【連載】

にわか管理者のためのWindows Server 2012入門

【第12回】DHCPスコープの管理と予約機能

[2013/03/11 09:00]井上孝司 ブックマーク ブックマーク

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サーバ/ストレージ

前回はDHCPスコープの作成で話が終わってしまったので、今回は、作成したスコープの管理と設定変更、それとIPアドレスの予約機能について取り上げよう。

いうまでもなく、予約機能とは特定のクライアントPCに常に同じIPアドレスを割り当てるための機能で、LANアダプタのMACアドレスと紐付ける形でひとつずつ登録する。だから、LANアダプタやPC本体の交換があれば、コンピュータ名やユーザーが変わらなくても、予約の登録作業はやり直しになる点に留意したい。

スコープの設定変更と削除、スコープオプションの変更

設定変更と削除については、特に難しいことはない。[DHCP]管理ツール左側のツリー画面で追加済みのスコープを選択して、[操作]-[プロパティ]あるいは右クリックメニューで[プロパティ]をクリックすると、設定変更が可能である。また、[削除]をクリックすると削除が可能である。

登録済みスコープについて、プロパティ画面での設定変更や削除が可能

スコープのプロパティ画面で、名前やアドレス範囲、リース期間などの設定を変更できる

タブごとの設定内容は、それぞれ以下のようになっている。

・[全般]タブ : スコープ名、開始IPアドレス、終了IPアドレス、リース期間、説明
・[DNS]タブ : DNS動的更新に関する設定。これについては次回に取り上げる
・[ネットワークアクセス保護]タブ : 既定値では無効。[このスコープに対して有効にする]を選択してプロファイルを指定すると利用可能になる
・[詳細設定]タブ : IPアドレスの割り当てに使用するプロトコルを、[DHCPのみ][BOOTPのみ][DHCPとBOOTP]のいずれかから選択する

一方、スコープオプションは、[DHCP]管理ツール左側のツリー画面で[DHCP]-[<サーバ名>]-[IPv4]-[スコープ [<ネットワークアドレス>] <スコープ名>]-[スコープオプション]を選択すると、画面中央にスコープオプションの項目一覧が現れる。

そこで設定を変更したいスコープオプションを選択して、[操作]-[プロパティ]、あるいは右クリックして[プロパティ]を選択すると表示するダイアログで変更する。なお、ツリー画面で[スコープオプション]を選択して、[操作]-[オプションの構成]あるいは右クリックメニューで[オプションの構成]を選択する方法もある。

どちらの方法でも表示するダイアログは同じだが、前者の方法では、選択していたスコープオプション項目を最初から表示している点が異なる。

スコープオプションの一覧表示例。[プロパティ]を使うと、個別の項目ごとに値を変更できる

スコープオプション自体のプロパティ変更という手もある

どちらでも表示するダイアログは同じ。下部の設定項目は、上の一覧で選択した内容に応じて変動する。チェックがオンになっている項目だけが有効

なお、個別のスコープごとに指定するスコープオプションに加えて、DHCPサーバそのものに対しても同様の設定を行えるようになっており、これを[サーバーオプション]と称する。[DHCP]管理ツール左側のツリー画面では、サーバ名の直下(Windows Server 2008)、あるいは[DHCP]-[<サーバ名>]-IPv4]以下(Windows Server 2012)に、[サーバー オプション]という項目がある。

サーバーオプションは、すべてのスコープに共通する設定の変更に利用すると便利だ

サーバーオプションとスコープオプションの設定内容が競合したときには、スコープオプションに設定した内容を優先する。だから、すべてのスコープに共通する項目はサーバオプションとして設定しておいて、個別のスコープごとに異なる内容だけをスコープオプションとして設定すると無駄がない。複数のスコープにまたがる項目を、サーバーオプションの設定変更だけで一斉に変更できるからだ。

といっても、スコープをひとつしか登録しないのであれば、スコープオプションだけで済ませる方が、もっと楽である。

DHCPで割り当てるIPアドレスの予約

最後に、アドレスの予約機能について解説する。

この機能を利用するには、予約対象になるコンピュータで使用しているLANアダプタのMACアドレスを調べる必要があります。MACアドレスを調べるには、以下の方法がある。

・LANアダプタに書いてある値を調べる
・コマンドプロンプトで「ipconfig /all」コマンドを実行する
・コマンド プロンプトでgetmacコマンドを実行する(Windows XP/Vista/7/8の上位エディションとWindows Server 2003/2008/2012)

MACアドレスを確認して、割り当てるIPアドレスを決定したら、以下の手順で予約設定を行う。

  1. [DHCP]管理ツール左側のツリー画面で、[DHCP]-[<サーバ名>]-[IPv4]-[(スコープ名)]-[予約]を選択して、[操作]-[新しい予約]、あるいは[予約]で右クリックして[新しい予約]を選択する。
  2. ツリー画面で[予約]を選択してから、[操作]-[新しい予約]あるいは右クリックメニューで[新しい予約]を選択するIPアドレスの予約を指定するには、MACアドレスを指定する必要がある

  3. 続いて表示するダイアログで、予約名、IPアドレス、MACアドレス、予約設定につける説明文、プロトコル([DHCP][BOOTP][DHCPとBOOTP]のいずれか。通常はDHCP)を指定する。MACアドレスは「-」で区切る形で入力するが、これだとipconfigコマンドの表示形式と一致しているので、コピー&貼り付けがやりやすくて便利だ(Windows Server 2012で確認)。ただし入力確定後にプロパティ画面で見ると、「-」は自動的に消されている。
  4. IPアドレスの予約を指定するには、MACアドレスを指定する必要がある

  5. 必要な項目をすべて指定したら、[追加]をクリックする。この状態で、続けて新しい予約設定を追加できる。追加しない場合には、[閉じる]をクリックしてダイアログを閉じる。

こうして作成したアドレス予約は、[予約]の下に現れる。また、左側のツリー画面でそれぞれの予約設定をクリックすると、画面右側にはスコープオプションの設定内容が現れる。また、登録した予約を選択した状態で、[操作]-[削除]、あるいは右クリックメニューの[削除]で削除できる。

登録した予約設定は、後から内容を変更したり、削除したりできる

プロパティ画面の例。入力時と異なり、MACアドレスの「-」が消えている点に留意されたい

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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