「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
バックアップフォルダーに残っている場合がある
5月21日(米国時間)の提供から日が経ち、自宅のWindowsマシンをWindows 10バージョン1903に更新された人もいるだろう。Microsoftは同バージョンに対する問題をまとめたWebページを用意しているが、筆者の環境では、同ページに記載されていないいくつかの問題を確認している。
1つめはWindows Hello用のカメラが動作しない現象。バージョン1803からバージョン1809に更新した際も発生した現象だが、その時は毎月の更新プログラムを適用しているうちに、いつの間にか直っていた(今回は公式ドライバーの再インストールで改善した)。
もう1つは不具合とは言えないのだが、背景画像に「同期されたテーマ」が強制適用されることだ。筆者はこれまで背景を単色にしていたが、最近はWindowsフラッグをあしらった標準の壁紙を使っていた。だが、Windows 10 バージョン1903から加わったライトテーマ(Windowsライト)のWindowsフラッグは、筆者にはまぶしく感じられる明るさである。
以前のWindowsフラッグを背景画像に指定しようと思ったところ、画像が見当たらない。背景画像を格納している%SystemRoot%¥Web¥Wallpaper¥Windowsフォルダーや、%SystemRoot%¥Web¥4K¥Wallpaper¥Windowsフォルダーを開いてみると、皆ライトテーマ用画像に置き換わっている。
ストレージ内を探したところ、%SystemRoot%¥softwaredistribution.bakフォルダーの深い階層にファイルが残っていたため、専用フォルダーを用意して画像ファイルを取り出し、背景画像として指定した。
今回のケースはWindows 10の標準ファイルだったため、%SystemRoot%¥softwaredistribution.bakフォルダーから救出できたが、個人用ファイルの場合、また別のフォルダーに残っている可能性がある。バージョン1903を適用する際、同様の現象に見舞われた方は検索から始めよう。
阿久津良和(Cactus)