2026年2月12日(木)に東京ポートシティ竹芝にて「Pokémon GO Fest:東京」共同記者会見が開催されました。
Pokémon GO Fest:東京はお台場の3つの公園を中心に開催します。その3つの公園がそれぞれ港区、江東区、品川区に所在することから、共同記者会見では、東京都知事の小池百合子都知事、港区の清家愛区長、江東区の大久保朋果区長、品川区の森澤恭子区長が登壇。さらにポケモン社の宇都宮崇人COO、ナイアンティック河合敬一プレジデントも席を並べていました。
記者会見で小池百合子都知事は「来月(3月)にはお台場に巨大噴水もオープンします。ポケモンと一緒に東京の魅力を伝えていきたい」と意気込みを語っていました。
Pokémon GO Festはモバイルアプリ『ポケモンGO』のリアルイベントとして毎年(コロナ禍を除く)開催しているリアルイベントで、すでに15回の開催をしています。2026年は東京、シカゴ、コペンハーゲンの3都市で開催予定です。
Pokémon GO Fest:東京は、5月29日(金)~6月1日(月)の4日間、お台場海浜公園、シンボルプロムナード公園、潮風公園の3箇所をメイン会場としています。
4日間とも10~14時の午前の部と16~20時の午後の部の2部制になっており、4日間で8回のイベントが行われます。また、東京都内全域(島しょ部を除く)を街中ゲームプレイエリアとして10~20時の間中、フェストを楽しむことができます。
チケットはPokémon GO Fest:東京チケット(4000円)とまち探検チケット1Day(3000円)を用意。Pokémon GO Fest:東京チケットはまち探検チケットの内容も含まれています。
Pokémon GO Fest:東京チケットは参加上限があり、先着順での販売となります。前回の大阪の参加者が9万人超とのことなので、より規模が大きくなったとはいえ、10数万人分となると予想されます。アクセスの良い東京での開催となると、チケット争奪戦はかなり過酷になりそうな気配です。
ちなみにPokémon GO Fest:東京チケットは、4日間8部のイベントのいずれかひとつにしか参加できません。かたや、まち探検チケットは5月25日から6月1日までの8日間で開催し、上限がなく購入することが可能。また、連日参加することも可能で、8日間連続での参加もできます。
記者会見後はナイアンティックの河合敬一プレジデントとライブイベントマネージャーの三宅那月さんによるラウンドテーブルも行われました。ラウンドテーブルの参加者が多く、2部構成で行われ、筆者は1部に参加してきました。
――今回のPokémon GO Fest:東京は、東京都と3つの区が支援し、過去最大規模をなる見込みですが、ゲームリリースから10周年ということも含め、かける思いをお聞かせください
河合敬一プレジデント(以下河合):10年前に『Pokémon GO』をリリースしたのですが、当時はまさかここまで長く続き、大きくなるとは思ってもみませんでした。それが、このように多くの人に愛されてきたのは感謝しています。子供の頃にプレイしていた人が、今は親となって子供と一緒にプレイしてくださっているような話も伺っており、続けてこられて本当に良かったと感慨深い10年です。
その節目とした年に東京でPokémon GO Festが開催できるのは、緊張とワクワク感といろんな思いが入っています。東京都を始め、品川区、江東区、港区の皆様にも支援いただいて、ここまで来られたなと考えています。これkら5月までしっかり準備して、皆さんと一緒に10周年を祝い、次の10周年に向けたスタートを切れるようにしていきたいです。
――『Pokémon GO』を運営するNianticはサウジアラビアのスコープリに買収されましたが、以前とはどういったところが変わったのでしょうか
河合:スコープリと一緒になりましたが、特に大きな変化はないですね。むしろ、できることをしっかりと支えて行きたいと言っていただいています。
Nianticのものづくりの精神であったり、方法であったり、そういったものに魅力を感じていただいていて、それを尊重してくれています。開発拠点も基本的には以前と変わっていません。
――スコープリにはゲーム部門だけが買収され、最新技術的な部分はNianticに残ることになりました。今後は『Pokémon GO』などのゲームに最新技術の導入や開発の計画はあるのでしょうか
