主な仕様 [CPU] インテル Core i5-560M プロセッサー(2.66GHz) [チップセット] インテル HM57 Express チップセット [メモリ] 4GB [SSD] 約128GB(64GB×2(RAID0)) [グラフィックス] ダイナミック・ハイブリッドグラフィックス(SPEEDモード設定時:NVIDIA GeForce GT 330M GPU/STAMINAモード設定時:インテル HD グラフィックス) [OS] Windows 7 Home Premium 64ビット [価格] 149,800円~(税込)

メインマシンとして使える性能を十分持っている「VAIO Z」。所有するPCを1台にまとめたいユーザや、外出先でも妥協することなくいろいろな作業をしたいユーザにとって、非常に魅力的なモデルだ。今回は標準仕様モデルのベンチマークを中心に、その性能について確認してみよう。

インテルCore i5搭載でストレスなし

標準仕様モデルで採用されているCPUは、インテルCore i5-560Mプロセッサーだ。2010年秋に発売された最新CPUとなっている。Core i5およびCore i7の大きな特徴として、負荷がかかるときにだけ処理速度を向上させる「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー」がある。同時に発売された最上位モデル「Core i5-580M」と「Core i5-560M」は、両方とも通常時2.66GHzで動作しているが、ターボ・ブースト時に違いが出る。「Core i5-560M」が3.2GHzになるのに対して「Core i5-580M」は3.33GHzまで伸びるのだ。

アプリケーション起動時をはじめ、作業負荷が高くなるときに威力が発揮されるターボ・ブーストだが、比較的小型なノートPCで極端に高負荷がかかる作業が行われることは少ない。つまり「Core i5-560M」は、モバイルもできるノートPCとしては非常に賢い選択といえる。

実際、アプリケーションを起動してみると、ほとんど待つ必要なく、スッと起動してくれるのが気持ちいい。使っていても特にひっかかりを感じることはなく、快適な作業ができた。オフィスワークや動画視聴で困ることは、まずないだろう。

なお、オーナーメードモデルでは搭載CPUをカスタマイズすることもできる。「Core i5-580M」が選択できるのはもちろん、さらに上位である「Core i7-640M」も選択可能だ。VAIO Zをより複雑な作業でも活用したいという場合には、ぜひオーナーメードモデルを活用しよう。

Core i5の大きな特徴であるインテル ターボ・ブースト・テクノロジーの恩恵が十分受けられるCore i5-560Mを搭載 オーナーメードモデルではCPUのカスタマイズが可能だ

SSD RAIDで高速! 快適!

CPUとともに快適な使い心地に貢献しているのが、2つのSSDでRAID0構成というストレージだ。電源ボタンを押してからWindowsのデスクトップが表示されるまでの時間は、STAMINAモード設定時で25秒程度だった。ちなみに、SPEEDモード設定時とAUTOモード設定時は29秒程度になる。これは、デスクトップを表示する直前の画面で、グラフィックス機能を読み込み直すような動作が入るためだ。バッテリーの持ちとあわせて考えると、普段はSTAMINAモードに設定しておくほうが良さそうだ。

動作が速いだけでなく、駆動音も気にならない。光学ドライブにメディアが挿入されるとモーター音が目立つが、通常時は動いているのかいないのか、音では判断できないほどだ。SSDの良さが十分に引き出されている。

スイッチで動作モードを切り替えると起動時間にも違いが出る

モード切替スイッチの効果はベンチマークでもはっきり

起動時間の違いにも影響したSTAMINAモードとSPEEDモードの違いだが、グラフィックアクセラレータを切り替えているだけに、当然ベンチマークの結果も変わる。

最もわかりやすいのが、Windowsエクスペリエンスインデックスだろう。STAMINAモードではグラフィックス機能が4.5と一番低い項目となっているが、SPEEDモードではグラフィックスとゲーム用グラフィックスの双方が6.3へと大きく向上している。ほかのベンチマークでも、グラフィックス機能の違いは、はっきりと現れている。

モード切替は電源オフ時にスイッチを操作しても、起動時にきちんと反映される。また、標準設定ではSTAMINAモードで光学ドライブへの電源供給をオフにしているが、内部にメディアを挿入したままの状態でSTAMINAモードに切り替えたときには、ドライブが利用できるのもありがたい。また、電源オフ状態でイジェクトボタンを押すと自動的に電源がオフになるのも便利だ。

SPEEDモード設定でのWindowsエクスペリエンスインデックス STAMINAモード設定でのWindowsエクスペリエンスインデックス
SPEEDモード設定で「PCMark05」を動作させた結果。「PCMark Score」と「HDD Score」はN/Aとなったが、ノートPCとしてはかなりの高得点をマーク こちらはSTAMINAモード設定で「PCMark05」を動作させた結果。グラフィック性能を抑えることで、長時間駆動が可能になっている
SPEEDモード設定で「3DMark06」を動作させた結果はご覧の通り こちらはSTAMINAモード設定で「3DMark06」を動作させた結果だ

非常に快適に利用できるPCであるVAIO Z。次回はその大きな特徴の1つであるモバイル性に注目する。WiMAXでの通信やモバイル利用で重視されるバッテリーの持ち具合などを紹介しよう。

本文中の価格については、2010/12/6現在の金額です。最新の価格についてはソニーストアのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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