東京2025デフリンピックが、2025年11月15日~26日の12日間に渡って開催されている。

  • 東京2025デフリンピックは2025年11月15日~26日の12日間に渡って開催される

    東京2025デフリンピックは2025年11月15日~26日の12日間に渡って開催される

「デフ」は耳が聞こえないという英語で、これに「オリンピック」を掛け合わせた名称が「デフリンピック」だ。「聞こえない・聞こえにくい人たちのためのオリンピック」と位置づけられ、1924年に第1回大会が、フランス・パリで開催されてから、今年の大会で100年目の節目を迎える。しかも、日本でデフリンピックが開催されるのは今回が初めてだ。

会期中には、21競技が行われ、81の国と地域、3つのチームが参加。男子は2014人、女子は1067人の合計3081人が選手として登録している。参加するアスリート数は過去最大規模になるという。

一方、東京2025デフリンピックの開催にあわせて、ユニバーサルコミュニケーション(UC)技術など、様々なデジタル技術を体験できる「みるTech」が開催されている。

東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに設置された大会運営拠点機能などを持つ「デフリンピックスクエア」に、最新技術を体験できる展示エリアを用意。会場は、コミュニケーションゾーン、アクティブゾーン、カフェゾーンに分かれ、ソニーグループや富士通、トヨタ自動車などの大手企業から、スタートアップ企業まで、国内25社が参加。各社の技術開発の成果を披露するとともに、社会実装に向けた取り組みを紹介している。「みるTech」を主催する東京都スポーツ推進本部では、「インクルーシブな街・東京の実現に貢献する展示内容になった」としている。

  • 「みるTech」の会場がある東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターの「デフリンピックスクエア」

    「みるTech」の会場がある東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターの「デフリンピックスクエア」

  • 「みるTech」は、最新のユニバーサルコミュニケーション技術などを体験できる

    「みるTech」は、最新のユニバーサルコミュニケーション技術などを体験できる

  • 2フロアに渡り、国内25社が出展している

    2フロアに渡り、国内25社が出展している

実際に「みるTech」を訪れ、ユニバーサルコミュニケーション技術を見てきた。

コミュニケーションゾーン

  • 富士通が展示したのは、デバイスを髪の毛や耳たぶ、えり元や袖口などに装着し、振動と光で音の特徴を体で感じることができる「Ontenna」と、電車の発着音やドアの開閉音、アナウンスなどを識別し、文字や手話アニメーションで表示する「エキマトペ」の2つ。エキマトペは、駅にあふれる音を視覚的に表現することができる。文字や手話、アニメーションで表示する

    富士通が展示したのは、デバイスを髪の毛や耳たぶ、えり元や袖口などに装着し、振動と光で音の特徴を体で感じることができる「Ontenna」と、電車の発着音やドアの開閉音、アナウンスなどを識別し、文字や手話アニメーションで表示する「エキマトペ」の2つ。エキマトペは、駅にあふれる音を視覚的に表現することができる。文字や手話、アニメーションで表示する

  • シー・エヌ・エスは、「きこえない・きこえにくい世界」を疑似体験できる「Deaf VR」を展示。実際に体験して、難聴者に対する理解を広げることが可能。きこえる人と、きこえない人、きこえにくい人では、状況が違うことを疑似体験を通じて理解できるという

    シー・エヌ・エスは、「きこえない・きこえにくい世界」を疑似体験できる「Deaf VR」を展示。実際に体験して、難聴者に対する理解を広げることが可能。きこえる人と、きこえない人、きこえにくい人では、状況が違うことを疑似体験を通じて理解できるという

  • ソニーグループは、音と光で合奏を楽しめる「ゆる楽器」を展示。ハグドラムと、新たに開発したハンドルドラムを実演できるようにした。また、PlayStation5では、アストロロボットにより、小さな音をクリアに聞けるように設定したり、アクセシビリティコントローラーキット「Accessコントローラー」を使って、誰もがゲームを楽しめたりする環境を提案した

    ソニーグループは、音と光で合奏を楽しめる「ゆる楽器」を展示。ハグドラムと、新たに開発したハンドルドラムを実演できるようにした。また、PlayStation5では、アストロロボットにより、小さな音をクリアに聞けるように設定したり、アクセシビリティコントローラーキット「Accessコントローラー」を使って、誰もがゲームを楽しめたりする環境を提案した

