折りたたみケータイと同じデザインながら、中身はスマートフォンでLINEやGoogleマップも使える、そんな「ガラホ」が韓国で販売されています。ALTの「STYLE FOLDER 2(AT-M140)」という製品で、主に年配者向けに提供しています。価格は23万9,000ウォン、約2万5,000円と安く、手軽に買えます。
本体質量は194g、折りたためば片手に十分納まるサイズです。本体を閉じた時の外側には時計などを表示できる1.83インチのモノクロアウトディスプレイを搭載しています。メッセージの通知をアイコンで知らせるなど表示は最低限ですが、ターゲットユーザーを考えればこれで十分でしょう。
背面には800万画素カメラを搭載。バッテリーは2,100mAhですがチップセットがメディアテックのHelio G36というエントリースマートフォン向けということもあり、1日以上使うことが可能です。メモリは3GB、ストレージは32GBでmicroSDカードも利用可能。通信方式は4Gと3Gに対応します。なお背面に見える「MIVE」はALTの端末のブランド名です。
本体はIP54の防水防塵にも対応。3.5mmのヘッドホン端子も搭載しています。右側の電源ボタンはSOSボタンも兼ねており、緊急時に登録した先への通信、位置情報送信が可能。
本体を開くと4.3インチのディスプレイが現われます。数年前のスマートフォンがこの画面サイズであったことを考えると、STYLE FOLDER 2はガラホとはいえ様々なアプリをインストールして使えます。OSはAndroid 14 Go editionを採用しています。画面表示は標準のAndroidのほか、年配者向けの簡単UIにも切り替え可能です。
キーパッドはフィルム状で、指先で押すとわずかにへこみ、しっかりとしたクリック感が返ってきます。数字キーそれぞれが大きいので押し間違いもしにくく、また十字方向キーや電話帳、メッセージ、カメラ、お気に入りといったショートカットボタンも使いやすいと感じます。ディスプレイはタッチ対応ですが、キーパッド部分だけでもある程度の操作ができるわけです。
文字サイズは4段階に切り替え可能。標準では2番目の大きさになっていますが、最大サイズにすれば視力の弱い方でも読みやすい表示になります。SNSやメールの表示も楽に見ることができるでしょう。
さてディスプレイがこれだけ大きいと、動画サービスの縦動画も普通のスマートフォンと変わらぬ感覚で視聴することができます。ガラケースタイルの端末で縦動画を見ることができるのも新鮮な体験で、結構動画に見入ってしまいます。
横動画を見る時は本体を横にすれば全画面表示されます。年配者向けの端末といいながらも、実は世代を問わずシンプル機能のスマートフォンが欲しいユーザーにもマッチした製品と言えるのではないでしょうか。筆者もメインで使っているスマートフォンのサブ用途にこのSTYLE FOLDER 2を使いたい、と感じました。
STYLE FOLDER 2には充電台も用意されています。本体下部にはUSB Type-C端子を備えており、その左右に充電台と接触するための2つの接点も内蔵されています。自宅に充電台を置いておけば本体を乗せるだけで充電できるのです。
なお充電台に本体を乗せると数秒はアウトディスプレイに表示が行われます。
また、本体を開いて充電台に乗せて操作するという変わった使い方もできます。ハンズフリー状態にして長電話をしたり、あるいはビデオ通話をするときにこのスタイルで使うのも便利かもしれません。
最後にカメラの作例を乗せます。800万画素なのでメモや記録用程度と考えていましたが、照明のあるレストランなど撮影環境が良ければ十分な画質の写真が撮れました。画質が荒いことも無く、意外にも普段使いできるカメラだと思います。
日本では年配者向けのガラホはFCNTのスマートフォンなどが出ていますが、折りたたみ型の製品は現在販売されていません。日本と人口構成やスマートフォンビジネスが似ている韓国では、このSTYLE FOLDER 2は唯一の「折りたたみ型ガラホ」としてキャリアの店舗でも目立つ位置に展示されていました。大手キャリアが販売する高品質な製品だけに、日本にもこのSTYLE FOLDER 2のような製品が欲しいものです。













