透明感がウリの人気ブロック・ユニット
ポータブルオーディオのアクセサリの品数が増え始めたのは、ここ2~3年のこと。ポーチの類は昔からあるが、参入企業が増え競争が激化した結果、いまやデザインのみならず素材もいろいろ、消費者の選択肢は大きく広がった。液晶に貼る透明シールも、機種ごとにジャストサイズの状態で用意されるなど、PDA用にカッターで切っていた世代にとっては過保護といいたくなるほどの状況。DIYの精神はどこへ行った?
などと考えながらヨドバシ横浜店を彷徨っていたところ、ふと気付けば6Fおもちゃ売り場。なぜかフィギュアコーナーという異世界に足を踏み入れていた。もっとも趣向は人それぞれ、同世代がガンプラ一色のときには航空母艦(瑞鶴と翔鶴に夢中だった)にのめり込み、挙げ句"峠の茶屋"のようなジオラマ風プラモに辿り着くという小学生時代を送った筆者には、人様をとやかく言う権利はない。
それに、偏見を排除して売り場を眺めれば、日頃接する機会が少ない製品にお目に掛かれる。特に気に入ったのが、ダイヤブロックから発売中の「Block de Zacca Desktop Set」。スチロール樹脂製のブロック270個で、自分好みの"KOMONO入れ"を作ってしまおうというDIY精神溢れる一品だ。「対象年齢7才以上」という文言にかすかな引っかかりを覚えたものの、2,520円という手頃な店頭価格もあり、即GETした次第。
ポップ & キャッチーな7人組
この「Block de Zacca Desktop Set」は、ダイヤブロックグッズというダイヤブロックの製品群のなかでも対象年齢層が高めの製品。収録されている部品は7種、バラエティ200や300といった子供向けの基本セットに比べると種類は少なめ。しかも突起が2個 / 4個の透明なタイプが大半を占め、土台部分に使う薄型 / 黒を除けば、その他の色(黒 / 水色 / オレンジ)はワンポイントで使う程度しか収められていない。つまり、Block de Zacca Desktop Setで作成できるKOMOMO入れは、透明を基調としたデザインに決め打ちされることになる。
270個あるブロックすべてを利用すると、携帯スタンドとフォトスタンド、カレンダー、フィギュアケース、メモスタンド、ペン入れ、CDラックとドリンクホルダーの計8アイテムを同時に作成できる。付属の組み立て説明書には、完成品の形で収録されたカレンダーを除く7アイテムの作成手順が記されているので、よほどの工作オンチでないかぎり箱に描かれているKOMONO入れは入手可能だ。
もちろん、自分の思いのままに組み立ててもOK。メインのパーツとなる透明ブロックは、突起が2か4に限られるため、ブロックを組むとき"余り"が発生しないよう工夫する必要はあるが、作例をベースに変更を加える形で組めばすんなり行くはず。うまく行かなかったとしても、取り外しが自由なだけに、作り直せばいいだけだ。
やはりオリジナルを作らねばということで、筆者は"iPod nano立て"に挑戦。シリコン製のケースを着けているのをいいことに、ふだんは机上にポンと置くだけだが、もう少し見栄えがしないものかと。ユニバーサルDockよりキッチュでチープな感じにならないものかと。Dockコネクタを装着したまま立て掛けられれば言うこと無し、という趣旨で製作に臨んだところ……それなりのモノができあがった。Dockコネクタのケーブル部分が曲がりにくいため、少々不安定だが、ペン立てやカレンダーとセットで使うと悪くない印象だ。
最初に組み立てたのは「ペン立て」。なぜかアルコールセンサーがジャストフィット |
ニュー・キッド "by" ザ・ブロック
実は、紹介したいKOMONOがもう1つ。ブロックとあわせて購入したウェーブ製のターンテーブルだ。完成したブロックを載せて回転させようと購入したが、150g以下という荷重制限により用途を見失っていたところを、"彼"が救ってくれたのだ。
その"彼"とは、Block de Zacca Desktop Setに付属の小さな人形。手足を動かせるだけでなく、毛髪は着脱可能、しかし顔はいつでもスマイル。彼を見た瞬間、創作意欲が湧いたのですよ。できあがった作品は低レベルだが、1分間に1回転という適度なスピードのためか、見ていると気分が和む。机を飾るアクセントとして、おひとついかがだろうか。
○カワダ 「ダイヤブロック Block de Zacca Desktop Set」 |
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機能 | ★ | |
価格 | ★★★★ | |
楽しさ | ★★★ | |
怪しさ | ★★ | |
衝動買い | ★★★★★ | |
TOTAL | ★★★ |