Q: 65nmの次というと、55nmかな(笑)。一般論として、この先をどう思われますか? 例えば45nmは色々なFoundaryでそろそろLaunchされていますし、55nm、つまり65nmのHalf Processについては、割と製品も出て来ていて、比較的堅い。で、40nmは幾つかのベンダーさんがアナウンスされていますが、まだ製品は殆ど出てきていません。

Rogan: ただHalf、つまり55nmという話は、僕は正直言うと、あまり聞かないですね。

白: あまり聞かないですよね。90nmをやったベンダーから65nmに行って、65nmからもう40/45nmと言うのがメインな流れになっていると言う風に、我々は認識してます。

Q: なるほど。ではXilinxさんとしては、65nmから先のプロセスをどう見られてますか? あくまで一般論としてで結構ですけど。つまり45nmとかにすると、お客さんがわーっと飛んでくるのか、あるいは「ウチは65nmの製品でいいよ」とか言う風に見られているのか、というトレンドですが。やはりどうやっても微細化して行くと、Staticな消費電流が増えることは避けられませんよね。

Rogan: 我々のCustomerは基本的に二つのCategoryに切り分けることができる。分けることができるんですよ。一つはTelecom関係のCustomer。で、Telecom関係のCustomerは、とにかくHigh Bandwidthが欲しいんですよ。そうしたCustomerにとっては、やはり45nmとかは非常に重要なんです。

ただ、それは会社全体としてみた場合、半分位の商売なんですよ。で、我々は日本でやっぱりもう少し民生的なマーケット、つまり医療機器とかテスト機器、車載機器などをやろうとしているんですが、そうしたマーケットのCustomerは、System Costをやっぱり気にされるんですよ。で、System Costを議論する場合、別のTechnologyとかArchitectureと比較しての議論が我々には出来るわけです。つまりFlexibilityをお客様に提供できる、と。で、そこでも勿論Processの話は出るには出るわけです。ただ、例えばMemoryだと新しいProcessを使えばコストが直ぐに下がるわけですが、Logicはそうじゃないんですよね。

Q: 無いですね。

Rogan: そうじゃないんですよね。実際にはクロスポイントがだいぶ後にずれることになります。ですので、Telecomの様にとにかく高性能(な製品)が欲しいお客様は、やっぱり「バージョンアップを急いで欲しい」となるのですけれど、それ以外はとにかくコスト的に折り合えば、130nmでも150nmでもいいんですよ、となるんですよね。

Q: そうでしょうね。で、日本にTelecomのCustomerって、そんなに一杯いらっしゃいましたっけ?

Rogan: ああ、いや、でも大きいですよ。

Q: それは金額としては大きい?

白: 大きいですね。それはもうFPGAの業界にとって大きいお客さんていう意味で。

Q: えー、World Wideではすごく判るんですよ。ただ日本を見た場合、段々Telecom系のベンダーというと……(笑)、まあちょっと。勿論新しいトレンド、つまり今でしたらHSDPAとかHSUPAを入れてかなきゃいけないと。で、次に来るのがLTEとWiMAX。で、WiMAXについて言えば、Mobile WiMAXはどうなるかまだ見えませんけど、FixedのWiMAXに関してはもう間違いなく立ち上がる事が見えています。ですので、そういう所に向けて色々なベンダーさんが今製品開発を行われているので、判らなくはないのですが、ただそういう所に、海外からも結構ベンダーさんが入って来られている。ですので、日本でどこまで作っておられるのか? というのがちょっと良くわからなかったんですけど。

Rogan: でも、今は日本のメーカーさんには海外事業部があるんですよ。で、結構海外に日本の製品が売られているんです。USとかAsiaとかEUROとか南アメリカとかそういう所ですね。

Q: そういった製品(に使われている分)は、全部日本のXilinxの売上になる訳ですね?

Rogan: そうです。そうそう。

Q: なるほど。ですから、やはり日本のベンダーに頑張ってもらわないとまずいわけですね。

白: 基本的にはその、海外の売上が大きいお客様は、うちの上得意っていうような形になっています。

(続く)