シャオミは3月2日に、ライカとの協業による最新のカメラ機能を搭載した「Xiaomi 17 Ultra」、そして同製品をベースとするライカブランドのスマートフォン「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」(以下「Leica Leitzphone」)を発表しました。日本でも3月5日から発売されます。
スペイン・バルセロナで開催された発表イベント後、シャオミとライカ、それぞれの開発責任者がグループインタビューに応じ、両製品のターゲットの違いや機能の詳細、さらに今後スマートフォンカメラについても語りました。
「『Leica Leitzphone』をグローバル市場に展開する準備が整った」
──なぜ、このタイミングで、シャオミからの「Leica Leitzphone」発売なのでしょうか。
ウォルトン氏:段階的なプロセスが必要でした。提携の最初の数年間は互いについて学び、モバイルユーザーに最高の体験を提供するために取り組んできました。前世代の「Xiaomi 15 Ultra」では、1インチのメインカメラや2億画素の望遠レンズなど、多くのことを達成できたと考えています。最新モデルではそれらをさらにアップグレードしています。社内的には、シャオミの技術を搭載した「Leica Leitzphone」を発売するのに、ふさわしい段階に到達したと感じていました。
アセベド氏:ライカにとっても、答えは非常に似ています。日本でLEITZ PHONE(シャープとの協業によるもの)を展開しましたが、さらにグローバルに拡大したいと考えていました。新しい「Leica Leitzphone」の可能性や能力が、以前に比べてはるかに向上していることは明らかだと思います。日本のパートナーと製品を展開し、私たちは多くのことを学びました。ユーザーからのフィードバックを得るプロセスは非常にポジティブなもので、それが私たちにグローバル市場への飛躍を決断させました。グローバル市場にはより強力なパートナーが必要であり、シャオミというパートナーを得たことでそれが可能になりました。両社は共に学び、独自の道を切り開いてきました。そして今、「Leica Leitzphone」をグローバル市場に展開する準備が整いました。
──「Xiaomi 17 Ultra」と「Leica Leitzphone」との違いについて教えてください。
アセベド氏: 2つの製品が同じプラットフォームを共有していることは確かです。しかし、例えばメカニカルリングのような重要な違いがあります。メカニカルリング/ハプティクス(触覚)など、撮影全般に触覚的な体験を取り戻したことが、差別化のポイントだと思います。また、「Leica Leitzphone」にはエッセンシャルモードがあり、モノクロフィルムのクラシックな「Leica M3」や、CCDセンサー搭載の「Leica M9」を模倣した撮影ができます。UIやユーザーエクスペリエンスもLeicaのDNAを進化させたものです。私たちはこれらの違いに、十分見合うだけの価値があると確信しています。この製品は一般ユーザー向けではありません。スマートフォンのカメラに最高のパフォーマンスを求める、プロフェッショナルやハイアマチュア向けです。
ウォルトン氏:ライカのカメラを持っている多くの人々も、このデバイスに深いつながりを感じると思います。彼が話した3つの大きな特徴は、ライカのカメラを使っているような感覚を再現するのに、大いに役立っています。「Xiaomi 17 Ultra」との大きな差別化要因です。
──フォトグラフィーキットはシャオミがデザインしたものですか? なぜ「Leica Leitzphone」専用のフォトグラフィーキットがないのでしょう。
ウォルトン氏:フォトグラフィーキットはXiaomiがデザインしたものですが、もちろんライカと協力しており、その影響は全体的な写真体験に及んでいます。
アセベド氏:Xiaomiとの協力関係は、すでに彼らを信頼できる段階に達しています。彼らは私たちのデザイン言語を学びました。世代を重ねるごとに、製品のビジョンをどうすべきか結論を出すのが容易になっていて、彼らはそれを具現化する素晴らしい仕事をしています。
