こんにちは、阿久津です。「Kinect for Windows v2 センサー」の国内向け販売が決まりました。気になる「オープンベータ版」という位置付けは、ソフトウェア開発者や研究者を対象にいち早くリリースするためだとか。日本のMicrosoftストアにアクセスしたところ、税込21,578円で購入が可能でした(図01)。
以前から注目していたので、衝動買いしそうになりましたが、開発能力のない筆者が手に入れても意味がありません。Kinect for Windows v2 センサーと対応SDKを入手した開発者が生み出すアプリケーションに注目したいと思います。
さて、ファイルのコンテキストメニューに並ぶ<プログラムから開く>は使用したアプリケーションをレジストリにエントリとして蓄え、関連付け以外のアプリケーションを利用する際に履歴を参照できる便利な機能です(図02)。
こちらのロジックを少々説明しましょう。<プログラムから開く>に列挙されるアプリケーションは、必ずしもすべてではありません。HKEY_LOCAL_MACHINE\ SOFTWARE\Classes\ApplicationsキーおよびHKEY_CURRENT_USER \Software\Classes\Applicationsキーに登録されたアプリケーション情報を元に、使ったものだけをピックアップしているからです。
ただし、文字列値「NoOpenWith」がある場合、過去に利用したことがあっても<プログラムから開く>には登録されません。ちなみに、英語版の<プログラムから開く>は<Open With...>です(図03)。
その結果、一部のアプリケーションだけが、HKEY_CURRENT_USER\Software\ Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileExts{拡張子}\OpenWithListキーに登録されますが、その順番はユーザーが意図したように並びません。そこで今週は<プログラムから開く>の順番を変更するチューニングをお送りしましょう。以下、テキストファイルを対象に手順を紹介します。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ FileExts\.txt\OpenWithListキーを開きます。
3. 不要なアプリケーション(エントリ)を削除します。
4. 並べる順番に「a」「b」「c」と名前を整理します。
5. ステップ4で整理した内容を元に、文字列値「MRUList」を整理します。
6. レジストリエディターを終了します。
これでチューニングが完了しました(図04~10)。
図05 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\ Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileExts.txt \OpenWithListまで、キーをたどって開きます |
では、結果を確認してみましょう。今回のチューニング対象であるテキスト(.txt)ファイルを右クリックしてください。すると不要なアプリケーションがメニューから削除され、順番も入れ替わりました(図11)。
文字列値「MRUList」のデータは、Windows 8および8.1に再サインインすることで再構成されますので、本来ならステップ5の操作は不要です。しかし、上図で示したように再サインインせずに反映されるため、今回は手順として加えました。
不要なアプリケーションを<プログラムから開く>から取り除く場合は、拡張子でキーが異なっていますので、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Explorer\FileExtsキーから検索すると、対象のアプリケーションを見つけやすくなります。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)