Azure Stackもトライファースト! ~ASDK導入のススメ(パート2)~

【連載】

プライベートクラウド検討者のための Azure Stack入門

【第24回】Azure Stackもトライファースト! ~ASDK導入のススメ(パート2)~

[2017/09/29 08:00]高添 修 ブックマーク ブックマーク

クラウド

今回も前回に引き続き、Azure Stackの検証環境である「Azure Stack Development Kit(ASDK)」のセットアップについて解説していきましょう。

前回は「Azure Stack Documentation」に書かれているASDKのハードウェア要件について確認をしました。同ページにリンクのある「Deployment Checker for Azure Stack」を使えば、用意したマシンがAzure Stackに対応できるかどうかを確認することもできます。

なお、ハードウェアスペックに関する要件のページには「最小構成(Minimum)」と「推奨構成(Recommended)」の2つがありますが、さまざまな検証が必要でしたら推奨構成でも足りなくなる可能性があるので、できる限りのキャパシティは確保しておいたほうが良いでしょう。逆に、最小構成についても絶対というものではありません。Azure Stackのセットアップはスクリプトで完全に自動化されています。よってスクリプトを事前に修正しておけば、最小構成を下回るスペックのマシンにもASDKを展開することができます。

Azure StackではユーザーIDの管理方法を選択する必要がある

同じページには、IPネットワークやテレメトリーの無効化などについての情報もありますが、ほかにもASDKをセットアップする前に必ず確認しておくべきポイントが書かれています。それは、「Account requirements」というID管理についての選択肢と事前設定についてです。

Azure Stackは、Azureとのハイブリッドクラウド基盤として利用してもらうことを意識しています。そのため、AzureとID管理を統一できるよう「Azure Active Directory (Azure AD=Azure上でサービスとして提供されているID管理と認証基盤)」による認証をサポートしています。Azure StackをAzure ADと共に使うということならば、ASDKセットアップ前にAzure AD環境の準備も必要となりますので、手順をきちんと確認しながら進めましょう。

もちろん、Azure Stackの場合、利用する場所や要件によってはインターネットに接続できない場合があります。そこで、Azure Stackはもう1つの認証方式として、Active Directory フェデレーションサービスを経由したオンプレミスActive Directory(AD)での認証もサポートします。ADにするかAzure ADにするかは認証方式の選択ということだけでなく、マルチテナント化やMarketplace連携などAzure ADのみ実現可能な機能もあることを考慮して選択するようにしましょう。

なお、一度選択をすると途中で変更ができませんので、ご注意ください。

ASDKのダウンロード

事前準備が終わったら、ダウンロードサイトからASDKをダウンロードしましょう。会社名やメールアドレスなどの必要事項を記入し、送信ボタンをクリックすると、このような画面が表示されます。

ダウンロードサイトで必要事項を入力し、「送信」ボタンをクリックすると表示される画面

あらためてハードウェア要件を確認するように促されますが、既に完了している方は2番目にあるリンクからAzure Stack Development Kitを入手してください。ただし、ここでダウンロードされるのは「AzureStackDownloader.exe」という184KBのファイルです。このexeファイルを実行することで、ASDKダウンロードのために作られたシンプルなアプリケーションが表示されます。

ASDKダウンロード用のアプリケーション

Azure StackはAzureと共に進化するクラウド基盤なので、その検証環境であるASDKも今後はどんどんバージョンが新しくなっていく可能性があります。あくまでも想像の域を出ませんが、「Choose a build」という項目を用意することによって、複数のビルドもダウンロードにも対応できるようになりそうです。また、かなりの容量(画面には10.99GBの空きが必要である旨が書かれています)になりますので、いきなりダウンロードが開始されるのではなく、置き場所なども指定できるような流れが作られています。

さらに、この手順でダウンロードされるのは圧縮ファイルなので、ダウンロードが終わったら展開しましょう。そのあたりの流れは「Deploy the Azure Stack Development Kit」というサイトに記載されています。

* * *

さて、いよいよASDKのセットアップはクライマックスに突入します。次回もお楽しみに。

著者紹介

日本マイクロソフト株式会社
高添 修

Windows 10やVDIの世界にいるかと思えばSDNやDevOpsのエンジニアと普通に会話をし、Azure IaaS登場時にはクラウドの先頭にいたかと思えばオンプレミスデータセンターのハードウェアの進化を語るセミナーを開くなど、幅広く活動するマイクロソフト社歴15年のベテラン。最近は主にAzure Stackをテーマにしたハイブリッドクラウドの普及活動に力を入れている。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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