第59回で、設定の「全般」タブにある細かな設定を見直し、使い勝手を改善する方法について説明しました。しかし、全般タブで設定できる項目は非常に多岐にわたっており、前回では説明し切れなかった要素もいくつかあります。そこで今回は、全般タブの細かな設定見直しのポイントについて触れていきたいと思いますので、第59回の内容と合わせて有効活用してみて下さい。→過去の回はこちらを参照。
1つ目は、送信メールを取り消しできる時間の変更です。Gmailではメールを送信した後、5秒間は送信を取り消すことができますが、全般タブではその時間を変更することが可能です。
具体的には、全般タブの「送信取り消し」にある、「取り消せる時間」を変更します。最大で30秒まで伸ばすことができるので、取り消しできる時間が短いと感じている人は変更しておくことをお勧めします。
2つ目は、メールを書く時の書式設定の変更です。Gmailではリッチテキストの機能を使い、メール本文のフォントや文字サイズなどを変えることができますが、好みのフォントを使うのに毎回設定を変更するのは面倒です。
しかし、全般タブの「既定の書式スタイル」の項目でフォントの形状やサイズ、色を設定すれば、その設定が既定の書式として反映され、メール作成のたびに設定を変更する必要がなくなります。リッチテキストを活用したメールを頻繁に使用している人には便利でしょう。
3つ目は、ツールバーをより分かりやすくする設定です。通常、Gmailのツールバーにあるボタンはアイコンで内容を示す仕組みとなっていますが、実はこれをすべてテキストのボタンにすることも可能なのです。
具体的には、全般タブの「ボタンのラベル」を「アイコン」から「テキスト」に切り替えるだけです。テキストにすればGmailにあまり詳しくなくても機能が分かりやすくなることから、初心者にGmailを使わせる時などに活用するといい設定と言えるかもしれません。
4つ目はプロフィール画像の登録です。Gmailでは、相手がGmail利用者であればそのプロフィール画像を表示してくれる仕様となっていますが、画像を何も設定していないと名前から一部の文字が抜粋されたアイコンが表示されるだけなので、メールを受信した相手が「誰からメールが届いた」のかを判別しにくくなってしまいます。
そこで何らかのプロフィール画像を登録しておけば、誰からメールが来たのか分かりやすくなることからおすすめしたいところです。登録方法はまず、全般タブの「自分の画像」から「写真を選択」のリンクを選びます。
するとGoogleユーザー情報の設定画面が現れるので、アイコンをクリックします。
ここで「Googleフォト」にアップロードされている写真の一覧が現れるので、この中から好きな写真を選びます。ない場合は「写真をアップロード」を選ぶことで、手元の写真からアップロードすることも可能です。
写真を選んだら、プロフィール画像にしたい部分を選択して「完了」をクリックすれば登録完了です。
そして5つ目は、受信トレイ一覧に表示されるメールのプレビューです。標準状態では個々のメールのプレビューが表示されるので分かりやすくて便利なのですが、誰かにGmailを覗き見されるとメールの一部内容が見られてしまうという弱点もあります。
そうしたことから、プレビューを非表示にするよう設定することも可能です。全般タブの「メール本文の抜粋」で、「本文のプレビューなし」を選べばプレビューが表示されなくなるので、特に外出先でGmailを利用している時は役立つことでしょう。
なお、これは前回も触れているのですが、一連の設定変更は全般タブの最下部にある「変更を保存」をクリックしない限り反映されません。全般タブの設定時は意外と忘れてしまいがちなことなので、注意しましょう。