  • タクタスが展示したのは、音楽を振動に変換し、体全体で音楽を感じられるウェアである「ヴァイブウェア」。スマホでの音楽視聴や、コンサート会場での体感などにも利用できる。スポーツや学びにも利用できるとしている

  • アイシンは、話した言葉を即座に文字化し、画面に表示するアプリ「YYSystem」を紹介した。スマホやPCで利用でき、外国語翻訳にも対応している。うるさい場所でも、声だけをしっかり聞き取って文字化できるのが特徴だ。救急車のサイレンなどの音はイラストで表示するため、聞こえない人でも状況が理解しやすいという

    アイシンは、話した言葉を即座に文字化し、画面に表示するアプリ「YYSystem」を紹介した。スマホやPCで利用でき、外国語翻訳にも対応している。うるさい場所でも、声だけをしっかり聞き取って文字化できるのが特徴だ。救急車のサイレンなどの音はイラストで表示するため、聞こえない人でも状況が理解しやすいという

  • SoundUDコンソーシアムは、ヤマハが中心となって活動している組織。SoundUDは、多言語字幕サービスで、聞こえにくい人や日本語が分からない人にも、話した内容を、様々なデバイスを通じて多言語の文字で伝えることができる

    SoundUDコンソーシアムは、ヤマハが中心となって活動している組織。SoundUDは、多言語字幕サービスで、聞こえにくい人や日本語が分からない人にも、話した内容を、様々なデバイスを通じて多言語の文字で伝えることができる

  • POCKET RDは、簡単操作で、わずか1分で高精度のアバター動画が生成でき、誰もがアバターとなって、多彩な世界を楽しむことができる「AVATARIUM Portable」を展示した。アバターを使って、歴史上の人物に扮することもできる

    POCKET RDは、簡単操作で、わずか1分で高精度のアバター動画が生成でき、誰もがアバターとなって、多彩な世界を楽しむことができる「AVATARIUM Portable」を展示した。アバターを使って、歴史上の人物に扮することもできる

  • 注目を集めていたのが、ロジリシティの「どこでもバンジーVR」だ。VRゴーグルを装着し、専用装置に乗るだけで、本物さながらのバンジーを体験できる。今回の展示では、243メートルの高さを誇る東京都庁からのバンジーという、ありえないシーンを再現。大人から子供まで、安全にスリル体験できる。会場内には絶叫が何度も響いていた

  • 一般社団法人日本eスポーツ協会は、プレステ5のドライビングシミュレーター「グランツーリスモ7」を使用し、eスポーツの楽しさを提案。コックピットモデルを用意し、ドライビングの体験を可能にした。会期中には上位スコアのプレイヤーを常時掲示しており、参加者は記録更新に挑むことができる

    一般社団法人日本eスポーツ協会は、プレステ5のドライビングシミュレーター「グランツーリスモ7」を使用し、eスポーツの楽しさを提案。コックピットモデルを用意し、ドライビングの体験を可能にした。会期中には上位スコアのプレイヤーを常時掲示しており、参加者は記録更新に挑むことができる

アクティブゾーン

  • オリィ研究所が開発した分身ロボット「OriHime」。オペレータは自宅などの遠隔地から対応。リアルタイムで周囲を見渡して、首や手を動かしながら会話できる分身ロボットだ。闘病や子育て、単身赴任などの状況にある人も、「OriHime」を使って働いたり、家族行事に参加したりといったことが可能になる

    オリィ研究所が開発した分身ロボット「OriHime」。オペレータは自宅などの遠隔地から対応。リアルタイムで周囲を見渡して、首や手を動かしながら会話できる分身ロボットだ。闘病や子育て、単身赴任などの状況にある人も、「OriHime」を使って働いたり、家族行事に参加したりといったことが可能になる

  • スマートスタートは、反応力と判断力を、同時に鍛えることができる次世代トレーニング「REAXION」の実演を行った。6色のLEDライトを使うことで、様々なトレーニンが可能であり、タッチセンサーとともに、触れないでも反応させるセンサーも用意。光った場所を瞬時にタッチするなど、敏捷性や反射性を鍛えることができる。スポーツ分野だけでなく、介護や福祉の現場、発達しょうがい児向けなどで幅広く活用できるという

