筆者は“OSマニア“と言っていいだろう。今は以前ほど必要としなくなったが、これまでOSの動作を確認するため、Hyper-Vには各種Windowsに加えてLinuxディストリビューション、VMwareではWindows 1.0以降などさまざまなOS環境を保持してきた。

当然ながらストレージとのバランスを見極めなければならないが、最近気付いたのは「SSDに格納するLinuxディストリビューションは不要。必要に応じてインストールすればよい」ということである。

一般的なLinuxディストリビューションは約30GB(Windows 11は80GB)の空き容量を必要とし、まだTBランクで購入せざるを得ないSSDストレージの空き容量を少しずつ消費してしまう。

そこで思い出したのがHyper-Vの「クイック作成」だ。当初はWindows 10(11ではない)の開発環境を気軽に準備する機能として用意されたが、現在もWindows 11の開発/テスト環境と平行して、Ubuntuのセットアップを容易にしている。少々時間を要するが、こちらを用いた方が常に仮想環境を保持するよりもシンプルだ。

  • 「Hyper-Vマネージャー」を起動し、自身のコンピューター名を右クリック/長押し。メニューから「クイック作成」をクリック/タップする。なお同項目を起動するには、設定>アプリ>オプション機能であらかじめHyper-V機能を有効化する必要がある

  • 任意のLinuxディストリビューション(のバージョン)を選択して「仮想マシンの作成」をクリック/タップする。なお、仮想スイッチを独自に作成している場合は、「その他のオプション」で設定を事前に変更しておこう

これで仮想マシンが使用するディスクイメージのダウンロードや展開が始まり、今回の手順でいえばUbuntu 20.04が利用可能になる。

ただ、ディスクイメージは2GB前後であり、イメージのダウンロードに要する時間や言語選択(キーボード、地域、ユーザー作成)といった初期設定が欠かせない。この手の操作を煩雑に感じるか気軽と捉えるのか人それぞれだが、時間を要しても数ステップで仮想マシンを用意できるのは大きい。

起動するとすぐに使用できる仮想マシンを保持し続けるのが是なのか、必要に応じて新規インストールするのが是なのかはユーザーの判断に委ねよう。少なくとも筆者はWSL(Windows Subsystem for Linux)で十分補えるため、メインPCからLinuxディストリビューション(Ubuntu)を削除した。

  • Hyper-Vによる一連の処理を終えたら、「接続」をクリック/タップして仮想マシンを起動する

  • 言語設定などを終えて動作するUbuntu 20.04