マルティスープは11月1日、ジャパンセミコンダクターが、BLE(Bluetooth Low Energy) beaconを活用した屋内位置情報ソリューション「iField indoor(アイ・フィールド インドア)」を採用したと発表した。

採用したのは、ジャパンセミコンダクターの大分事業所。製造工程が約300工程にもなる半導体を製造している。これまで従業員が工程ごとに用意された部屋に分かれて作業しており、同一時間帯での人員不足(人待ち工程)と人員余剰(手持ち工程)に陥りやすいという課題を抱えていた。

今回採用されたiField indoorは、敷地内に設置したBLE beaconの電波をスマートフォンでキャッチし、従業員の正確な位置を特定するというもの。大分事業所では、BLE beaconを約2500個設置、スマートフォンが随時100台以上稼動しているという。

収集した情報は、独自に構築した専用モニター「M3Visionモニター」によって見える化される。導入後は、人待ち工程から手待ち工程へ人員を移動する仕組みを構築し、人待ち率が4%削減されたという。大分工場では、今後もシステム改良を加えて生産効率改善を進め、人員ミニマムラインを構築し、17年度末には現状コストから10%削減を目指すとしている。

ジャパンセミコンダクターの大分工場が採用した従業員の見える化ソリューションの概要