スマートフォンやタブレット用のGmailアプリは、パソコンで利用するWeb版のGmailとは動作に違いがあることが多いというのは、これまでも何度か触れてきたと思います。中でも特に大きな違いがあると感じる要素の1つとして挙げられるのが、ファイルの添付方法ではないでしょうか。→過去の回はこちらを参照。

第48回で触れた通り、GmailアプリでWeb版と同様の方法でファイルを添付することができないケースが多く、確実にファイルを添付するにはアプリ間でデータを共有する機能を使う必要がありました。特にiOS版は、通常の添付方法では写真と、Googleドライブに保存されたファイル以外、添付ができなかったことから、不便さを感じていた人は少なくなかったのではないでしょうか。

特に不便を感じていたのはiPadユーザーではないかと思われます。アップルが「iPad Pro」を提供して以降、iPadをビジネスで活用できるようにするための環境も年々整備されてきており、ノートパソコンの代わりにiPad Proで仕事をしているという人も増えているかと思いますが、特にファイルの添付などといったファイル関連の操作は、パソコンと比べ大きな違いや制約が少なからず存在するため戸惑っている人も少なくないのではないかと思います。

しかし、2020年2月頃に実施されたアップデートにより、iOS版でのファイル添付の仕組みが大幅に改善されました。Gmailアプリから端末内のファイル添付が格段にしやすくなっているのです。

では具体的に、iOS版Gmailアプリを使って端末内のファイルを添付する方法について説明しましょう。まずメール作成画面を表示し、画面上部にあるクリップ型のアイコンのボタンをタップします。

  • Gmailテクニック 第73回

    iOS版Gmailでメール作成画面を出した後、クリップのボタンをタップする

下のような画面が現れたら、「添付ファイル」のところにあるフォルダアイコンのボタンをタップします。

  • Gmailテクニック 第73回

    続いて「添付ファイル」のフォルダマークのアイコンをタップ

タップすると「ファイル」の画面が現れるので「ブラウズ」タブを選び、「場所」から「このiPhone(iPad)内」を選びます。

  • Gmailテクニック 第73回

    ファイルの画面が現れたら、画面下部の「ブラウズ」タブ(1)を選んだ後に「このiPhone(iPad)内」(2)を選ぶ

選択した後は端末内に保存されたファイルがフォルダごとに分類されて表示されます。ここでは「Microsoft Word」で作成したファイルを添付するため「Word」を選びます。

  • Gmailテクニック 第73回

    添付したいファイルが保存されているフォルダを選ぶ。ここではMicrosoft Wordで作成された文書を添付するため、「Word」のフォルダを選択する

するとWordで作成したファイルの一覧が現れるので、添付したいファイルを選べばファイルの添付ができます。

  • Gmailテクニック 第73回

    フォルダを開いた後に好みのファイルを選べば、そのファイルを添付できる

この機能追加によって大きく変化したポイントは、端末内のファイルを複数添付することが簡単にできるようになったことです。従来の共有機能を使った場合、ファイルの添付は基本的に1ファイル毎となっていたことから、今回のアップデートによってGmailへのメール添付にかかる手間を大幅に省くことができるでしょう。

具体的な手順について説明しましょう。まずは先と同様の手順で、メール作成画面からファイル選択画面を表示し、添付したいファイルを選ぶ画面まで移行したら画面右上の「選択」をタップします。

  • Gmailテクニック 第73回

    複数のファイルをまとめて添付したい場合は、ファイル選択画面から「選択」を選ぶ

続いて添付したいファイルをタップして選択し、「開く」をタップします。

  • Gmailテクニック 第73回

    添付したいファイルを選んで「開く」をタップする

メール作成画面に戻るので、画面下部に選んだファイルが全て添付されているのを確認したら、メールの本文を入力するなどして送信すればよいのです。

  • Gmailテクニック 第73回

    メール作成画面に戻ると、選んだファイルが添付されている

ちなみにこの方法を応用すれば、「ファイル」アプリからファイルを複数選んでGmailに添付するといった操作も簡単にできるようになります。特にファイルアプリを使う機会の多いiPadユーザーは、覚えておくと何かと便利かもしれません。

具体的にはまず、ファイルアプリで「このiPad(iPhone)内」を選び、端末内に保存されているファイルから添付したいファイルのある場所を選んだ後、「選択」を選びます。

  • Gmailテクニック 第73回

    iPadで「ファイル」アプリから複数のファイルを添付するには、まず「このiPad(iPhone)内」(1)を選び端末内のファイルを表示した後、「選択(2)」をタップする

続いて添付したいファイルをタップして選び、画面下にある「共有」をタップしてから「Gmail」を選びます。

  • Gmailテクニック 第73回

    添付したいファイルを選択(1)した後、「共有」(2)をタップし「Gmail」(3)を選ぶ

すると選択したファイルが添付された状態でGmailのメール作成画面が現れるので、後はメールの内容を記述して送付すればOKです。

  • Gmailテクニック 第73回

    選択したファイルが添付された状態でGmailの送信画面が現れる

iOS、特にiPadOSは、ビジネス利用の拡大に伴いパソコンに近い機能を備えるようになってきていることから、Gmailに関してもWeb版とは異なる機能や操作が改善されていく可能性も大いに考えられます。今後もさまざまなアップデートがなされることでの使い勝手の向上に期待したい所です。