「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
筆者はデスクトップを作業領域として使用しており、取材中の写真や、本稿のようなウィンドウのキャプチャー画像など、一時ファイルをすべてデスクトップに出力している。そのため、筆者はWindows 10の「ごみ箱」を使っていない。当然ながら「ごみ箱を空にする」ための操作は不便になるが、デスクトップのコンテキストメニューを拡張することで対応している。
だが、ごみ箱を非表示にするには、「設定」やコマンドラインから「デスクトップアイコンの設定」ダイアログを呼び出さなければならず、シンプルな操作とは言いがたい。
そこでレジストリを用いて、ごみ箱を非表示にするTipsを紹介する。ごみ箱はポリシー設定(HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\NonEnum)で非表示にすることもできるが、今回はデスクトップアイコンの設定ダイアログで操作を行うとレジストリエントリーが書き換わる、次のキーを対象とした。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\ClassicStartMenuキー
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\NewStartPanelキー
reg.exe add "HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\ClassicStartMenu" /t REG_DWORD /v "{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}" /d 1 /f
reg.exe add "HKCU\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\NewStartPanel" /t REG_DWORD /v "{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}" /d 1 /f
ご覧のとおり管理者権限を持つコマンドプロンプトやWindows PowerShellから実行するだけだが、対象となるキーをエクスポートしてレジストリファイル化した方が、他のPCで同様の設定を行う際も便利だろう。なお、実行後はデスクトップで「F5」キーを押せば表示内容を更新され、ごみ箱が非表示になる。