4月になりました。進級、進学のこの時期は、スマホデビューする子どもが多い季節です。MMD研究所が2020年1月に発表した調査によると、小学生でスマホデビューした子どもが40.1%ともっとも多く、次いで中学生が35.4%とのこと。小学生でのスマホデビューが増え、低年齢化していることがわかります。

幼いころからスマホやタブレットがある環境で育ち、YouTubeで好きな動画を見て、時には親のスマホでゲームを楽しむ――そんな暮らしをしてきたイマドキの子どもたちですが、自分のスマホが欲しくなる理由は何でしょうか。

  • 4月からスマホデビューしたお子さんを持つ保護者は多いことでしょう

LINEやSNSを自分のスマホで楽しみたい子どもたち

もっとも多い理由は、LINEを含めたSNSを使いたいからです。前述の調査によると、初めてスマホを持ってうれしかったことは「友だちや家族とLINEで連絡が取れるようになったこと」(62.1%)でトップ。次いで「SNSが利用できるようになったこと」(55.5%)となっています。利用しているアプリの1位も「LINE」で、実に94.3%もの子どもが使っています。続いて「動画再生アプリ」が82.1%、「Twitter」が76.2%、「Instagram」が63.1%と、他のSNSアプリも人気です。

家族共有のタブレットで動画は見られても、友人とのチャットやビデオ通話を楽しむなら個人のスマホが必要。今の子どもたちは学校から帰宅しても、SNSでつながり続けています。LINEでチャットをし、Instagramのストーリーズやライブで交流し、Twitterで今の気持ちを共有しています。学校が休みの日でも24時間つながっている状態です。

オンラインとリアルの境目もほとんどないため、「昨日のLINEグループ、笑ったよね」と学校で話すこともあり、スマホを持っていない子は自分だけが仲間はずれの気持ちになります。また、明日の持ち物確認や部活の連絡といった実務的な面でも、不便を感じています。

子どもたちは、自分のスマホを持つならすぐにSNSを始めたいのです。でも親にとっては、ネット経由で知らない人ともつながるSNSは不安だと感じる人も多いでしょう。一方で、子どもと連絡を密に取るためにLINEを使わせたい思いもあります。そこでSNSをトラブルなく使うために、子どもと約束しておくべきポイントを紹介します。

子どもがSNSデビューするときの注意ポイント

主要なSNSは、12才または13才未満の利用を制限しています。とはいえ、LINEは小学生にも使わせたいご家庭が多いと思います。その場合は、「本当はまだ利用できる年齢ではないけど、親が見守ることで使えるんだよ」と話しましょう。つまり、親が子どものLINEを見ると宣言しておくのです。

LINEは閉じた空間で会話ができるため、いじめなど友人間のトラブルが起きても親が把握できないことがあります。また、悪い大人が会いたがったり、裸の画像を送らせたりする犯罪も、TwitterやInstagramで出会ってからLINEで連絡をするケースが多いのです。親が子どものLINEを見ることを前提にしておくと、見守りのひとつになります。

そして、子どもがどの年代でもそうですが、知らない人とつながらないことも約束します。遠く離れた場所に住んでいる人と共通の趣味でつながることもSNSの醍醐味ですが、SNSを通じて子どもを狙う人が後を絶たないのも事実です。一度つながると、毎日投稿やメッセージをやり取りすることになり、「知らない人」ではなく「ネットの友人」になります。それだけならいいのですが、相手の目的が出会いやマルチ商法への誘いだったら問題です。たとえば、「同じ中学生だからとつながったら、中学生になりすました大人だった」というケースもあります。学校や習い事の友人など、実際の知り合いとだけつながるように話しておきましょう。

SNSに本名や学校名などの個人情報を書かないこと、人を誹謗中傷するようなコメントやメッセージを送らないこと、アカウントのパスワードを誰かに教えないこと(乗っ取り防止)なども大切です。TwitterやInstagramは、アカウントを非公開にしておくこともおすすめします。

以上の約束を守っていても、トラブルに巻き込まれてしまうことがあります。メッセージの言葉遣いで誤解を与えてしまった、知らない人からメッセージが来る、LINEの悪口グループから抜けたいなど、ひとつひとつは大きな問題ではないかもしれませんが、小さなことでもすぐ親に相談するように約束します。大きなトラブルになる前に防げますし、子どもの利用状況を把握しておくことで、次にどんな問題が起きそうかを推測できるようになるからです。

SNSには良い面もいっぱいあり、楽しい出来事もたくさんあります。親子で力を合わせて、トラブルを回避してくださいね。