  • EGは、歩行型VRデバイスをデモストレーションした。足の動きと連動してVR空間を歩くことができるデバイスで、仮想空間上では、現実世界のような没入体験を楽しむことができる。自分の身体の方向を認識するため、VR上ではよそ見をしながら歩いても安全に歩行できる。仮想空間ではゲームの世界のなかに入り込んでいるような体験が可能だ

    EGは、歩行型VRデバイスをデモストレーションした。足の動きと連動してVR空間を歩くことができるデバイスで、仮想空間上では、現実世界のような没入体験を楽しむことができる。自分の身体の方向を認識するため、VR上ではよそ見をしながら歩いても安全に歩行できる。仮想空間ではゲームの世界のなかに入り込んでいるような体験が可能だ

  • 音を振動に変換して身体に伝えるネックレス型振動デバイス「Hapbeat」は、小型な筐体で、そこから力強い振動から繊細な振動までを幅広く表現できる。振動で知らせて、盛り上がるシーンを演出する。音楽や映画、スポーツなどでの活用が可能だ

    音を振動に変換して身体に伝えるネックレス型振動デバイス「Hapbeat」は、小型な筐体で、そこから力強い振動から繊細な振動までを幅広く表現できる。振動で知らせて、盛り上がるシーンを演出する。音楽や映画、スポーツなどでの活用が可能だ

  • meleapが展示したのが、AR(拡張現実)アクティビティ「HADO」。ARを使った新しい対戦型アクティビティであり、すでにテーマパークや遊園地、大型商業施設への導入実績がある。今回の「みるTech」では、限定で用意した「Edoの波動 段位バトル」をプレイすることができ、歌舞伎役者、火消し、忍者の3人の師範が登場してプレイを盛り上げる

  • ラディックスは、各種の体感型ゲームをプレイできるサイバースタジアムを設置した。センサー技術と、プロジェクションマッピング技術を組み合わせた次世代型アトラクションで、ホッケーやブロック崩し、脳トレなどのゲームができる。この日は、俳優の富栄ドラムさん(手前)がプレイしていた

    ラディックスは、各種の体感型ゲームをプレイできるサイバースタジアムを設置した。センサー技術と、プロジェクションマッピング技術を組み合わせた次世代型アトラクションで、ホッケーやブロック崩し、脳トレなどのゲームができる。この日は、俳優の富栄ドラムさん(手前)がプレイしていた

  • アクティブゾーンには、特別展示として、ブラインドサッカーを体験できるコーナーも用意していた

カフェゾーン

  • ハロームービーでは、字幕メガネを展示。映画と同期して字幕を表示するARグラスで、耳や目に障害のある人が、どんな上映会でも、字幕付きで見ることが可能になるという。すでに、全国80以上の映画館でレンタルできるという

    ハロームービーでは、字幕メガネを展示。映画と同期して字幕を表示するARグラスで、耳や目に障害のある人が、どんな上映会でも、字幕付きで見ることが可能になるという。すでに、全国80以上の映画館でレンタルできるという

  • オンテロープオンテロープグラスでは、耳で聞く音を、目で見える光に変える新しいメガネを展示した。人の脳が音を処理する仕組みを活用して、実際に「脳で聞いているのと近い情報」を光として表現。率い音は赤く下側に表示し、高い音は青や紫で上側に光る。音の大きさや方向も理解できる。健聴者と難聴者が同じ音を楽しんだり、難聴者が発音の練習に使用したりできる。わずか1日でクラウドファンディングの目標金額を達成したという実績も持つ

    オンテロープオンテロープグラスでは、耳で聞く音を、目で見える光に変える新しいメガネを展示した。人の脳が音を処理する仕組みを活用して、実際に「脳で聞いているのと近い情報」を光として表現。率い音は赤く下側に表示し、高い音は青や紫で上側に光る。音の大きさや方向も理解できる。健聴者と難聴者が同じ音を楽しんだり、難聴者が発音の練習に使用したりできる。わずか1日でクラウドファンディングの目標金額を達成したという実績も持つ

  • サイナーズの補聴グラスは、AR技術を使って、相手の声を、リアルタイムで文字や手話の映像として、装着したメガネに表示できるメガネ型デバイスだ。機器だけでなく、手話サービスの提供も行うことになる。視覚で言葉を理解し、周囲との会話や、社会生活のなかでのつながりをスムーズにできるという

