楽天は1日、都内で新電子ブックリーダーに関する記者会見を開催し、電子書籍ビジネスの3つの方向性を示すとともに、電子ブックリーダー「kobo glo(コボ グロー)」、「kobo mini(コボ ミニ」を発表した。会見の模様をお伝えする。

「kobo glo」「kobo mini」を発表

進化の3つの方向性

登壇した楽天の三木谷浩史社長は、koboの電子書籍ビジネスの広がりを紹介した後で、同ビジネスが今後もますます活性化していくとし、「koboでは、日本の方が気軽に読書を楽しんでもらうために環境を整備していかなければならない。そのためにkoboが進化を遂げなければならない」述べた。

そのための取り組みとして、「ユーザビリティの向上」「コンテンツの拡充」「デバイスラインアップ」の3つを示した。

進化の3つの方向性

ユーザビリティの向上では、バージョンをアップするためにWi-Fiでスピーディーにセットアップできるようにし、microSDカードを使うことでコンテンツを大量にダウンロードして読書できるようにした。コミックでは約600冊から1500冊、テキストでは3万冊ストアできるとしている。

このmicroSDカードによるメモリの拡張機能は大きな利点として挙げており、koboイーブックストアでも人気の高い漫画コンテンツを大量に格納でき、差別化のポイントになるという。

microSDカードの利用がポイントに

コンテンツについては、日本語のコンテンツが当初2万冊程度だったものが、足元では6万5,000冊と増量し、浅田次郎氏、菅直人元首相の著書など話題作を独占先行配信、今後も独占先行配信コンテンツの拡充に努めていくという。

これまでの独身先行配信コンテンツ

話がデバイスラインアップの充実に及ぶと、E-ink Pearlディスプレイを搭載した新端末「kobo glo」「kobo mini」の2機種を発表した。これまでの「kobo Touch」に加え、3機種で電子書籍ビジネスで競り合うことになる。