米Googleは8月21日(現地時間)、「Android 16 Quarterly Platform Release 2 (QPR2) Beta 1」を開発者向けにリリースした。このアップデートは、ユーザー体験の向上、アプリ開発の支援、プライバシー保護の強化を目的とし、多くの新機能を含んでいる。

今年からAndroidのリリースサイクルが変更され、今後は第2四半期に新メジャーバージョンの正式版、第4四半期に機能追加や最適化、バグ修正を含むアップデートが提供される。今回のリリースは、今年第4四半期に正式リリースされる予定のAndroid 16のプラットフォームアップデートであり、ベータ版リリースによって追加予定の機能や強化の一部が明らかになった。

UIとユーザー体験の向上

ダークテーマの新しい拡張オプションが追加された。ダークテーマは視力が低いユーザーや光に過敏なユーザーにとって画面を見やすくする手段となり得るが、全てのアプリがダークテーマに対応しているわけではない。拡張オプションでは、非対応のアプリに対し、システムがそのUIをインテリジェントに反転させ、強制的にダークモード表示にすることが可能になる。

システム設定に、外部マウスによるスクロールを制御する項目が加わった。有効化すると、外部マウスのホイールの回転に比例したより自然なスクロールが可能になる。

また、標準の印刷サービスが改善され、プリンターの稼働状況やインク・トナー残量といった詳細情報を画面で確認できるようになった。

PDFドキュメントの編集

これまでAndroid標準のPDF機能は閲覧が中心だったが、android.graphics.pdfパッケージの拡張により、PDFの注釈および編集がサポートされた。アプリ開発者は、フォーム入力、署名、レビューや共同編集、学習用途での書き込みなど、多様なユースケースに対応可能となった。

メディアとオーディオ体験

オープンな立体音響フォーマット「IAMF (Immersive Audio Model and Formats)」のデコード機能に標準対応した。これにより、追加アプリや外部ライブラリを必要とせず、幅広いデバイスで立体音響体験を利用できるようになる。

LE Audio対応のイヤホンやヘッドホンに複数同時接続して音声を共有できる「パーソナルオーディオ共有」が、システムの「出力スイッチャー」に統合された。ユーザーはより直感的に音声の共有先を管理できるようになる。

また、HDRコンテンツの表示時に、明るさを調整できるシステムレベルのスライダーが追加され、利用環境に応じた最適な表示が可能となった。

セキュリティ関連

「セキュアロックデバイス」という新たなセキュリティ状態が導入された。有効にするとデバイスが即座にロックされ、解除にはPINコード、パターン、またはパスワードの入力が必須となる。ロック画面上の通知や生体認証も制限される。「Find Hub」を通じて遠隔操作で有効にするなど、より強力なデータ保護を可能にする。

また、Android 15で導入された盗難防止機能も改善された。ログイン試行の失敗が一定回数に達すると端末が自動的にロックダウンする機能を、ユーザーが有効・無効を設定できるようになった。