Appleは1月26日、持ち物追跡タグ「AirTag」の新世代モデルを発表した。2021年の初代モデル登場以来、初の大幅な刷新となる。搭載チップを更新し、探索可能な範囲を拡大したほか、より大きな音量で鳴らせるスピーカーを搭載した。「探す」アプリの「正確な場所を見つける」機能も強化され、置き忘れた持ち物をより見つけやすくなった。

価格は1個入りが4,980円(税込)、4個入りが16,980円(税込)。すでにオンラインで注文受付を開始しており、今週後半からApple Store直営店でも販売を始める。

新AirTagは、Bluetoothのアップグレードによって通信範囲が拡大した。加えて、iPhone 17シリーズやApple Watch Series 11にも採用されている第2世代の超広帯域(UWB)チップを搭載している。UWBは、電波の到達時間などを用いて距離や方向を高精度に測定できる技術で、BluetoothやWi-Fiなどに比べて位置推定の精度が高い。これにより、持ち物の「正確な場所を見つける」機能の利用可能距離が、前世代と比較して最大50%拡大した。

内部構造も見直され、内蔵スピーカーの最大音量は前世代比で約50%向上した。新しいチャイム音との組み合わせにより、従来よりも最大2倍離れた場所から音を聞き取れるようになり、クッションの下やバッグの奥に入った状態でも発見しやすくなった。

使い勝手の面では、iPhoneに加え、Apple Watchからも「正確な場所を見つける」機能を利用できるようになった。対象はApple Watch Series 9以降、Apple Watch Ultra 2以降で、watchOS 26.2.1が必要となる。iPhoneを取り出しにくい状況でも、手首の画面や触覚フィードバックを通じて探索できる。

新しいAirTagは「持ち物の位置情報を共有」機能とスムーズに連係する。同機能は持ち物の位置情報を、航空会社などの信頼できる第三者と一時的に共有できるものだ。ユーザーが手荷物を預ける際にAirTagを入れておけば、万が一の紛失時などに航空会社の担当者が荷物の位置を把握し、対応を迅速化できる。Appleは50を超える航空会社と提携しており、共有リンクは担当者のみが認証を経てアクセスでき、持ち主はいつでも停止できるほか、リンクは7日後に自動的に失効する。

AirTagは、プライバシーと安全性にも配慮して設計されている。位置情報データや履歴はデバイス上に保存されず、「探す」ネットワークとの通信はすべてエンドツーエンドで暗号化され、デバイスの所有者以外が位置情報データにアクセスすることはできない。さらに、異なるプラットフォーム間でも機能する不要な追跡検出の警告や、頻繁に変更されるBluetooth識別子など、意図しない追跡を防ぐための保護機能も備える。