HPが常々こだわっている本体デザイン。本製品は「クール」という言葉がぴったりなデザインが採用されている。黒と赤に統一されたカラーリングに、LEDの光がアクセントとして使われ、若者向けのデザインとなっている。

まず目にとまるのが、天板の「b」のロゴ。HPの製品なのに天板部分には「b」というロゴに違和感を覚えた人もいるかもしれない。このロゴはHPのブランドロゴなどではなく、オーディオブランドである『Beats Audio』のロゴで、同社はヘッドホンやスピーカーを数多くリリースし、有名アーティストなどにも広く支持されている。そんな『Beats Audio』は、ヒップホップミュージック界のトップアーティストで、数々の名作アルバムをリリースしているDr. Dreが手がけるブランド。

ほかのHP製ノートPCとは異なり、天板のロゴは「b」のマークがプリントされている。写真では見えづらいが、おなじみのHPのロゴマークは左下に用意されている。

「HP ENVY14 Beats Edition」は、カリスマアーティストのDr.DreとHPがコラボレーションしたことで誕生したノートPCなのだ。本製品には、Beats Audioのテクノロジーを採用し、独自のチューニングが施されたデジタルシグナルプロセッシングを搭載している。そのため、迫力のある重低音とクリアなサウンドが特徴のノートPCに仕上がっている。

本体前面に搭載されているスピーカーは、音の共鳴まで緻密に計算。これまでのノートPCでは再現が難しかったサウンドクオリティを実現している

PC内部のハードウェアだけでなく、こだわりは外面部分にも表れており、キーボード部分は赤く発光するバックライトが埋め込まれ、浮石型のキーを配列。また、筐体はアルミ素材が使われ、デザインだけでなく強度アップの部分でも一役買っている。パームレスト部分や底面部はラバーコートが施され、使い勝手についても配慮されている。

キーボードはタイピングしやすい浮石型。Bキーには「Beats Audio」のロゴを採用。Fnキーと同時に押すことで、サウンド設定ツールの「Beats Audio」のオン・オフが切り替えられる

キーボード上部には無線LANのオン・オフや、ディスクの取り出し、スピーカーの音量調節が可能なファンクションボタンを配置

クリックパッドは大きめで、ボタン部分とスクロール部分はシームレスな設計になっている。左上の点はHP製品ではおなじみの、クリックパッドのオン・オフをタップによって切り替えられるダブルタップスポット。パッドに関しては2本指によるスクロールやピンチ・ズームなどにも対応している

液晶上部には、Webカメラと内蔵マイクが装備されている。Webカメラは約92万画素のHD対応カメラ

独自チューニングされたヘッドホンポート。高性能なヘッドホンと組み合わせれば、一般的なPCのサウンドとは違うことがはっきりわかる。ちなみにポートは2つ用意されているため、ふたりで音楽を楽しむことも可能

本体左側は、光学ディスクドライブスロット、USB 2.0×2、ヘッドホン端子×2が用意されている

本体前面右端には、SD/SDHC対応のメディアスロットを用意。左右のスリット部分にはスピーカーが内蔵されている

本体右側には電源ポート、有線LANポート、セキュリティスロット、Mini Display Port、HDMIポート、eSATAポートが並ぶ。右側のスリット部分の奥にはファンが内蔵されている

電源アダプタにUSBポートが設けられ、携帯プレーヤーなどの充電が可能

「HP MediaSmartミュージック」で音楽ファイルを管理できる。アルバム名、アーティスト名、ジャンルなどの曲情報で自動整理される機能を有し、CDジャケットをビジュアル表示する「ファンビュー」画面も用意されている

「Beats Audio」では、サウンドの設定を行える。イコライザーも搭載されているので、自分好みの音を作り出すことが可能

ヘッドホンバランスの調整もできるあたりに、こだわりを感じる