本稿はWindows 11 Insider Preview ビルド22449を元に執筆しています。

米国時間2021年9月2日にリリースされたWindows 11 Insider Preview ビルド22449は、Devチャネルだけではなく、ベータチャネルへの提供も開始したものの、トラブルでExplorer.exeが正常に動作しないバグを引き起こした。

その理由としてMicrosoftは「サーバー側の展開に関する問題」と説明しているが、筆者の環境でも一方のテスト環境は問題なく動作するものの、とある理由で初期化した別PCのWindows 11 Insider Preview ビルド22449は更新直後から前述の問題が発生する。筆者はMicrosoftの説明どおりレジストリエントリーを書き換えて、Explorer.exeの正常動作を確認した。

このままリリースビルドになるのか不安を覚えるかたも少なくないと思うが、Windows 11は興味深い機能がまだまだ存在する。その1つが「オーディオの補正」だ。

Windows 10でも使っているオーディオデバイスに応じて、プロパティダイアログにオーディオ機能を拡張するタブが現れるはずだ。Windows 11 Insider Previewではこの設定項目を「設定」に盛り込んだ。また、デバイスの詳細名やドライバーのバージョン/リリース日時なども現れる。

  • 「設定」を起動し、「システム」→「サウンド」→「すべてのサウンドデバイス」→「スピーカー」と順にクリック/タップで開くと、設定項目が現れる

音質の変化は分からなかったものの、プロパティダイアログの「オーディオ機能拡張を有効にする」と連動し、「オーディオの補正」のスイッチをオンに切り替えると、同ダイアログの「オーディオ機能拡張を有効にする」のチェックボックスも有効になった。

  • 「詳細設定」をクリック/タップすると現れる「スピーカーのプロパティ」ダイアログの「詳細」タブに並ぶ「オーディオ機能拡張を有効にする」と連動している

今回検証したWindows 11 Insider Preview ビルド22449はSurface Pro 7にインストールしているので、サウンドデバイスはRealtek High Definition Audioだが、お使いのサウンドデバイスによって動作や設定可能な範囲は変化するだろう。

Microsoft Teamsなど、オンライン会議ソリューションが独自実装するオーディオ調整機能と衝突しないか気になるものの、コロナ禍でオンライン会議の機会が増えることを踏まえると、オーディオ周りの強化は歓迎できる。