ウォルトン氏:フォトグラフィーキットは多くの場合、カメラ体験をより自然でプロフェッショナルなものにするためのアドオンとして使用されます。しかし、「Leica Leitzphone」はそれ自体が極めて有能なモバイルイメージングデバイスで、プロフェッショナルな体験ができます。
──機能の詳細について教えてください。エッセンシャルモードに、「M3」と「M9」を選んだのはなぜですか。
アセベド氏: 多くのアイデアがありましたが、ユーザーに最も楽しんでもらえる、個性の強いものがこの2つだったからです。「M3」では、35mmモノクロームフィルム「ライカMONOPAN 50」をシミュレーションしています。「ライカ M6」でもこのフィルムを使えますが、「M3」のほうが歴史的な重みがあり、適切だと感じました。「M9」については、先ほど述べたように、Leicaの最後のCCDセンサー搭載カメラだからです。
──ズーム域を滑らかに移行できる「連続光学ズーム」について教えてください。
ウォルトン氏:「Xiaomi 17 Ultra」には、ライカ・シネマトグラフィーモードやレッドカーペットモードなど、映画のような映像を撮影できる機能がありますが、メカニカルな光学ズームは、こうした機能を支える基盤です。また私自身は、写真の望遠ポートレート撮影で連続ズームをよく使います。ストリートスナップを撮るときも、異なるフレーミングを試すために、ズームを前後に行ったり来たりさせることがよくあります。連続ズーム機能はスマートフォンの撮影で何ができるかを探求する一歩であり、今後もライカとともに探求を継続していきます。
──ライカ最高峰のレンズ称号である「Leica APO lens」を、スマートフォンで初めて冠した理由を教えてください。
アセベド氏: プロ用カメラレンズの設計において、私たちは徹底的なテストを実施しており、「Leica Leitzphone」や「Xiaomi 17 Ultra」の望遠カメラでも同じ作業を行って、すべてのテストに合格しています。APOが意味する「色収差の補正」において、最高のパフォーマンスを引き出しています。ぜひその性能を比較してみてください。
──LOFIC 技術搭載のセンサーを採用していますが、今後もセンサーメーカーと協力して改良に取り組む予定はありますか。
アセベド氏:もちろんあります。私たちはさまざまなベンダーと協力して、今後もLOFICの未来を探求し続けます。LOFICはコンデンサのサイズを大きくすることで、ダイナミックレンジをさらに拡大できる可能性を秘めています。私たちはそれが未来への道だと信じていますし、可能になれば他のメーカーにも採用されると信じています。
ウォルトン氏:私たちは常にベンダーと緊密に協力して、ユーザーにとって最適だと考える体験を調整しています。イメージセンサーであれチップセットであれ、最高の体験を生み出すために常にパートナーと協力しています。
──「Xiaomi 14 Ultra」にあった物理的な絞りが復活する可能性はありますか。
アセベド氏:触覚的にうまく機能するカメラリングがあるので、可変絞りは議論のテーブルに上がっているトピックです。ただし、確定的なことは何も言えません。
「モバイルイメージングの差別化ポイントは『体験』と『感覚』」
──今、どのメーカーもカメラ機能に注力していますが、今後の競争上のポイントは何だと思いますか。
ウォルトン氏: モバイルイメージングの領域を差別化するのは、スマートフォンを使用する際の「体験」と「感覚」だと思います。現在、世界中の多くのスマートフォンのカメラが、似たようなスペックや機能を共有しています。しかしこれからは、単なるハードウェアのスペックではなく、ユーザーが実際のデバイスを使用したときにどう感じるかが重要になっていきます。我々は、モバイルテクノロジーのリーディングカンパニーと、100年の歴史を持つカメラのリーディングカンパニーによるコラボレーションを通じて、ユーザーにとっての真に新しい感覚や体験を生み出しています。
アセベド氏: 重要なのは写真の個性や体験です。ユーザーが実際のカメラ体験に近い形で写真を感じられるように、私たちは今後もこの2つに取り組んでいきます。




