SAPジャパンとMinoriソリューションズは1月15日、トーエイ工業がSME向けクラウドERP「SAP Business ByDesign(エスエーピー・ビジネス・バイデザイン」の採用を決定し、導入プロジェクトを開始すると発表した。システムの構築はMinoriソリューションズが担当する。

SAP Business ByDesignは、ビジネスシナリオに用意された機能から必要な機能を選択することで業務の標準化を実現するというもの。SaaSで提供されるため、短期間で業務プロセスの設計を行えるという。

トーエイ工業では、これまで15年以上、販売・会計・在庫・購買などの業務システムをオンプレミス環境で運用してきたが、今後の成長戦略の推進に向け、業務の標準化や効率化を支えるIT基盤の見直しが必要だと判断。2017年夏から本格的な基幹システム導入の検討を開始した。

その結果、業務への適合率が高く、クラウドを前提とした基盤でさまざまな経営情報を可視化でき、同社の課題であった業務生産性の向上が実現できると確信したことから、SAP Business ByDesignの採用を決定するに至った。選定にあたっては、早期導入が可能であることに加え、基幹システムを自社内で持たずに運用をアウトソーシングできることも決め手の1つとなった。

同社は、SAP Business ByDesignによる経営情報の可視化を通じて、今後さらに業務の生産性の向上を目指すとしている。