こんにちは。ゲームライターの小川です。
国内最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2025」(2025年9月25日~9月28日)にて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)による一般展示「プレイステーション」ブースを取材しました。
今回の目玉は、2025年10月2日(木)に発売した新作アクション『Ghost of Yōtei』です。その試遊とブース全体のレポートをお届けします。
10月2日ついに発売! 『Ghost of Yōtei』(PS5)をTGSで先行試遊
『Ghost of Yōtei』とは「日本の対馬を舞台とするオープンワールド」として話題となった『Ghost of Tsushima』の約5年ぶりの続編です。
本作の舞台は、蝦夷地。
「蝦夷地」とは、中世から近世にかけて、主にアイヌの人々が暮らしていた北海道や樺太、千島列島などを指した言葉。1869年(明治2年)に「北海道」という名称が定められ、その名称は使われなくなりました。
実際に「Sucker Punch Productions」開発陣が日本全国を回り、羊蹄山をロケしたうえで、本作の舞台に選んだとのこと。
ブースでは『Ghost of Yōtei』体験のための、試遊ゾーンが特設されていました。試遊に与えられた時間は「15分」なので、効率的に本作の要素を確認していきます。
本作の魅力である「風景の美しさ」については、今更、言及するまでもありませんが、個人的には「押しつけがましくない“美しさ”」が刺さりました。
海外産の映画やゲームで「日本の美しさ」が描写されるとき、「誇張された桜並木」など、やたらと押しつけがましい「美しさ」になっていることがありますが、本作の「美しさ」は絶妙な塩梅です。
草原を移動するシーンからもわかる絶妙さ。
画面の下半分はきれいな花、画面の上半分は靄が掛かったような曇り空、「明るい部分」と「暗い部分」の対比が、まるで絵画のようです。
馬に乗って走っているときの、集中線のような細かい演出も没入感があります。
試遊開始から5分、まだ戦闘はしておらず、広大な地形を探索するパートが続きます。
本作のアピールポイントが、戦闘だけではないことを表している気がしました。
多くのアクションゲームは「ストーリーの先が気になる」「新たなボス敵と戦いたい」などのモチベーションでゲームを進めることが多いですが、本作では「新たな景色と出会いたい」が遊ぶモチベになりそうです。
天気、時間帯、季節などで、風景が変化するとのことなので、同じ場所を何度も訪れる楽しみもありそうです。
美しい風景に見惚れて、うっかり「探索パート」を長めにプレイしてしまいましたが、本作の魅力である「戦闘パート」もチェックしなければなりません。
前作では、戦闘中に「型」を切り替える戦い方でしたが、本作では「武器」(刀、槍、鎖鎌など)を切り替えるシステムに変更されています。
各武器の細かい個性に迫ることはできませんでしたが「型」と比べると「武器」のほうが、間合いや攻撃速度が明らかに変わるので、好みでした。
また、本シリーズの魅力は、剣戟アクションとステルスアクションの2つを駆使した攻略ですが、本作ではそれらのバランスが良いという情報も小耳に挟んだので、この辺りは製品版を楽しみにしたいところです。
DualSenseコントローラーのバイブレーションがONだったのですが、敵に刀が食い込む瞬間が、あまりにも生々しく伝わってきました。
個人的には、血しぶき描写や部位破壊の描写よりも、この「手に伝わるグロさ」のほうがショッキングでした。記事を執筆している今でも、手先にその「余韻」が残っています。
また本作でも、モノクロになる「黒澤モード」(黒澤明監督)は実装されており、加えて、さらに暴力的になる「三池モード」(三池崇史監督)と、BGMが変化する「渡辺モード」(渡辺信一郎監督)が実装されているとのことです。
ここで試遊は終了。
『Ghost of Yōtei』は「“贅沢”なワイン」のようなゲームだと感じました。
ただ「飲む(遊ぶ)」だけではなく、「見る」「香りを嗅ぐ(?)」など、時間をかけてゆっくりと楽しむゲーム。
また、本作は遊ぶ環境にこだわるほどポテンシャルを発揮するゲームだと思いました。
美味しいワインを飲むときに、それに適したグラスを使うように、『Ghost of Yōtei』のためだけに、大きいモニターを用意するのも一興でしょう。
