2022年2月18日に発売されたPlayStation 5(PS5)/PlayStation 4(PS4)用ソフトウェア『Horizon Forbidden West』は、広大なオープンワールドを冒険するアクションRPG。2017年3月2日に発売されたPS4用ソフトウェア『Horizon Zero Dawn』の続編だ。
舞台は、文明が滅び、「機械獣」と呼ばれる動物のような姿をしたロボットがあちこちに生息する世界。人類は小規模の部族を形成し、狩りや採取といった原始的な生活を送っている。
主人公のアーロイは、ノラ族という部族の女性だ。幼少期は母がいないという理由から「異端児」として差別されるが、育ての親「ロスト」の愛情を受けて、強く成長する。
前作『Horizon Zero Dawn』でアーロイは、古の遺跡を巡り、自分の出生の秘密や、文明が滅びた理由を突き止めた。また、文明崩壊を回避できないと知った1000年前の人類が、文明崩壊後に再び生命を繁栄させようと「プロジェクト:ゼロ・ドーン」を計画していたことを知る。
さらに調査を進めるなかで、ゼロ・ドーンのために開発されたAIによる完全自動テラフォーミングシステム「ガイア」の副次機能の1つ「ハデス」の暴走が判明。20年ほど前に自我を持った「ハデス」は、テラフォーミングシステムを掌握し、生命を根絶しようと企んでいたのだ。これを阻止すべく「ガイア」は自滅を選択。しかし、「ガイア」が消えたことにより、テラフォーミング用の機械が狂暴化するなど、世界に混乱を招く。
アーロイは「ハデス」の脅威を退けることに成功したものの、テラフォーミングシステムの破綻により、各地で赤い腐食が広がる現象が起きていた。このまま放っておけば、世界中の生命が滅亡してしまう。「ガイア」の修復を目指し、アーロイは西へ旅立った。
3万円超えの超豪華版「レガーラエディション」を開封
『Horizon Forbidden West』には、ゲーム本編のみの「スタンダードエディション」(PS4用:7,590円、PS5用:8,690円)のほか、特典が異なる「デジタルデラックスエディション」「スペシャルエディション」「コレクターズエディション」「レガーラエディション」をラインアップする。
「デジタルデラックスエディション」は、デジタルサウンドトラック&アートブック、デジタルコミックブック、カージャ族ベヒーモスの武器と防具、ノラ族雷の武器と防具、ストライクの駒「強化型クローストライダー」、旅のアイテムセット、フォトモード用オプション(ポーズとフェイスペイント)が付属する。価格は9,790円。
パッケージ版「スペシャルエディション」は、スチールブック、ミニアートブック、デジタルサウンドトラックに加えて、パッケージ版早期購入特典として、ノラ族伝承の槍とノラ族伝承の防具が付属する。PS4用が8,690円で、PS5用が9,790円。
パッケージ版「コレクターズエディション」は、“トレマータスク” & “アーロイ”スタチュー、スチールブック、ミニアートブック、デジタルサウンドトラック、カージャ族ベヒーモスの防具(精鋭)、カージャ族ベヒーモスの短弓、ノラ族雷の防具(精鋭)、ノラ族雷のスリング、旅のアイテムセット、ストライクの駒「強化型クローストライダー」、フォトモード用オプション(ポーズとフェイスペイント)、Horizon Zero Dawn Vol. 1: The Sunhawkデジタルコミックブック、早期購入特典のノラ族伝承の槍、ノラ族伝承の防具が付属する。価格は24,200円。
そしてパッケージ版「レガーラエディション」は、“テナークスのトレマータスク” & “アーロイ”スタチュー、フォーカス(レプリカ)、フォーカススタンド、Horizon ワールドマップ、ストライクの駒「クローストライダー」、ストライクの駒「サンウイング」、アートカード×2枚、スチールブック、ミニアートブック、デジタルサウンドトラック、カージャ族ベヒーモスの防具(精鋭)、カージャ族ベヒーモスの短弓、ノラ族雷の防具(精鋭)、ノラ族雷のスリング、旅のアイテムセット、ストライクの駒「強化型クローストライダー」(ゲーム内のアイテム)、フォトモード用オプション(ポーズとフェイスペイント)、Horizon Zero Dawn Vol. 1: The Sunhawkデジタルコミックブック、早期購入特典のノラ族伝承の槍、ノラ族伝承の防具が付属する。価格はなんと31,350円。
今回、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から、この超豪華版とも呼べる「レガーラエディション」をいただいた。せっかくなので同梱されていたアイテムを鑑賞しながら、「Horizon」の世界へ旅立とうと思う。
「レガーラエディション」でまず驚くのがサイズだ。PS5本体の箱と同等かそれ以上の段ボールが届いた。開封すると、その段ボールのサイズにピッタリ収まる「レガーラエディション」の箱が姿を現す。本当にゲームソフトかと思うほどの存在感だ。
箱のなかには、さらに箱のようなものが入っている。アーロイや機械獣のイラストが描かれており、迫力満点。その箱を開けるとようやく内容物と対面する。
現れたのは、テナークスのトレマータスクとアーロイのスタチューだ。テナークスとは、今作で冒険する西部エリアに住む部族のこと。トレマータスクはマンモスのような巨大機械獣だ。
トレマータスクは、鼻や牙といった部品を装着して完成する。その姿はダイナミックでありながら、細かいところまでかなり精巧。上部に乗っているテナークスの逆賊3人の防具まで丁寧に作られている。そして、なんといっても圧倒的な存在感。ゲームをプレイする前には何も知らないので、きっと強力な機械獣と敵兵が待ち構えているのだろうと、西部に対する恐怖心を募らせつつ開封することになった。
さまざまな角度からトレマータスクを眺めていると、あることに気づいた。電池が入っているのだ。いったい何が起こるのかと、恐る恐るスイッチを押すと、眼が光るではないか。ゲーム内で機械獣は、友好的な状態や脅威を感じていない状態で青く、周囲に異変を感じると黄色く、そして、敵を見つけると赤く、眼が光るのだが、トレマータスクのスタチューもスイッチの切り替えで3色に光るようになっていた。
続いて、ソフト本編とミニアートブックを見てみよう。ソフトはプロダクトコードタイプ。スチールブックの中にプリントされた用紙が封入されており、デジタルコミックスやサウンドトラックなどもダウンロード可能だ。アートブックには、アーロイの雄姿や文明崩壊後の豊かな自然、弓矢や槍といった武器が描かれる。ゲームを始めるとなかなか武器をじっくりチェックする余裕がないので、アートブックで一つひとつデザインを眺められるのはうれしい。
その下には、アートカード、ワールドマップ、フォーカス(レプリカ)、フォーカススタンド、ストライクの駒「クローストライダー」、ストライクの駒「サンウイング」が眠っていた。フォーカスには電池が入っており、表面をパチッと押し込むと、青いLEDが点灯するようになっている。ストライクは、ゲーム内で登場するボードゲーム。西部で流行っている遊びで、盤面の駒を動かして対戦するルールだ。
とにかくアイテム盛りだくさんで豪華な「レガーラエディション」。最初は「早くプレイしたい」と思っていたのだが、開封しているうちに次から次へと現れる迫力満点のスタチューやミニアートブックに心を奪われてしまい、ゲームを始める前からすでにかなりの満足感を味わえた。