    サイナーズの補聴グラスは、AR技術を使って、相手の声を、リアルタイムで文字や手話の映像として、装着したメガネに表示できるメガネ型デバイスだ。機器だけでなく、手話サービスの提供も行うことになる。視覚で言葉を理解し、周囲との会話や、社会生活のなかでのつながりをスムーズにできるという

  • クラスターは、クリエイターが思い描く世界を、自由自在に具現化し、共有できる仮想空間プラットフォーム「cluster」を展示。みるTechでは、ミックスドリアリティのデバイスを使用し、実際の風景を見ながら、仮想空間であるVirtual Edo-Tokyoで再現している江戸城の中を移動しながら、クイズやスタンプラリーを体験できた

    クラスターは、クリエイターが思い描く世界を、自由自在に具現化し、共有できる仮想空間プラットフォーム「cluster」を展示。みるTechでは、ミックスドリアリティのデバイスを使用し、実際の風景を見ながら、仮想空間であるVirtual Edo-Tokyoで再現している江戸城の中を移動しながら、クイズやスタンプラリーを体験できた

  • ジャパンディスプレイの透明インターフェイス「Rælclear(レルクリア)」は、ガラスのように透明なディスプレイを活用し、画面越しに見える相手の表情やジェスチャーを見ながら、文字化された会話内容を読み取り、多様なコミュニケーションを可能とする。大会期間中には、競技会場やデフリンピックスクエアなどに、約100台の「Rælclear」が設置され、ユニバーサルコミュニケーションを支援する

  • ソフトバンクの「SureTalkアプリ」は、手話を使う人と、声で話す人がコミュニケーションを行えるツールだ。AIを利用することで、身体動作を追跡し、手話の内容を理解して、テキストで表示。また、言葉で話すと、それをテキストで表示し、相互の対話が可能になる。テキストは11カ国語に対応しているという。また、この技術を活用して、日本語手話と国際手話、米国手話とのやり取りも可能にしているという

    ソフトバンクの「SureTalkアプリ」は、手話を使う人と、声で話す人がコミュニケーションを行えるツールだ。AIを利用することで、身体動作を追跡し、手話の内容を理解して、テキストで表示。また、言葉で話すと、それをテキストで表示し、相互の対話が可能になる。テキストは11カ国語に対応しているという。また、この技術を活用して、日本語手話と国際手話、米国手話とのやり取りも可能にしているという

  • 日伸は、多世代スピーカー「エリッセ by haru’nJe」を展示した。耳の疲れによって聞き取りにくくなった音を調整し、聞こえに違いがあっても、すべての人に高品質な音を届けるスピーカーだ。子音の部分を強調する形で音声を再現することで聞き取りやすくしているという。元の音をそのまま再生するミュージックモードのほか、聞こえをサポートする「ヒアリングモード」など、デジタル処理した複数の音色から選択できる。操作はリモコンで簡単に行える

  • リンクスはスマートフォンアプリと点字ブロック上の2次元コードを利用して、視覚に障害がある人の進行方向情報を音声と振動でナビゲーションするアプリ「shikAI (シカイ)」を展示した。目的地を選択し、スマホのカメラを床面に向けて点字ブロックに沿って移動すると、分岐点が来るたびにカーナビのように進行方向を音声と振動で伝える

  • InstaChordが展示したのは、両手の指1本ずつで演奏できるギターのような新しい楽器「インスタコード」と、ボタン1つで6種類の楽器を同時に演奏できる「かんぷれ」。視覚障がい者や、手や指を動かしにくい人も演奏が可能だ

  • 一般社団法人ハートウエアラボは、ウェアラブル指点字ツール「yubitt」を出展。盲ろう者のコミュニケーション手段である指点字を変換する遠隔振動式ツールとなっている。これを活用することで、盲ろう者が、伴走ロープなしで、マラソンの単独走に挑戦できるなど、スポーツ余暇活動をサポートできるという

  • カフェゾーンにはスターバックスが出店。配布されるカードにメッセージを書いてボードに貼ることができる

    カフェゾーンにはスターバックスが出店。配布されるカードにメッセージを書いてボードに貼ることができる

  • 特別展示を行っていたスポーツ放送における手話ブース。東京2025デフリンピックの中継でも採用されている。この分野で先行しているのは岡山放送で、2022年には日本で初めてリアル手話実況を実現。2024年の香川丸亀国際ハーフマラソンでは、地上波で初めてリアルタイム手話実況を実施したという。トヨタ・モビリティ基金が支援している

