前回に続いて、今回もGmailに最近追加された新機能について説明していきたいと思います。今回紹介するのは、いま話題の「Google Meet」に関する新機能です。→過去の回はこちらを参照。
Google Meetは、もともと「Hangouts Meet」としてG Suite向けに提供されていたビデオ会議サービス。第70回でGmailのハングアウト機能が終了するかもしれないと触れましたが、各種報道によると今後ハングアウト機能がGoogle Meetに統合される可能性が高いようで、将来的にグーグルのサービスの中で主要な存在になっていくものと見られています。
そのGoogle Meetは企業が利用するサービスという位置付けだったのですが、新型コロナウイルスの影響で世界的に外出の禁止や自粛がなされるようになったことを受けてか、2020年5月から一般ユーザーにも無料で提供され、誰でも使えるようになりました。
100人まで同時に無料でビデオ会議ができるのに加え、2020年9月30日までは無料で会議を300時間利用できるなどのメリットもあることから、同じくビデオ会議サービスの「Zoom」と並んで利用が急上昇しているようです。
そしてGoogle Meetの無料開放に合わせる形で、グーグルのさまざまなサービスにGoogle Meetと連携するための機能が追加されているようです。実際「Googleカレンダー」では、予定を追加する際にGoogle Meetでのビデオ会議を追加できるボタンが用意されるようになりました。
もちろん、GmailにもGoogle Meetと連携するための機能が追加されています。この機能を使えば、ハングアウト機能よりも簡単・手軽にGoogle Meetでのミーティングができることから、ビデオ会議をしたいと考えているならぜひ活用したい所です。
まずは自らがホストとなってGoogle Meetで新しいミーティングを始める方法について説明しましょう。アップデートされたGmailには左側のサイドバーに「Meet」という項目が追加されているので、2つあるボタンのうち「会議を開始」をクリックします。
すると別のウィンドウが立ち上がってWebカメラの映像が表示されるので、右側にある「今すぐ参加」をクリックすればGoogle Meetでのミーティングを開始できます。
ミーティングをスタートするとユーザーを招待するためのダイアログが現れるので、「参加に必要な情報をコピー」をクリックしてURLをコピーし、参加して欲しい相手にGmailやメッセンジャーアプリなどを使ってURLを送信しましょう。
また「ユーザーを追加」ボタンを押すとGmailで過去にメールをやり取りした相手が表示されるので、ここから相手を選ぶことで直接Gmailでメールを送り、招待することも可能です。
一方、ホストからミーティングへの参加を要請された場合は、サイドバーの「Meet」にある「会議に参加」ボタンをクリックします。
すると会議コードを入力ダイアログが現れるので、ここにホストから提示された会議コードを入力して「参加」をクリックします。
別のウィンドウが開いてカメラの映像が現れたら、「参加をリクエスト」をクリックし、ホストが承認すればミーティングに参加できます。
この記事を執筆している2020年5月25日には政府の緊急事態宣言が全国で解除されたことから、記事掲載時には再び会社に出勤して仕事をしている人も多くいるかと思います。ですが新型コロナウイルスの影響が完全になくなった訳ではなく、今後も感染拡大で再び外出自粛がなされるかもしれません。
それゆえ今後もテレワークで仕事をする機会は少なからず発生すると考えられることから、今後に備えてGmailとGoogle Meetを活用した新しい仕事のスタイルを身に着けておくのがいいでしょう。