米Googleは3月12日(現地時間)、Google Maps(Googleマップ)に、生成AI「Gemini」を活用した対話型の地図検索機能「Ask Maps」と、より視覚的かつ直感的な案内でナビゲーションを再構成した「Immersive Navigation(没入型ナビゲーション)」を導入すると発表した。
Ask Mapsは、対話形式で、従来のキーワード検索では見つけにくかった条件付きの検索をしやすくする新機能である。例えば、夜間照明付きの公共テニスコートを探す場合、これまでは「公共テニスコート」を検索し、さらにレビューを読み込んで夜間でも利用できる場所に絞り込む必要があった。「Ask Maps」ボタンをタップすると会話型インターフェースに切り替わる。「今夜プレーできる、照明がある公共テニスコートはありますか」と質問すると、条件に合致するテニスコートをまとめたカスタマイズ地図を表示し、経路案内、リスト保存、共有、予約といった関連機能もあわせて提示する。
Googleによれば、3億件超の場所情報と、5億人超のコミュニティ投稿者からのレビューも参考にして応答を生成する。さらに、ユーザーがGoogle Mapsで過去に検索・保存した場所などを反映し、結果をパーソナライズする。
提供はまず米国とインドで開始し、AndroidおよびiOS向けアプリから順次展開する。デスクトップ版は後日対応予定である。
GoogleはImmersive Navigationを、「10年以上で最大のナビゲーションのアップグレード」としている。ナビゲーション画面を、3D表示を中心に再構成し、建物や高架、地形を現実に近い形で描画する。加えて、車線、横断歩道、信号、停止標識などの道路要素を強調表示し、右左折や合流の判断をしやすくする。Googleは、ストリートビューや航空写真などの最新画像をGeminiが解析することで、経路周辺のランドマークや中央分離帯まで含めた、より正確な空間認識を実現すると説明している。
新ナビゲーションでは、先の道路状況を把握しやすくする広域表示、建物を透過して先を見やすくする表示、より自然な音声案内も導入する。別ルートについても、所要時間だけでなく「渋滞は少ないが遠回り」「速いが有料道路を通る」といった違いを示すようになる。目的地付近では、入口の位置や駐車場所、道路のどちら側に目的地があるかなど、到着を支援する案内を提供する。
Immersive Navigationは米国で展開を開始し、今後数カ月かけて対象デバイスを広げる。iOSおよびAndroidデバイスに加え、CarPlay、Android Auto、Google搭載車で利用可能になる。