    特別展示を行っていたスポーツ放送における手話ブース。東京2025デフリンピックの中継でも採用されている。この分野で先行しているのは岡山放送で、2022年には日本で初めてリアル手話実況を実現。2024年の香川丸亀国際ハーフマラソンでは、地上波で初めてリアルタイム手話実況を実施したという。トヨタ・モビリティ基金が支援している

  • 東京2025デフリンピックの開催前に行われたカウントダウンツアーで、競技の開催地を回ってきたモニュメント。開幕前日に「みるTech」会場に到着。応援サポーターである富栄ドラムさんが、最後の折り鶴を入れてツアーを完了させた。モニュメントに搭載された折り鶴の数は4800羽以上になったという

    東京2025デフリンピックの開催前に行われたカウントダウンツアーで、競技の開催地を回ってきたモニュメント。開幕前日に「みるTech」会場に到着。応援サポーターである富栄ドラムさんが、最後の折り鶴を入れてツアーを完了させた。モニュメントに搭載された折り鶴の数は4800羽以上になったという

  • 「デフリンピックスクエア」の会場ではミス日本グランプリなどが参加して会場を盛り上げていた

    「デフリンピックスクエア」の会場ではミス日本グランプリなどが参加して会場を盛り上げていた

  • 「デフリンピックスクエア」では、ミス日本グランプリなどのカウントダウンでスポンサー各社による提灯への点灯が行われた

    「デフリンピックスクエア」では、ミス日本グランプリなどのカウントダウンでスポンサー各社による提灯への点灯が行われた

  • 「デフリンピックスクエア」会場ではトヨタの三輪BEVモビリティである「C+walk T」も体験できた

    「デフリンピックスクエア」会場ではトヨタの三輪BEVモビリティである「C+walk T」も体験できた

なお、東京2025デフリンピックの各競技会場では、ユニバーサルコミュニケーション技術を活用した「音が見える、音を感じる」競技観戦の体験が可能になっている。

卓球やバドミントン、柔道、水泳の各競技会場では、最新のデジタル技術を活用した観戦体験を実施するほか、競技会場においては、きこえる、きこえないに関わらず、誰もが競技観戦を楽しめるよう、会場の大型ビジョンに、会場アナウンスの内容を日本語、英語のテキストで表示する。また、総合受付に設置した透明ディスプレイ、運営スタッフなどが携帯するタブレットなどを通じて、音声を多言語でテキスト化して表示し、観戦をサポートするという。ユニバーサルコミュニケーションによる新たな観戦スタイルを体感できる場ともなっている。

一方、11月14日に、「デフリンピックスクエア」で行われた東京2025デフリンピックのオープニングセレモニーにおいて、国際ろう者スポーツ委員会のアダム・コーサ会長は、「東京2025デフリンピックは、ろう者、手話、スポーツがつながる大会になる。ろう文化を社会に示すイベントでもある。様々な国と地域からアスリートが参加している。ぜひ、競技会場に足を運んでアスリートを応援してほしい」と手話で挨拶。また、全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会の久松三二委員長も手話で、「100年目の節目になる大会を、東京で開催できることを光栄に思っている。東京2025デフリンピックでは、子供たちに夢を与え、情報バリアフリーとコミュニケーションバリアフリーを実現し、立場の異なる人たちが壁を越えて、お互いにと認め合うことができる共生社会の実現を目指している。日本を変えるというパワーを発信していきたい」と挨拶した。

また、東京都スポーツ文化事業団デフリンピック準備運営本部の小室明子本部長は、「誰もがスポーツを楽しめる機会になる。そして、1人1人が力を発揮し、誰もが生き生きと暮らせる社会をつくる。100年目の節目となる東京2025デフリンピックを成功させ、より価値を高め、次の100年につなげたい」とした。

  • 国際ろう者スポーツ委員会のアダム・コーサ会長

    国際ろう者スポーツ委員会のアダム・コーサ会長

  • 全日本ろうあ連盟デアリンピック運営委員会の久松三二委員長

    全日本ろうあ連盟デアリンピック運営委員会の久松三二委員長

  • 東京都スポーツ文化事業団デフリンピック準備運営本部の小室明子本部長

    東京都スポーツ文化事業団デフリンピック準備運営本部の小室明子本部長

  • オープニングセレモニーでのテープカットの様子

    オープニングセレモニーでのテープカットの様子