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Veeam、CDPなどの機能を追加したデータバックアップ・保護製品の最新版

[2021/02/26 11:00]岩井 健太 ブックマーク ブックマーク

ヴィーム・ソフトウェアは2月25日、オンラインで記者説明会を開催し、主力製品の最新版「Veeam Backup & Replication v11」(v11)の一般提供の開始を発表した。最新版ではクラウド、仮想、物理環境に対応したデータ保護を提供し、新機能と機能拡張を搭載。AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)のハイブリッドクラウド/マルチクラウド環境に対応し、データのライフサイクル全体の保護を可能としている。

冒頭、ヴィーム・ソフトウェア システムズエンジニア本部 本部長の吉田慎次氏は「企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に注力する中でデータが重要となり、データ保護・管理に加え、利活用する取り組みを進めている。しかし、データの消失やランサムウェア、コンプライアンス対応、リソースの制限、リモートワークへの対応などが課題となる。最新版はストレージスナップショット、バックアップ、レプリケーション、CDP(継続的データ保護)を1つのプラットフォーム(4in1ソリューション)で実現し、バックアップ、クラウド、セキュリティ自動化など200以上の機能拡張を行っている」と述べた。

ヴィーム・ソフトウェア システムズエンジニア本部 本部長の吉田慎次氏

ヴィーム・ソフトウェア システムズエンジニア本部 本部長の吉田慎次氏

続いて、ヴィーム・ソフトウェア ソリューション・アーキテクトの高橋正裕氏が「最新版の特徴は『CDP』『強化したLinuxリポジトリ』『クラウドへのアーカイブ』『インスタントリカバリの拡張』『BaaS(Backup as a Service) & DRaaS(Disaster Recovery as a Service)』の5つだ」と説明する。

ヴィーム・ソフトウェア ソリューション・アーキテクトの高橋正裕氏

ヴィーム・ソフトウェア ソリューション・アーキテクトの高橋正裕氏

CDPではダウンタイムを排除し、データ消失を最小限に抑え、最新の状態または指定時点に即時復元を可能としており、事業継続性を向上させるとともに、社内外のSLA(サービスレベルアグリーメント)などの課題を解決するという。

CDPの概要

CDPの概要

フェイルオーバー、フェイルバックを可能とし、設定も容易でプロキシを置いて設定することで従来のレプリケーションもしくはCDPの選択できるほか、RPO(回復ポイント目標)の複雑な設定やカスタマイズをはじめとした必要な機能を搭載。ユースケースとしては長期保管のアーカイブやバックアップ(15分のRPO)、スナップショットベースのレプリケーション(5~15分のRPO)、CDPベースのレプリケーション(秒単位のRPO)を想定。

Linuxリポジトリについては、マルウェア対策としてSEC 17a-4(f)、FINRA 4511(c)、およびCFTC 1.31(c)-(d)の規制に準拠し、書き換え不能とすることでストレージリポジトリをバックアップに使用してデータを保護。悪意のある暗号化や削除を防ぐほか、指定された保持期間中はバックアップやコピーを保護し、ストレージを選ばないためXFSで高速ブロッククローニングができ、使用領域の削減を可能としている。

Linuxリポジトリを強化した

Linuxリポジトリを強化した

クラウドへのアーカイブに関しては、長期アーカイブのコストやバックアップのライフサイクル管理の複雑性などの課題に対して、AWS S3 Glacier、Azure Archive Storageのコールドストレージを使用することでコストを最大20分の1まで削減し、手動のテープ管理を置き換え、エンドツーエンドのバックアップのライフサイクル管理を実現。また、新たにGoogle Cloud Storageを新たにサポートしている。

クラウドアーカイブの概要

クラウドアーカイブの概要

インスタントリカバリの拡張では、Microsoft SQL、Oracleデータベース、NASファイル共有のインスタントリカバリ機能を搭載し、幅広いワークロードをシームレスに復元することができるという。サイズに関係なく、障害が発生したSQLやOracleデータベースを本番環境に瞬時に復元できるほか、バックアップから直接ファイル共有全体をパブリッシュするため、NASデータへのユーザーアクセスを中断せずにどのようなバックアップもHyper-V(v10まではvSphere)に拡張し、即座に復元を可能としている。

インスタントリカバリを拡張

インスタントリカバリを拡張

BaaS & DRaaSは、サービスプロバイダは予算や人員が制限されているため容易な管理へのニーズのほか、事業部門からのカスタマイズの要望、リモート業務とクラウド利用への急速な移行に対応する必要がある。そのため、オンプレミス環境にリモートのマネージドバックアップサービスの提供や、BaaS/DRaaSソリューションとしてマルチテナントインフラストラクチャを管理する場合に必要な機能を含むサービスプロバイダ向けの「Veeam Srvice Provider Console v5」はリモートバックアップ管理をLinuxとMacに拡大したことに加え、AWSやAzureで実行されるワークロードのバックアップ監視ができるという。

 BaaS & DRaaSの概要

BaaS & DRaaSの概要

v11は2月25日からダウンロードでき、クラウド対応ライセンス、Veeamユニバーサルライセンス(VUL)にすべての機能が含まれる。VULはマルチクラウド環境における多様なワークロードを保護し、追加コストなしでライセンス転送が可能。さらに、AWSおよびAzureネイティブのバックアップとリカバリにVeeam製品を利用している場合、v11へのアップグレード時に、6か月間追加費用なしで利用できる25本のVULライセンスが供与される。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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