河合:技術の力がひとつの輪っか、そしてゲームエンターテインメントがもうひとつの輪っか、そして人を外に連れ出して街を再発見し、人と人を繋げることがもうひとつの輪っかです。この3つの輪っかが重なったところにNianticがやることがあるんだと思っています。なので、私たちは技術の力を大事にしてきましたし、エンジニアが新しいことにチャレンジしたり、新しいものを取り入れ面白いものを作っていくといのはNianticのDNAに組み込まれています。
デバイスが変わったり、未来の技術がどうなっていくかは、探索の中で決めていくものだと思いますが、それに対する知的好奇心や技術に対する情熱は失われていません。これからも挑戦していきます。
――10年の長期タイトルとなると、停滞感というのもでてくると思いますが、それを解消する為にどのような進化、新しさを取り入れようと考えていますか
河合:これは常に挑戦だと思っています。10年続いたのは、皆様の心に訴えかけられる何かが私たちが生み出せて、かつ革新を続けてこられたからだと思います。もちろん、そのままではいけないとも考えていますので、20年、30年と楽しんでいただけるように研究開発したいと思っています。
三宅那月マネージャー(以下三宅):長く楽しんでいただく施策のひとつに、今回のGO Festなどのリアルイベントも入っています。
『Pokémon GO』はモバイルでプレイし、通信が必須となります。通信環境の向上は毎年課題になっており、年数を重ねるにつれて知見が溜まってきていて、対応できるようになっています。なので、以前、リアルイベントに参加し、通信が繋がりにくいと感じた方も、現在ではより快適な通信環境でプレイできるようになっていると感じていただけると思います。
あと、リアルイベントでは、ひとつの醍醐味として人との交流を作ることを目指しています。こちらも初期に比べてかなり進化していると自負しています。
今回のPokémon GO Festもそうですが、イベントがメイン会場である公園内だけでなく、街に出て行くようになったことは大きく変わったところですね。いろいろな街に行くことによって、街の魅力を発見できるようになりました。
――『Pokémon GO』が10周年ということで今回のGO Festがプランのひとつだと思いますが、他にも何かプランがありますでしょうか
河合:現時点でPokémon GO Fest:東京以外で話せることは少ないのですが、11月頃にワイルドエリアという、地方都市を中心としたリアルイベントも考えております。例年通りだと今年も開催できるかと思っています。
あと、『Pokémon』自体が30周年ということもあり、記者会見で登壇した宇都宮さんとも今年はすごく大切な年になると話をしています。ポケモン社も『Pokémon GO』を大事にしてくださっていて、色々と一緒にやろうよって言っていただいているので、色々あると思います。お楽しみに。
現状で発表になっているものだと2つありまして、ひとつが『Pokémon』のデザインマンホールである「ポケふた」とポケストップの連携で、ポケふたスタンプラリーが開始しています。
もうひとつが、アメリカのスーパーボウルで流れたレディ・ガガさんがCMで出演していた「What’s your Favorite?」という『Pokémon』30周年キャンペーンがあります。
『Pokémon GO』の中にも「What’s your Favorite?」という機能がありまして、好きなポケモンと写真が撮れるというサービスが開始されます。おそらく今週の月曜日に解禁しています。
――10周年で、累計10億ダウンロードと長い間、多くの人にプレイされていますが、現在、どのくらいの人で、どういった属性の人がプレイしているかについてお伺いしてもよろしいでしょうか
河合:具体的な数字については非公表となっているのですが、おおよその規模感は一般的なデータとして出ていると思いますので、そちらから規模感を理解していただければ。
ローンチしたプレイヤーがいまでもプレイしていたり、徐々に離脱していくと言う形ではなく、新しいプレイヤーが増えたり、一度止めた人がまた帰ってきたりと、緩やかに出入りをしながら長く続いている感じです。年齢層についても、そのまま10歳上がっているということはなく、若い方で新しい方が入って生きています。
『Pokémon GO』は高齢者の方が良くプレイしていただいているので、年齢層が高めと思われていますが、そんなことはないんですよね。ゲームをプレイしている高齢者がめずらしいので、どうしても目立ってしまう感じです。
実際には、子供から若い方、高齢者まで幅広くプレイしていただけています 三宅:新しいプレイヤーはいろいろな接点で入ってきていると思います。親御さんと一緒に子供たちがプレイし始めることもあります。子供が散歩できるような年になったからまた始めてみようかとか。
