若い女性に圧倒的な人気を持つInstagram。フィードには「エモい(心を揺さぶられる)」写真や、盛れている自撮り写真などを投稿、ストーリーズには日常の様子をスタンプたっぷりで投稿しています。
Instagramでセンスをアピールするには、投稿だけでは足りません。自分のプロフィール画面も自分らしく。Instagramのプロフィール画面には、ユーザーネーム、名前、アカウントID、自己紹介文、そして過去にストーリーズやフィードに投稿した画像などが表示されます。いったいどこでかわいらしく盛るのでしょう。
特殊文字でテキストを盛る
自分の名前や自己紹介はテキストで書きますね。普通の文字では味気ない! という人は、絵文字をあちこちに入れて華やかにします。それでも足りない人は、特殊文字を使って英字のフォントを変更するのです。
人気がある特殊文字は、白抜き文字や花文字などですが、ヒエログリフ(象形文字)を駆使して飾る人もいます。こうした文字は、英数字を特殊文字に変換するアプリやウェブサイトを使うと簡単。たとえば「Fonts」というアプリは、キーボードとして追加すると、Instagramのプロフィールを編集する画面に直接入力できます。様々な特殊文字を組み合わせることで、自分らしいプロフィール画面を作成します。
特殊文字は、過去のストーリーズをカテゴリーに分けてプロフィールに保存できる「ハイライト」のタイトルにも使えます。プロフィールに表示する文字をすべて飾るとおしゃれになりますね。
プロアカウントにして勝手な職業を名乗る
Instagramのアカウントは、個人用のアカウントと別に「プロアカウント」が用意されています。プロアカウントは企業や自営業者が使うアカウントで、名前の下にグレーの文字で職業が表示されるようになります。無料で使えて、いつでも個人用と切り替えられるため、架空の職業を名乗って遊ぶ人もいます。
たとえば、誰が見ても高校生なのに「政府関係者」と記したり、まったく違う職業なのに「寿司屋」を名乗ったり。本人を知っている人がプロフィールを見ると「何これ!」と笑ってしまうようなことを仕掛けているのです。ウソの職業を名乗ることは感心しませんが、あくまで遊びのひとつ。これから動画クリエイターを目指す若者が「動画クリエイター」と名乗って一生懸命活動するなら、応援したくなりますね。
フィードやプロフィールの画像を厳選する
プロフィール画面には、かつてフィードに投稿した写真が並びます。ここには自分の今の気分にマッチした画像だけを表示させたいので、不要な投稿は削除し、順番も変えたいので再投稿します。この入れ替え作業を行うと、フォロワーに再度フィード投稿が表示されるため、ちょっと迷惑に感じられてしまうかしれません。そこで、あらかじめどの画像をどう配置するか、アプリでシミュレーションしてから投稿します。「UNUM」というアプリなら、プロフィール画面の見え方が確認できるだけでなく、色味の調整やトリミングも行えます。
こうしたアプリを駆使する人も、手動でがんばる人もいますが、過去の投稿をあっさり消すところが若い世代です。でも、盛る必要がないサブアカウントでは、過去の投稿の並び順なんて気にかけずに投稿しています。
ところで、プロフィールといえば、もっとも重要なポイントはプロフィール画像だと思いますよね。以前はプリントシール機で友人と撮影した写真が多かったのですが、最近では、自撮りでも顔をスタンプで隠したり、後ろ姿を写したりする人が増えています。
博報堂生活総合研究所が2020年12月に発表した「スマートフォン・SNS内の保存データ調査」によると、Z世代(2020年9月時点で15~24歳の男女)がInstagramのプロフィールに使用している写真では、Z世代は「後ろ姿など顔が特定されない自分」(21.7%)が「顔を出している自分」(20.2%)を上回ったとのこと。理由は「盛っている・きめている自分を見せるのは恥ずかしい」「後ろ姿のほうが雰囲気や世界観を作りやすい」だそう。これだけプロフィール画面を作り込むことを考えると、プロフィール画像も合わせやすいものにしたい気持ちがわかります。