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クイックアクセスとジャンプリストのキャッシュを削除

Windows 10のエクスプローラーは、「クイックアクセス」機能を備えている。直前に使用したファイルやフォルダーへの再アクセスを、すばやく行うための機能だ。ただ、エクスプローラーを使えば使うほど、この情報(履歴)は肥大化し、エクスプローラーの動作が重くなってしまうことがある。

「クイックアクセス」を開いた状態。それまでの作業で使用したファイルやフォルダーが並ぶ

この問題を回避するには、「クイックアクセスを使用しない」「キャッシュ情報の削除」という2つのアプローチが必要だ。基本的な操作は「フォルダーオプション(エクスプローラーのオプション)」ダイアログから設定を変更する。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「Rundll32.exe shell32.dll,Options_RunDLL 0」と入力して、「OK」ボタンをクリック/タップ

「全般」タブでは、エクスプローラーを起動した際に開くフォルダーとして、「PC」「クイックアクセス」のいずれかを選ぶ。その上で、ファイルおよびフォルダーの使用履歴を消去できるので、合わせて実行しよう。

「エクスプローラーのオプション」が起動したら、ドロップダウンリストから「PC」を選択して、「消去」ボタン→「OK」ボタンと順にクリック/タップ

もう1つのアクションが、エクスプローラー自身のキャッシュ情報削除だ。「%AppData%\Microsoft\Windows\Recent\AutomaticDestinations」フォルダーに、ジャンプリストに用いるAutomaticDestinations-msファイルを格納している。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%AppData%\Microsoft\Windows\Recent\AutomaticDestinations」と入力して、「OK」ボタンをクリック/タップ

「Ctrl」+「A」キーを押すなどしてファイルをすべて選択し、「Delete」キーを押すかメニューの「削除」をクリック/タップして、すべてのファイルを削除する

これらのファイルを消すことによって、エクスプローラーの応答速度が低下するような場面は回避可能だ。なお、AutomaticDestinations-msファイルを削除すると各アプリケーションのジャンプリストでピン留めした情報も削除される(筆者が確認した限りでは、エクスプローラーは対象外)。この点に留意してほしい。

阿久津良和(Cactus)