iOS 8から、ホーム画面に新しく「ヘルスケア」というアプリが加わりました。起動してみてもどう使うのかよく分からない……という方も、これだけは必見。いざという時にあなたの命を救うものになるかもしれません。
メディカルIDを設定しよう
ヘルスケアアプリには、救急時に必要な自分の医療情報や緊急連絡先を登録しておける機能です。普段からヘルスケアアプリを使っていなくても、ここだけ登録しておけば、救急時に大切な情報を伝えることに役立てられます。
これでメディカルIDの登録は完了です。
「病気/けが」と「医療メモ」について
「病気/けがについて」と「医療メモ」は何を入力する欄なのでしょうか。実際に医療関係者はどんな情報が欲しいのか、看護師さんに聞いてみました。
「病気/けがについて」に入力すべきこと
今までにかかった病気やけが、それによる手術経験があることが分かると良いそうです。例えば、下記のような内容です。医者にかかった際、最初の問診表で「これまでに大きな病気や手術はありましたか?」という欄に答える内容を想定すると良さそうです。
H.19 胃癌 胃全摘術
H.21 上腕骨折 手術
H.23~糖尿病 通院 内服治療中
など
「医療メモ」に入力すべきこと
病気・けがの履歴以外で、医療者に知っておいて欲しいことはこちらに。救急搬送や処置、看護の際にこうしたことが参考になるそうです。下記のような内容を参考に、問診票の「その他特記事項」に回答する内容を想定すると良いでしょう。
右半身麻痺あり
難聴あり左補聴器使用 左から大きい声で話して下さい
ペースメーカーあり
など
メディカルIDを見てみよう
ここからは救急・医療関係者の方に知って欲しい、メディカルIDの確認方法です。救急搬送されてきた患者さんがiPhoneを所持していたら、保険証や免許証などと共にiPhoneもチェックしてみましょう。
医療関係者が使い方を知らなければ、せっかく入力された情報も活用できません。身近に医師や看護師の方がいらっしゃれば、ぜひ使い方を教えてあげてください。
このようにメディカルIDは緊急時に大事な情報を伝えてくれる機能ではありますが、それ以外の時に誰かにiPhoneを触られて自分の身体情報や緊急連絡先を見られてしまうのは嫌、という方には無理におススメしません。リスクと利点を考えて活用してください。