筑波大学計算科学研究センターは3月27日、独自に設置する新型スーパーコンピューター「Sirius (PACS12.0)」の運用を開始した。計算資源はHPCIなどの枠組みを通じて広く供していくとしている。

  • 画像は筑波大学計算科学研究センターから

    画像は筑波大学計算科学研究センターから

筑波大学が運用するMiyabi(最先端共同HPC基盤施設運用システム)とPegasusに加えて、3基目となる「Sirius (PACS12.0)」の運用が始まったという内容。日本の国立大学としては初めてAMD社製のAPUを採用している点が大きな特徴で、4基のAMD MI300Aで構成。CPUとGPUが128GBのHBM3メモリを共有するためにCPUとGPU間でのデータ転送が必要なく、最適化のコストを抑制した。4基のAPUで倍精度浮動小数点理論ピーク性能は496TFlops、24ノードで全体の倍精度浮動小数点理論ピーク性能は11.9PFlopsに達するとしている。

また2022年から同研究センターで運用中のPegasusで並列ファイルシステムを構成しており、InfiniBand NDR(400Gbps)の高速なアクセスで相互接続にも対応する。これによってタイプの異なるジョブの実行を異なるハードウェアを用いて実行することが可能だ。

発表に寄せて筑波大学計算科学研究センターは、「学際共同利用プログラムや産業利用・一般利用プログラム、国内の大学や研究機関が参画する革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)などの枠組みを通して、3月27日よりSirius (PACS12.0) の計算資源を広く供し、計算科学・計算機科学・産業の発展に寄与します」と述べている。