PCNの原です。前回に続いて、引き続き「Nintendo Labo」のVariety Kit(バラエティキット)で遊んでいきます。

「Toy-Con 01 : Variety Kit」は、次の5つの Toy-Con を作って遊べるパッケージングになっています。

・リモコンカー(緑段ボール1枚, 組み立て目安時間: 10分, 前回作成)
・つり (青段ボール6枚, 組み立て目安時間: 90-150分)
・おうち (白段ボール4枚, 組み立て目安時間: 120-180分)
・バイク (赤段ボール8枚, 組み立て目安時間: 90-150分)
・ピアノ (黒段ボール8枚, 組み立て目安時間: 150-210分)

前回作ったリモコンカーとは違い、つり・おうち・バイク・ピアノは、いずれも組み立て目安時間が90分を超える大作です。一緒にサポートする大人の方も、十分な時間を確保して望みましょう。もしくは、楽しみを数日にわけて取り組むのも良いですね(丁寧につくると、結構時間を使います)。

なお、すべての Toy-Con(段ボール工作)には「つくる」「あそぶ」の後に「わかる」が用意されており、工作が完成した後も「わかる」によって、2度も3度も楽しめます(次回、紹介予定です)。

今回は、幼稚園児の男の子が、お姉ちゃんやお母さんにもサポートしてもらいながら、「つり」を作っていきます。

  • 幼稚園児の男の子が、釣り竿づくりにトライ!

    幼稚園児の男の子が、釣り竿づくりにトライ!

釣り竿コントローラーを”開発”

つり = 魚釣り。そう、ここでつくるToy-Conは釣り竿です。

Switchの画面で「つくる」を押し「つり」を選んだらスタートです。全部でステップが5つあると最初に言われます。すでに大作オーラがあり、大人は少し構えますが、軽快なBGMも流れているので、子供はウキウキ状態です。

手順はリモコンカーと全く同じです。画面の指示にしたがって段ボールからパーツを抜き出し、アニメーションにそって折ったり、差し込んだり。少し違うのは、釣り糸などのプラスαな材料も使うこと。でも、画面の指示に従えば、事前に準備を進めてくれるなどするので問題ありません。

抜き出すパーツはかなり数があるので、写真のように他の人が段ボールを持ってあげるとスムーズに進みます。

  • お姉ちゃんが段ボールを持ってサポートしています。

    お姉ちゃんが段ボールを持ってサポートしています。

そしてついに、釣り竿+リールが完成!!もう、嬉しくてグルグル、リールを回し続けてました。ここまでの手順で1時間30分ほどかかりました。

  • うれしくて、リールをグルグル回しちゃう

    うれしくて、リールをグルグル回しちゃう

自分が作りたい工作とはいえ、集中していると小さい子は眠くもなりますね。Switchからも、こんな優しいメッセージも出てきます。1時間に一回ぐらいの適度な休憩がオススメです。

  • 1時間集中して作っていたら、眠くなったみたいです。

    1時間集中して作っていたら、眠くなったみたいです。

  • Switch が 休憩を提案

    そんなタイミングでSwitch が 休憩を提案してきます。

「海」を作ろう

釣り竿完成!でもLaboは、普通の段ボール工作ではありませんので、まだ中盤。どんどん、続きをやりましょう。

ステップ3から始まる「海」で、海となるSwitchを置くスタンドを作成。ステップ4では、「海」中に、「つり」の体感型コントローラーの心臓部を仕込みます。

ここまでくると、子どもは勝手に何度か出てきた同じ手順(右を折ったら、左も折る)が出来るようになったり、ビデオよりも進捗がはやいシーンも出てきました。

  • ステップ3,4が完成!

    ステップ3,4が完成!

そして最後のステップで釣り竿と合体!完成です。

  • つり が 完成した!

    つり が 完成した!

後半戦、約1時間。合計2時間半で、完成させました!

魚釣りをしてみよう

さあ Joy-Con「つり」ができたので、「あそぶ」から「つり」を選び、さっそくゲームスタートです。

海が見える位置で釣り竿を構えて、リールを回して、釣り糸を海の中に。深さによって、サバ、カニ、そしてカジキやサメなどの大物まで泳いでるので、じっくりポイントを選びましょう。

エサに食いついてきたら、リールを巻き上げたり、釣り竿をクイッと引き上げたりして、獲物を釣り上げます。つくりあげた男の子は毎日釣りをして、作って3日後には、釣りのプロになっていました。

完成してゲームにも慣れたら「わかる」もチェックしましょう。「つり」の「わかる」には、画面の中の釣り糸がリールの動作と連動する仕組み、釣った魚を鑑賞するアクアリウム機能があること、魚作成モードが用意されていて魚カードで、自分の好きな魚を作れちゃう事などが「わかる」仕掛けになっています。2度も3度も楽しめる要素が、まだまだ用意されています。

ちなみに、魚カードの読み取りには別のToy-Con「ピアノ」が必要ですので、男の子は、「いつ『ピアノ』作るの」と毎日聞いてきます。次の工作につながる動機付けがすばらしいです。

ゲームを素材にたのしくモノづくり!

こんな感じで楽しく、ゲームを素材としたモノづくりができるNintendo Labo。自分自身で遊ぶ要素を変えていける、まさしく実験室 = Laboなソフト(ハード?)でした。

「つくる」時のポイントを、まとめてみました。

ポイント

・子供が両手を広げたぐらいの、大きめのスペースを用意すると、工作が容易です
・どの工作も2時間前後かかります。がっつり、一緒に遊べる時間を作りましょう
・段ボールの板からパーツを外すときには、他の人が少し浮かせてあげると、外しやすいです
・段ボールの、小さな部位、細身の部位を曲げるときは、斜めにベコッとなりやすいので、優しくサポートしてあげるといいです
・立体化するときなど、他の人のサポートがあると、うまく作れます

唯一の注意点としては、5つの工作が入っていても、遊べる・作れるのは同時に1つなので、兄弟の間では、まま、喧嘩勃発の火種になりそうなところでしょうか?

でも、そんな時も、また段ボールやぶれちゃった…というときも安心してください。段ボールだけでも追加購入が可能になっています。

任天堂パーツ販売 > Nintendo Labo
Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit(段ボールキットのみ)

段ボール一枚 @162円(税込み、送料別)から購入できるので、兄弟がそれぞれ自分の釣り竿を「デコりたい」という話になったときも、ちょうど良い気がしています。

さて、次回は応用編、そしてプログラミング教育の視点からのお話もできればと思っています。