iPhoneには、Wi-Fiやモバイルデータ通信などの電波を使用しない状態にする「機内モード」という設定があります。電波を発する機器を使ってはいけない飛行機内でiPhoneを使用する時のためのものですが、他にも活用すると便利なシーンがあるんです。

「機内モード」とは

飛行機に搭乗した際、機内モード(フライトモード)にするようアナウンスが入ったら、下記の手順で設定しましょう。

コントロールセンターで機内モードにする方法

  • コントロールセンターを開く→機内モードのボタンをタップします。機内モードを終了するには同じボタンをもう一度タップします

「設定」から機内モードにする方法

  • 「設定」をタップ→機内モードのスイッチをタップします。機内モードを終了するには同じスイッチをもう一度タップします

飛行機内以外でも役立つ機内モードの使いかた

機内モードは飛行機に乗る時以外にも、通信量やバッテリーの節約に活用できるシーンがあります。遠くへのお出かけの増えるこの季節、知っているとちょっとお得な活用法をご紹介します。

電波が悪い場所での「バッテリー節約」に

携帯電話が通信するには電波が必要です。が、電波のない場所・電波状況の悪い場所では、電波を探し続けるためにバッテリーを無駄に消費してしまいます。山奥や海の上、地下など「圏外」と表示される場所では機内モードにしておいたほうがバッテリーを節約できます。

  • 圏外や電波状況の極端に悪い場所では、機内モードにした方がバッテリーを節約できます

電波やWi-Fiをうまくキャッチできない時の「リセット」に

アンテナが立っているのに通信が遅い、探しているWi-Fiの名前が見つからないなど、電波状況は悪くないはずなのにうまく通信できない場合、一度機内モードにしてから元に戻してみましょう。接続し直すことで通信が改善する場合があります。

  • いったん機内モードに→数秒したらもう一度タップして元へ戻す

機内モード+Wi-Fiで「海外旅行中のモバイルデータ通信を停止」

海外旅行の際、間違って国際ローミングを使ってしまい携帯電話会社から思わぬ請求が……という事態を避けたい場合にも、機内モードを活用できます。海外用SIMや携帯電話会社の海外通信プランを使用しないのであれば、入国から出国まで機内モードにしておけば大丈夫。機内モードのままWi-Fiだけオンにできるので、現地の無料Wi-Fiを使って地図を調べたりメッセージを送ったりすることが可能です。ただし、電話の着信・発信はできないのでご注意ください。

  • 機内モードをタップしてオンに→Wi-Fiをタップしてオンに。これでモバイルデータ通信はオフのままWi-Fiだけを利用できます

機内モード+GPSで「登山中のマップ表示」に

機内モードでも、iPhoneのGPS機能は使えます。つまり、携帯電話の電波が届かない山の中でバッテリーを節約しつつ、マップで現在地の表示が可能だということ。これで万全という訳では決してありませんが、登山の際の安全策の一つとしてぜひ知っておいてください。

  • 機内モードをオンに→「設定」を開く→「プライバシー」をタップ

  • 「位置情報サービス」を開き、位置情報サービスをオンにします

  • Googleマップ」では機内モードでも現在地を表示。「YAMAP」「ジオグラフィカ」などの登山用の地図アプリではオフラインで地形図を表示したり、歩いてきたルートを確認できる機能も