YouTuberの聖地「YouTube Space Tokyo」が、2020年のオリンピック前を目途に移転する。

移転後のYouTube Space Tokyoのイメージ(画像提供 : YouTube)

YouTube Space Tokyoは、日本とアジアのクリエイターの創作活動を支援することを目的としたスタジオ施設。2013年2月に六本木ヒルズのグーグル合同会社オフィスフロアにオープンした。

当時は、「YouTuber」という言葉が生まれる前。スマートフォンのカメラの画質が低い中で、YouTubeにどんな動画を投稿するべきか、クリエイターが頭を悩ませていた時代である。YouTubeだけで生計を立てられる「YouTuber」を育てるべく、動画制作を専門としないユーザーでも優れた動画を作れるよう用意された。

背景を合成できるグリーンバックのスタジオ、料理器具の揃ったクッキングスタジオ、音声を収録できるレコーディングスタジオのほか、メイクアップルームや動画編集ルームなども備え、さまざまなジャンルの動画制作で利用されている。

YouTube Space Tokyoのグリーンスタジオ(オープン当時のマイナビニュース記事から)

YouTube Space Tokyoのクッキングスタジオ(オープン当時のマイナビニュース記事から)

2017年10月には大規模リニューアルを行い、スタンディングで最大300名を収容できるイベントスペースも開設。森山直太朗やOK GOなどのアーティストを招き、ライブの模様をYouTubeで配信している。

2017年のリニューアル後のYouTube Space Tokyo オープンエリア(画像提供 : YouTube)

今回発表された新スタジオは、渋谷駅付近に竣工予定。全5フロアで構成されるビル1棟がまるごとYouTube Space Tokyoになる予定。総面積は、約1769平方メートル。世界10都市のYouTube Spaceの中でも最大規模の投資になるという。

なお、同施設を利用できるのは、チャンネル登録者数が1万人以上の配信者。または、YouTube 非営利プログラムに登録済みで、チャンネル登録者数が1000人以上という条件がある。