HEICをサポートするカメラアプリも必要

iOS版OneDriveが「HEIF」(High Efficiency Image File Format)の画像形式であるHEICに対応した。画像によって異なるが、HEICはJPEG形式と比較してファイルサイズが小さくなり、デバイスやOneDriveのストレージ消費を軽減できる。

  • iOS版OneDriveを起動すると、HEIFの画像形式であるHEICをサポートした旨のメッセージが現れる

  • 似た構図で撮影した画像ファイルのプロパティダイアログ。JPEG形式は1.91MB、HEIC形式は1.63MBだった

筆者は普段からiPhoneをメインのスマートフォンとして使用し、「Microsoft Pix カメラ」で写真を撮っているが、同アプリで撮影した画像ファイルはJPEG形式以外選択できない。そのためiOS版OneDriveに仕様変更が加わり、設定を変更してもしばらくの間、JPEG形式のまま「カメラロール」フォルダーに画像がアップロードされていた。

  • iOS版OneDriveの設定ページを開き、「カメラのアップロード」→「カメラアップロードの形式」と順にタップする

  • 画像形式として「HEIC」をタップして選択する

  • 続いて設定ページから「写真の手動アップロード」をタップする

  • 画像形式として「HEIC」をタップして選択する

iOS版OneDriveの設定はこれだけだ。HEIC形式をWindows 10で使用するには、ユーティリティ「HEIF画像拡張機能」が必要だ。加えて「フォト」以外の画像ビューアーをお使いの場合は、対応しているか確認しなければならない。

  • HEIC形式は「フォト」で表示できるが、筆者が普段から使用している「XnView」で使用するには、32ビット版のプラグインが必要だった

さらにiPhoneで撮影した画像をHEIC形式で保存するには、標準アプリの「カメラ」などHEICに対応したアプリが必要だ。MicrosoftにはOneDriveの仕様変更に合わせてMicrosoft Pixの機能拡張を望みたい。

阿久津良和(Cactus)