プレイした後にもしばらく「余韻」が残るのも、美味しいお酒を飲んだ時のそれと近い感覚です。
美しい風景、乗馬中の振動や刀から伝わる生々しい感覚、そのすべてが脳や手先に残り続けました。
バイオレクイエムや鬼武者新作など、PS5向け人気タイトルがずらり
ここからはブース全体の様子をレポートします。
同ブースでは、PlayStation 5向けの最新作を中心に、計14タイトルの試遊が用意されていました。
ビジネスデイ2日目にも関わらず、12時前には整理券の配布は終了。
特に人気だったのは、カプコンの『バイオハザード レクイエム』や『鬼武者 Way of the Sword』、この2本は一瞬で配布が終わったとのことです。
来年シリーズ生誕30周年を迎える『バイオハザード』シリーズの最新作は『バイオ7』の恐怖路線をさらに強化したという『バイオハザード レクイエム』。
また、18年ぶりのシリーズ最新作『鬼武者 Way of the Sword』は宮本武蔵が主人公です。
同シリーズでは10年ぶりの現代戦となった『バトルフィールド6』も。
ここからは実際にいくつかの試遊台をレポートします。
男性から女性まで幅広く人気があったのは『ソニックレーシング クロスワールド』。
ソニックのレースゲームですが、見ての通り、走っているのは初音ミク。
ソニックシリーズのキャラだけでなく、『龍が如く』シリーズから春日一番、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』からジョーカー、『マインクラフト』からスティーブなど、大勢のコラボキャラが参戦する豪華さ。
操作性は、オーソドックスなレースゲームですが、同じコースでも1周目~3周目でランダムな変化が起こるという、目新しい要素もありました。
アークシステムワークスの新作『MARVEL Tōkon: Fighting Souls』は4vs4の格闘ゲーム。
(個人的に「アークシステムワークス」の個性だと思っている)リミテッドアニメーションっぽいメリハリのある動きから、フルアニメーションっぽいヌルヌルな動きに変わっているように感じました。
ボタン連打でコンボになる「簡単操作」とキャラの組み合わせによる「やり込み要素」で、ベテラン勢からアメコミファンなどの格ゲー初心者でも楽しめそうです。
『七つの大罪:Origin』は、原作『七つの大罪』と『黙示録の四騎士』の世界観を継承した完全オリジナルストーリーのオープンワールドアクションRPGです。
マルチプレイのタイトルではありますが、シングルプレイ時も楽しめるように設計されており、攻撃中にタイミングよく、キャラを切り替えながら戦うことで、スキルのクールタイムを解消しながら仲間との連携攻撃を楽しめました。
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』はただのリメイクではなく、新キャラクター「サマルトリアの妹姫(サマルトリアの王女)」が仲間になり、まるで「往年のファンの妄想」が実現したようです。
新エリア「海底」が追加、ストーリーも大幅にボリュームアップ、さらには呪文や特技発動までのショートカットができる「べんりボタン」やバトルスピードの倍速化など、遊びやすさは令和仕様になっていました。
コーエーテクモゲームスの死にゲー『仁王』シリーズの新作『仁王3』は、日本ゲーム大賞2025フューチャー部門を受賞した話題作。
ついにオープンワールドになり、新要素はモードチェンジ。高火力の「サムライ」と素早い空中アクション重視の「ニンジャ」を瞬時に切り替えられます。
試遊台では、ボス敵の武田信玄を撃破することで、オリジナルTシャツをもらえました。
以上でビジネスデイのレポートを終了します。
一般公開日の9月27日には、ステージにて『Ghost of Yōtei』の開発元Sucker Punch Productionsのブライアン・フレミング氏と主人公・篤(あつ)を演じるエリカ・イシイ氏が登壇。開発秘話やキャラクター表現について語るトークセッションが実施されました。
試遊に関しては、素晴らしいゲームの数々だったものの、整理券に限りがあり、体験できる人に限りがあったのが残念なところ、2026年の東京ゲームショウは5日間の開催になるとのことで、より多くの人たちに、この体験が届くことを願います。























