないため、最新版にアップデートされたComicStudio 4.0かIllustStudioがインストールされているパソコンならば使用できる。

また、現状は各ボタンに割り当てられている機能はユーザーが変更することはできないが、担当者によると今後はユーザーによるカスタマイズが行えるように開発中とのこと。こちらのアップデートも期待大だ。

これまで紹介してきたTab-Mate Controllerを同梱したバンドルパック『ComicStudioPro 4.0 Tab-Mate モデル(Windows版)』(2万7300円)と『IllustStudio Tab-Mate モデル(Windows版)』(1万1130円)が11月4日に発売される。これからマンガやイラストを描いてみたいと思っている読者は、お買い得なバンドルパックの購入をオススメする。ソフト単体にプラス2000円程度で新型デバイスが付属するので、購入時は忘れずにバンドルパックを購入してほしい。

そして、すでにComicStudioとIllustStudioを持っているユーザーに対しては、Tab-Mate Controller単体での販売を行うことが決まっている。こちらの発売日は未定だが、詳細はセルシスのサイト「CLIP」で10月末に発表される予定だ。

10月31日の発表によると、11月9日より「Tab-Mate Controller」の単体発売が 開始する事が決まった。詳しくはこちらから

単体でのリリースも決定したTab-Mate Controller。今後の情報に注目したい
製品名 ComicStudioPro 4.0 Tab-Mateモデル for Windows
希望小売価格 27,300円(税込)/本体価格 26,000円、消費税等 1,300円
JANコード 4546189101467
パッケージ内容 ComicStudioPro 4.0(アプリケーションCD-ROM、素材CD-ROM、サンプルCD-ROM、ユーザーガイド他)
Tab-Mate Controller(本体、保証書)
製品名 IllustStudio Tab-Mateモデル for Windows
希望小売価格 11,130円(税込)/本体価格 10,600円、消費税等 530円
JANコード 4546189101634
パッケージ内容 IllustStudio(アプリケーションCD-ROM、インストールガイド、スタートアップガイド)
Tab-Mate Controller(本体、保証書)

(マイコミジャーナル広告企画)

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