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先進AIも登場! ビジネスを変えるデジタル革新技術と導入事例 - 富士通フォーラム 2016

[2016/05/20 08:30]星原康一 ブックマーク ブックマーク

“つながる”ことが生み出す大きな価値

田中氏は、こうした最新技術を紹介したうえで、同社のビジネスに対する姿勢もアピールした。

氏は、富士通の企業理念が「信頼と創造の富士通」から「夢をかたちに」、「Everything on the Internet」、「shaping tomorrow with you」へと変遷してきたことに触れながら、「テクノロジーにチャレンジし、お客様とともに歩むという基本姿勢は変わっていない」とコメント。開発競争が激化している自動運転技術を1988年の段階でかたちにしていた動画を流しながら、「今後も信頼されるパートナーであり続けるために、技術を高めて専門性を磨いていく」と決意を示した。

パートナーからの信頼を高めるために組織変更にも着手。「研究開発部門」、「ビジネス部門」、「フロント部門」の一貫性を強化し、フロント部門に専門性の高いチームを作るという。クライアントとアカウント営業らが一体となって、新たなビジネスを供創する体制を構築する。

さらに、「1社でできることには限りがある」(田中氏)と述べ、パートナーとの関係強化を進めていることにも言及。国内外のベンチャー企業を支援する施設として「MetaArc Venture Community」を開設したほか、シスコやインテルをはじめとするICT分野のトッププレイヤーと協力関係にあることにも触れた。

講演の最後に田中氏は、デジタル革新に向けた富士通の姿勢について次のようにコメント。

「デジタル化のポイントは、さまざまなものがつながる点。つながることで、”単純合計”をはるかに超えた価値がもたらされます。今はほとんどの企業が、デジタル革新への移行過程にあります。富士通では、お客様とともに考え、高いハードルに直面しても自らが汗をかき、一緒に乗り越えていくことを約束します」(田中氏)

全社を挙げてクライアントをサポートしていくことを宣言し、ステージを後にした。

富士通が手掛けたデジタル革新事例

基調講演には、田中氏に続き、執行役員常務でグローバルマーケティング部門長 阪井 洋之氏が登壇。同社が手掛けたデジタル革新の事例を紹介した。

以下、取り上げられた事例を挙げておこう。

  • レオパレス21 : 賃貸住宅のオーナーに屋根を借りて太陽光発電システムを設置する事業において、IoTとクラウドを活用した監視サービスを提供。発電量や日射量の実測値と期待値を比較したり、機器のトラブルを検知するシステムなどが組み込まれている。データは1分ごとに収集し、監視システムは5分ごとに更新

  • 米テキサス州リチャードソン警察署 : 警察装備にRFIDをタグを装着。数ヶ月かけて実施していた監査が常時行えるようになったほか、車両の装備確認が15分短縮された。米国防総省で実績のある富士通GlobeRangerによる案件

  • 日経BP社 : 40種に及ぶ紙媒体の顧客データが別々に管理されていたが、これをプライベートDNPで統合。効果的なマーケティング活動が可能になり、新媒体のプロモーション成果は2倍になった。DNPシステム構築は、アジャイル開発で進めており、工期は3ヶ月

  • 川崎市 : 市民サービス向上に向けたスマートフォンアプリ「かわさきアプリ」を提供。位置情報とオープンデータを組み合わせ、近くの授乳施設や医療機関、子育てイベント情報、避難施設、ハザードマップなどの情報を提供している

  • 三井化学 : 中期経営計画でワークスタイル変革に着手。40人の中堅・若手社員が、富士通のコンサルタントとともにワークショップを実施。400件のアイデアを創出して実行中

  • 静岡新聞 : スマートフォン入稿システムを導入。富士通製ID管理、認証システムを利用し4ヶ月で開発完了。セキュリティレベルも高い水準を確保している

  • 南都銀行 : 金融機関向けmBaaSを富士通が構築し、それを使ってFinTech企業ネットムーブがO2Oソリューションを開発。80%の工期短縮を実現

  • クーシー : コスメ情報サイト「Hapicana」の新機能を共同開発中。顔画像を送ると、似ている有名人を挙げ、顔の特徴にあったメイクや商品やレコメンドする。開発に際しては、5万点の顔画像データに対してディープラーニングによる学習を80万回実施し、8種類の顔タイプを作成している

  • 社内コールセンター : コールセンターに富士通製AI「Zinrai」を導入。オペレーターは、トラブル内容を自然言語で入力するだけで、8万件の解決策の中から10件のオススメ解決策が提示される。初心者のオペレーターによる問題解決率が2倍に向上

阪井氏は、デジタル革新においてもヒューマンセントリックの大切さを強調。「価値を生み出すのはあくまで人間」と語り、富士通の基本姿勢がブレないことを改めて示した。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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