ここだけの話だが、どうやら最近10月になったらしく、今入ってきた最新情報によると11月になったとの噂だ。
このように、私は世の中のできごと以前に時の流れにすら疎いのだが、無職のひきこもりというのは大体こんなものである。例外として、ひきこもりの中でもソシャゲをやっている者は、何故かハロウィンやクリスマスなどのイベントごとに敏感である。
ただし、今年は新型コロナウィルスの影響によるリモートワーク化でソシャゲを作る側もひきこもりと大して変わらない生活を送るようになってしまったせいか、10月にクリスマスイベントをやったり、ハロウィンイベントを12月までやったりと、ゲーム内の季節感も静かに狂ってきている。
当コラムも、盆と正月ぐらいは休んでいたのだが、マイナビニュース編集部も自宅勤務で盆と正月の概念が消滅してしまったようで、一言もなく盆も更新されていた。
ともかく家の外以前に画面の外のことに疎く、ネタを貰って初めて「そんなことがあったのか」と気づくことが大半な私だが、今回のテーマについてはとっくの昔に知っていた。
そういう書き出しの時は必ず「Twitter(ツイッター)」の話だが、今回ももちろん「ツイッター」の話である。
日本のツイッタラーに米大統領選の影響が波及
先日、ツイッターが誹謗中傷やクソリプなど、有益な議論を阻害するリプライを減らすために「リプライ制限機能」をつけた、という記事を書いたと思う。
ツイッターをやめることが一番有益だとは思うが、そのリプライ制限機能を使うことにより、つぶやきにリプライをつけられなくしたり、リプライできる相手を選択したりできるようになった。
確かにそれでクソリプや誹謗中傷は減るかもしれないが、ガセネタに対し「これはガセだ」と指摘するリプライもつけられないため、余計ガセが広まりやすくなるというデメリットも指摘され、実際そういうこともあったようだ。
また、クソリプや誹謗中傷をなくしたいなら、引用リツイートも制限しなければ意味がないのではという声も多く上がっていた。
その声を受けて、ではないと思うが、ツイッター社は「引用リツイートを推奨」する仕様へと変更した。
ツイッターのアップデートは常にユーザーの希望の斜め下を行くことで有名だが、久々に清々しいまでのいらない改変が来たという印象だ。
具体的にどのように変更されたかと言うと、今までリツイートボタンを押せばすぐリツイートできたものが、現在ではそのつぶやきに対し、己のご意見を書きこむボックスが必ず表示されるようになった。
それを無視して何も書きこまずに投稿すれば、従来と同じリツイートになる。だが、根っからのツイート野郎としては、今までホップステップジャンプでやれていた行動の間に、突然「ほふく前進」を入れられたような、面倒臭さとリズムの悪さを感じる。
何故このような機能がついたかというと、2020年11月3日に行われるアメリカ大統領戦が影響しているようで、こうした変更は選挙の時期限定のものだという。ユーザーが「安易なRTをせずに、できるだけ己の言葉で意見を言うようにするため」の改変だそうだ。
トランプ大統領がツイ廃という自負があるせいで、ツイッターさんは自分がSNS界の最底辺(※個人の感想)という自覚が足りないんじゃないか、というような、意識の高い理由である。
あなたの良改変は私の地雷?
しかしツイッターに言わせれば、元々は意識が高いコミュニケーションツールにするつもりで、コミュニケーション弱者にここまで愛用されるとは思っていなかったのかもしれない。
そもそも「ツイッターはユーザーの意向を無視する」と感じるのも、私のような「コミュニケーションツールを使いながらコミュニケーションを拒んでいる」という、ツイッター側からすれば数と想定に入れてない奴のご意見であり、ツイッターをコミュニケーションツールとして使っている人間からすれば、普通に良い改変なのかもしれない。
実際、日本の絵師の中にも「コメント(感想)付きのリツイートがたくさんもらえて、モチベーションアップに良いかもしれない」と好意的な意見を述べている人もいる。
しかし、コミュ症オタからすると、やはり今回の変更は「リツイートのハードルが高くなった」と言える。そもそも、引用リツイートが出来るタイプなら、リプライで感想を伝えることだってできるはずだ。
それができないから、「拙者、喋るとキモイゆえ、言葉でこの思いを伝えることはかなわぬが、そなたの作品、誠にイイネであり、もっと描いて欲しいで候」という万感の思いを込めて、リツイートやいいねを押しているのである。
いつも通り「この絵は世界中に広めねば」と思ってリツイートを押したのに、突如コメントボックスに出てこられたら、「え?拙者のキモいコメントつけないとリツイートできないんでござるか?」となってしまい、リツイート自体やめてしまう可能性がある。
もちろん、何も記入しなければ普通のRTになるということが周知されればそういうことはなくなるだろうが、そうなるまでRTの数自体が減ってしまうのではないかと思う。
RTが少なければ当然絵師のモチベも下がってしまう。
前にツイッターが「いいね」までフォロワーのTLに出現する仕様にしてしまったせいで、若干ドスケベな絵などには「いいね」がし辛くなり、絵師に応援する気持ちを伝えにくくなったという話をしたと思うが、今回もそれと似たような現象だ。
ツイッターがどのようなユーザーを想定して機能を考えているかは知らないが、少なくとも「無言で神絵師を応援したいオタク」が数に入れられていないのだけは確かである。