無線機メーカーのアイコムが、全国の中学校に向けた「無線機を使った防災訓練の教育プログラム」を開発した。免許や資格がなくても交信できる無線機(トランシーバー)を貸し出し、災害時を想定して無線機を用いたコミュニケーション方法を学んでもらうのが狙い。災害時、スマホではなく無線機が有用な理由なども解説する。

大規模災害の発生時、住民同士の安否確認や運営本部との連絡手段で無線機を使う機会が増え、住民の命をつなぐ無線機の重要性・需要は増している。いざ災害が発生して戸惑わないよう、無線機の基本的な操作方法や「大事なことは二度繰り返して伝える」といった使い方を知っておくことは重要となる。

  • 無線機ならではの使い方や操作方法は動画で解説する

    無線機ならではの使い方や操作方法は動画で解説する

  • 基本的に1対1のスマホとは異なり、無線機は複数の人を相手に一斉通話が可能なメリットがある

    基本的に1対1のスマホとは異なり、無線機は複数の人を相手に一斉通話が可能なメリットがある

その課題を受け、アイコムが2026年5月から全国の中学校に教材一式と無線機20台を無償で貸し出し、無線機を使ったコミュニケーション方法を学習する。貸与する無線機は、アイコムのデジタル小電力コミュニティ無線機「IC-DRC1MKII」。

  • アイコムのデジタル小電力コミュニティ無線機「IC-DRC1MKII」を貸し出す

    アイコムのデジタル小電力コミュニティ無線機「IC-DRC1MKII」を貸し出す

訓練では大規模災害を想定し、生徒は「避難者を発見するチーム」「必要な食料の情報を集めるチーム」「非常食を探すチーム」「全体を指示する作戦本部チーム」の4チームに分かれ、無線機で連携しながらミッション達成を目指す。 教員も無線機を持ち、ルールの説明や進行役を担う。

無線機の使い方を教えるだけでなく、災害時はなぜスマホではなく無線機が有用なのかや、1人から複数の人に同時に情報を伝えられる無線機のメリットも解説する。