昨年の長崎のリアルイベントですと、3日間の期間中に長崎の対象エリアで『Pokémon GO』を起動していたプレイヤーが42万人もいました。チケット購入者はもっと少ないので、近隣でイベントがあることを知って、このタイミングでもう1回やってみようかなという接点にはなっていると思います。
GO Festではキッズコーナーを設けており、スマートフォンを持っていない子供たちも楽しめるようなものも作っています。これにより単純に年齢が上がっていることはなく、次の世代の人たちも入ってくる良い循環ができているとみています。
GO Festのまち探検では、街の至る所にポケモンと撮影できるフォトスポットを用意しています。そのフォトスポットも単純に撮影できるだけでなく、ぬい活をしている10代の方がもっと楽しめるようにぬいぐるみを置ける場所を作っています。単なる映えスポットでなく、ニーズに応えていける場所がリアルイベントには登場しはじめています。
――これまでNianticの位置情報ゲームでは、東京でのリアルイベントが開催されてきました。ただ、『Pokémon GO』は東京開催が初となります。これは他のタイトルと比べて『Pokémon GO』の規模が大きいこともあると思います。また、『Pokémon GO』がリリースされた当初ではプレイヤーも運営も慣れておらず、各所で問題が発生したこともありました。そういったことを踏まえて、ようやく東京開催と思いますが、具体的にはどういった点が東京でもGO Festが行えるようになったと考えたのでしょうか
河合:おそらくいくつかの要因があると思います。まずひとつが、いろんな場所に行っていただきたいという思いがあります。イベントがきっかけでいろんな土地へ行くことになれば良いよねという観点から、東京の一番人口が多いので、東京に来てもらうよりは東京、関東圏からいろんなところへ行くのが良いというのがあります。
『Pokémon GO』以外のタイトルはそこまで人数が多くないので、比較的東京でもやりやすかったというのはもちろんあります。GO Festを東京でやるとなると、いろんなことをクリアしていかなければならないんですよね。昨年の大阪が9万7000人だったので、東京はそれを超えてくるでしょうし。そうなると、会場であったり、いろんな方面だったりで物理的に難しかったところはあるんです。
そういう意味では東京でやれる体制を10年かかって、いろんな方にご協力していただきながら、やっとできるところまで来たと言うのが正直な感想です。
三宅:これまでのリアルイベントで培われた知見が溜まってきたというのはあります。イベント開催前にテストプレイを繰り返して行うんです。それが1日、2日で終わるものではなく、1週間くらい。参加する人は米国のエンジニアやプロダクトチームを含めた関係者で、現場で実際に自分たちで歩いて検証していくわけです。
もちろん、過去の知見もあります。人の流れがある場所では過去に似たような動きがあったのかどうかなど、リアルタイムで調整をかけていくわけです。イベント中もずっとモニタリングしていて、何かあったら即座に原因を特定し、解決していきます。
例えば、レイドバトルによって混雑が発生しているのであれば、レイドバトルの発生サイクルを変えたり、発生する場所を変えるなど、人流の集中と分散をゲームデザインの調整で行っていきます。
イベントスタッフも年々増えていますし、昔と比べてより細かいケアができるようになりました。今回のPokémon GO Fest:東京も潤沢なスタッフとゲームの調整と綿密なゲームプレイテストを重ね、安心安全な運営で行けるように頑張っています。そのうえで東京での開催ができると考えています。
――これまでのリアルイベントだと、対象となった街全体がイベントに協力してくれるような形がありました。『Pikmin Bloom』の場合、サンバイザーを配布したり、店頭に展示したり。今回は東京全域ということでかなりエリアが広いのですが、そういった街との協力や一緒に展開するようなことはあるのでしょうか
広報担当:Pokémon GO Fest:東京のメインとなるのは間違いなく、公園のメインエリアとなります。
まち探検チケットは、東京都の島しょ部を除くエリアすべてが対象となり、特別なゲームプレイを提供予定です。そこではおっしゃっていた『Pikmin Bloom』のサンバイザーや商店街での取り組みは考えています。
メイン会場で協力していただいている3つの区の方々や東京都の他の団体などと協議を進めています。色々と固まってきたら、皆さんにお伝えできるようになるかと思っています。









